夜な夜なシネマ

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活弁ライブに行く。

2018年08月16日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
大阪ステーションシティシネマで『スターリンの葬送狂騒曲』を観て、
第七藝術劇場で『ああ栄冠は君に輝く』を観終わったのが15時半すぎ。
ナナゲイでもう1本観るかどうか迷い、絶対寝そうだったのでパス。
信号を渡ったところにある“松のや”でひとりトンカツ。

満腹になってから、ナナゲイのすぐ近くにあるカフェへ。
おなかいっぱいだというのに、ついついケーキセットを注文。
レモンタルトを食べてコーヒーをいただき、
モリンガとかいうお茶のポットサービスを追加して読書に没頭。
『あの人が同窓会に来ない理由』という本を読了してからシアターセブンへ。

過去に2度おじゃましている坂本頼光(さかもとらいこう)さんの活弁ライブ。
さばのゆ大学で開催された折りに行ったきりなので、4年ぶり。

まずは短めの無声映画を2本。
1本目は澤田正二郎主演の『国定忠治』(1924)。
赤城山の名場面といわれても私は知らないのですが、なるほどこれですか。

2本目は『モダン怪談100,000,000円』(1929)。
国定忠治の埋蔵金の発掘がブームになった時代があったらしく、
そのパロディー映画だそうで、これがやたらめったら面白い。
日本人にこういう笑いのセンスが昔からあったのだと思うと嬉しくなります。
出演陣は小津安二郎作品の常連役者、斎藤達雄、松井潤子、坂本武、吉川満子とのこと。
いろいろ、へ~っ、なのです。

桂枝雀の息子さんで噺家の桂りょうばさんの落語『秘伝書』を挟み、
りょうばさんと頼光さんのワラけるトーク。

最後に1時間という長丁場の『沓掛時次郎』(1929)。
時次郎は信州の沓掛宿の博徒。
自分が斬った三蔵の身重の女房きぬとその息子の面倒を見ることになり、足を洗います。
その気になればすぐに稼げる時次郎がきぬたちのために堅気にこだわり、
拾った三味線で門付けをするなど、すべてのシーンに興味を惹かれます。

頼光さんの活弁ライブで、観ているのは無声映画のはずなのに、
観終わったときには役者の声を聴いていたような錯覚に陥ります。
それほど頼光さんと映像が一体化していたということなのでしょうね。

面白かった。また必ずおじゃましたいです。

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