夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈さ行〉

2010年12月15日 | 映画(さ行)
《さ》
『サザン・ベルズ』(原題:Southern Belles)
2005年の未公開作品をなぜか今年DVD化。
ベルとベル、同じ名前のふたりの少女が南部の田舎に住んでいる。
一緒に育ち、一緒に大人になって、
ひとりはバーテン、ひとりはスーパーの店員に。
あるとき、都会へ出て行こうと決意。そのために貯金を始める。
田舎の風景と人柄に、和んだり、イライラしたり。
前向きなベルを応援したくなります。

《し》
『色即ぜねれいしょん』
みうらじゅんの自伝的小説を映画化。
1974年の京都。仏教系男子校に通う乾は、ボブ・ディラン命の文化系男子。
ヤンキーや体育会系が幅を利かせる高校においては、
恐ろしくてロック魂を披露することはできない。とっても中途半端。
同類の友だち、伊部と池山から夏休みに隠岐島へ行こうと誘われる。
なんでもそこはフリーセックスの島らしい。
ギター片手に妄想を膨らませつつ隠岐島へと向かう純。
青春は、モヤモヤするほど、ドキドキする。
好きだ、このキャッチコピー。

《す》
『スイートリトルライズ』
江國香織の同名小説の映画化。
テディベア作家の瑠璃子とIT企業に勤める聡は結婚3年目。
周囲からは仲睦まじい夫婦と思われているが、
本当はふたりの間には深い溝が生じている。
そんなときに、テディベアの個展で春夫に出会う。
一方の聡は学生時代のサークルの同窓会で後輩であるしほと出会い……。
これもキャッチコピーが印象に残ります。
人は守りたいものに嘘をつく。
だけど、ちょっと綺麗事に終わりすぎの感あり。

《せ》
『戦場でワルツを』(英題:Waltz with Bashir)
イスラエル出身監督による異色のドキュメンタリー・アニメ。
1980年代のレバノン戦争で、イスラエル国防軍の歩兵だった監督は、
なぜか当時のことを思い出せないことに気づく。
失われた記憶を取り戻そうと、監督はかつての戦友を訪ね歩くことに。
イスラエル人が自国の国防軍をこんなふうに描写するということは凄い。
スタイリッシュな映像にのみ込まれます。

《そ》
『ソルト』(原題:Salt)
優秀なCIA分析官である女性イヴリン・ソルトは、
ロシアから逃亡してきた謎の密告者を尋問する。
ところが、ソルトこそがNYに潜伏中のロシアのスパイであるとその密告者が告白。
ソルトは何かの罠だと必死に訴えるが、同僚たちは耳を貸そうとしない。
その場から彼女は逃走して追われることになるのだが……。
アンジーは相変わらずカッコイイけれど、
続編をにおわせる終わり方はないほうが良かったような。

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