夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』

2005年04月05日 | 映画(さ行)
『ショーン・オブ・ザ・デッド』(原題:Shaun of the Dead)
監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペッグ,ケイト・アシュフィールド,ニック・フロスト他

タイトルからわかるとおり、
ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(1978)にオマージュを捧げた
『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)のパロディ。
レンタルビデオ店で見つけたら迷わずどうぞ。
その場合は『ドーン・オブ・ザ・デッド』を観てからに。
どちらもすでに新作の棚から落ちてます。

ロンドンの電器屋に勤めるショーン、独身。
どこから見てもボンクラで、これまたボンクラの友人エドと暮らしている。
エドは1日中テレビゲームばかり。
出かけるときはいつもふたり一緒。

ショーンの長年の恋人リズは、
たまにはショーンとふたりきりになりたいと思うのだが、
いつでもエドがついてくる。
しかも、毎度、デートと言えば向かうのは、
行きつけのひなびたパブ“ウィンチェスター”。

そんなショーンに愛想をつかしたリズは、ついに別れを切り出す。
それだけは困ると、ショーンは自分を改める決意をする。

その頃、街では死者が蘇りはじめていた。
ショーンが出かける先でもヨタヨタ歩くゾンビが出没しているが、
アホなショーンはまったく気づかない。

やがて、ショーンとエドの家の庭にもゾンビが侵入。
しかし、アホなふたりは、泥酔した女性がいると勘違い。
襲われそうになって初めて事態に気づき、
クリケットのバットでもって撃退する。

増え続けるゾンビから逃げるにはどうしたらいいか。
アホなショーンが必死で考えぬいた結論は、
「そうだ、ウィンチェスターに行こう!」。
ウィンチェスターがもっとも安全だと信じるショーンは、
エドやリズ、その友だち、そして自分の母親と継父を連れて
ウィンチェスターへと向かうのだが……。

アホですよ、ほんまに。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』のパロディということなので、
逃げ込むところもショッピングモールなのかと思っていたら、イギリスらしくパブ。
庭先ではクリケットのバットで、
パブではダーツの矢やビリヤードのキューでゾンビをバッコンバッコン。
ジュークボックスから流れるクイーンの曲など、
音楽が盛りあげて(ワラかして)くれるシーンがいっぱい。

こんな作品が大ヒットしちゃうイギリスってオモロイ。
春の陽気に当たらずとも、この映画を見れば頭がふにゃふにゃボケボケに。

あ、このゾンビは疾走しません。(^O^)

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