『旅立ち 足寄より』
監督:今井和久
出演:大東俊介,尾野真千子,ペ・ジョンミョン,伴杏里,
奥貫薫,石黒賢,泉谷しげる,萩原聖人他
その昔はラジオっ子でした。
中学、高校、そして大学に入学する頃までは、
ヤンタン、ヤンリク、オールナイトニッポンと、
テレビはほとんど観ることなく、ラジオばかり。
松山千春も当然のように聴いていましたから、
なぜに今、松山千春の自伝を映画化するのかと思いつつレンタル。
昭和50(1975)年、全国フォーク音楽祭北海道大会が札幌で開催される。
足寄町からやってきた19歳の松山千春は、
土方ファッションにサングラスという格好で登場し、会場中の失笑を買う。
しかし、聴衆を一喝したあと、歌い出した彼の声に誰もが魅入られる。
圧倒的な歌唱力と切ない歌詞。
審査員を務めるSTVラジオのディレクター竹田健二は、
千春に無限の可能性を感じるが、他の審査員は彼の態度の悪さを問題視。
落選が決まって、とぼとぼと会場をあとにする千春に、
「必ず連絡するから、たくさん曲を作っておけ」と竹田は声をかける。
竹田はなんとか千春を世に送り出そうと、
千春が1日2曲を披露するレギュラーコーナーを企画するが、
素人にいきなりコーナーを持たせられるかと、上司は首を縦に振らない。
事情を知らない千春が連絡をあきらめかけた頃、
やっと決まったレギュラー出演の話を携えて、竹田が訪れる。
竹田のクビを賭けて臨んだ初回、千春はトークと歌で聴衆の心を掴む。
こうして、千春と竹田は二人三脚で歩き始める。
千春は、新聞社のぼんぼんかと思われていましたが、
竹田が訪ねてみれば、それは父親ひとりで営む小さな小さな新聞社。
泉谷しげる演じるこの父親が実にいいです。
ジンワリきたのは、千春のラジオ初出演の日。
千春の姉が、出演を知らせようと電話をかけても、実家の父親は一向に出ない。
実家に走った姉は、いつもとかわらず仕事に打ち込む父親の背中に向かって
「今日だって言ったのに!」と怒鳴りつけますが、父親は振り返りもしません。
そして、父親がイヤホンでこっそりとラジオを聴いていることに気づきます。
全編に流れる曲が、昔に引き戻してくれます。
ちなみに、私の最も好きだった彼の曲は『失くした心』なんですけれど、
これはかなりマイナーなようで。
フォークソングはやっぱりいい。
ついでに、長渕剛が華奢な兄ちゃんで、
とっても素直な歌い方をしていた頃も懐かしくなりました。
監督:今井和久
出演:大東俊介,尾野真千子,ペ・ジョンミョン,伴杏里,
奥貫薫,石黒賢,泉谷しげる,萩原聖人他
その昔はラジオっ子でした。
中学、高校、そして大学に入学する頃までは、
ヤンタン、ヤンリク、オールナイトニッポンと、
テレビはほとんど観ることなく、ラジオばかり。
松山千春も当然のように聴いていましたから、
なぜに今、松山千春の自伝を映画化するのかと思いつつレンタル。
昭和50(1975)年、全国フォーク音楽祭北海道大会が札幌で開催される。
足寄町からやってきた19歳の松山千春は、
土方ファッションにサングラスという格好で登場し、会場中の失笑を買う。
しかし、聴衆を一喝したあと、歌い出した彼の声に誰もが魅入られる。
圧倒的な歌唱力と切ない歌詞。
審査員を務めるSTVラジオのディレクター竹田健二は、
千春に無限の可能性を感じるが、他の審査員は彼の態度の悪さを問題視。
落選が決まって、とぼとぼと会場をあとにする千春に、
「必ず連絡するから、たくさん曲を作っておけ」と竹田は声をかける。
竹田はなんとか千春を世に送り出そうと、
千春が1日2曲を披露するレギュラーコーナーを企画するが、
素人にいきなりコーナーを持たせられるかと、上司は首を縦に振らない。
事情を知らない千春が連絡をあきらめかけた頃、
やっと決まったレギュラー出演の話を携えて、竹田が訪れる。
竹田のクビを賭けて臨んだ初回、千春はトークと歌で聴衆の心を掴む。
こうして、千春と竹田は二人三脚で歩き始める。
千春は、新聞社のぼんぼんかと思われていましたが、
竹田が訪ねてみれば、それは父親ひとりで営む小さな小さな新聞社。
泉谷しげる演じるこの父親が実にいいです。
ジンワリきたのは、千春のラジオ初出演の日。
千春の姉が、出演を知らせようと電話をかけても、実家の父親は一向に出ない。
実家に走った姉は、いつもとかわらず仕事に打ち込む父親の背中に向かって
「今日だって言ったのに!」と怒鳴りつけますが、父親は振り返りもしません。
そして、父親がイヤホンでこっそりとラジオを聴いていることに気づきます。
全編に流れる曲が、昔に引き戻してくれます。
ちなみに、私の最も好きだった彼の曲は『失くした心』なんですけれど、
これはかなりマイナーなようで。
フォークソングはやっぱりいい。
ついでに、長渕剛が華奢な兄ちゃんで、
とっても素直な歌い方をしていた頃も懐かしくなりました。