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『劇場版 おいしい給食 Final Battle』

2020年03月19日 | 映画(あ行)
『劇場版 おいしい給食 Final Battle』
監督:綾部真弥
出演:市原隼人,武田玲奈,佐藤大志,豊嶋花,辻本達規,水野勝,
   直江喜一,ドロンズ石本,いとうまい子,酒向芳他
 
3本とも泣いたハシゴの2本目。同じくシネマート心斎橋にて。
 
TSUTAYA DISCASの新作情報をチェックしているとき、
本作のTVドラマ版のことを知りました。
なんか面白そうやんと思っていたら、その劇場版が折良く公開。
きっとTVドラマ版未見でも楽しいに違いないと信じて。正解!
 
常節中学校の教師・甘利田幸男(市原隼人)は、給食を愛してやまない男。
給食のために学校に来ているといっても過言ではないが、
そんな気持ちを万が一周囲に気づかれでもすれば、
教師としての威厳が消え失せてしまうから、絶対に悟られたくはない。
 
給食のない中間試験期間が終わり、甘利田の心はウキウキ。
給食再開の初日、はやる心を抑えながら幸せに給食を完食。
 
ところが、おそらく甘利田に勝るとも劣らない給食愛を持つ生徒・神野ゴウ(佐藤大志)が、
信じがたい食し方をしているのを見て、甘利田は敗北感でいっぱい。
翌日の給食に向けて対策を練るが、それも見事にゴウにやられてしまう。
こうして密かに続く静かなるバトル。
 
そんなある日、校長・渡田寛治(酒向芳)から呼ばれた甘利田は、
教育委員会からやってきた委員長・鏑木(直江喜一)の言葉に呆然。
なんと半年後に給食が廃止されるというのだ。
抵抗を試みようとする甘利田に、鏑木は決定事項だと冷たく言い放ち……。
 
舞台になっているのは1984年らしいですが、そんな昔の雰囲気はありません。
それでも給食は給食、私たちが子どもの頃と同じで嬉しくなる。
 
知らない献立がいっぱいあったのは目からウロコ。
ソフト麺なんてものは知らないし、ぶどう豆にレーズン食パンというのも衝撃的。
ミルメイクも聞いたことすらなくて、そんなものがあるのかとビックリ。
 
教育実習生の話ははたして必要だっただろうかと疑問ですが、
それ以外はとても楽しかった。
市原隼人がめちゃめちゃ可笑しい。生徒相手に本気になる可愛い先生です。
教育委員長役の偉そうなハゲ、誰やねんと思ったら直江喜一で笑った。
給食のおばさんがいとうまい子(伊藤麻衣子改め)というのもいいでしょ?
 
国語のテストで三島由紀夫が出てくるのもオツ。
焚き火を越えて来いという気持ち、私ならなんと回答しようかな。
 
映画と本でいっぱいっぱいだから、TVドラマを観る時間はつくれそうにないのですけれど、
これは観たいな、TVドラマ版も。

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