『スターリンの葬送狂騒曲』(原題:The Death of Stalin)
監督:アーマンド・イアヌッチ
出演:スティーヴ・ブシェミ,サイモン・ラッセル・ビール,パディ・コンシダイン,ルパート・フレンド,
ジェイソン・アイザックス,マイケル・パリン,アンドレア・ライズボロー,ジェフリー・タンバー他
恒例の全館停電で休みです。
晩は十三・シアターセブンに活弁ライブを予約済み。その前の効率のよいハシゴを考える。
早朝から映画を観るのは思いとどまり、10時過ぎに家を出発。
車を十三のコインパーキングに駐め、
第七藝術劇場で14時からの映画の整理券をもらい、阪急電車に乗って梅田へ向かう。
まずは大阪ステーションシティシネマにて11時過ぎからの本作を鑑賞。
フランスのグラフィックノベルが原作のフランス/イギリス/ベルギー/カナダ作品。
俳優たちは各国の曲者揃い。インターナショナルな感じです。
実在した人物ばかりですが、決して実話ではありません(笑)。
ソビエト連邦共産党書記長スターリン。
圧倒的な権力を持ち、政敵を次々と粛正する独裁者で、誰もから恐れられている。
そんなスターリンが1953年に脳出血を起こして倒れる。
医者の診断では回復の見込みはないとのこと。
側近たちが後釜を狙って動きはじめたところ、スターリン死亡。
国葬の準備に時間を割くのはもったいないとその仕事を押し付け合い、
権力争いを繰り広げるのだが……。
設定もシュールで面白そうだし、各国の評価も高かったようだし、
相当期待して観に行ったら、途中でまた寝てしまった。(^^;
序盤は期待通りの面白さでした。
スターリンが倒れて医者に診せようにも、優秀な医者はみんな処刑されている。
でも、藪医者に診せたら、それはそれでよろしくない。
だから、捕らえた女性指導者に優秀な医者の隠れ場所を聴きに行くという。
医者をみんなして捕まえに行くシーンには笑いました。
が、不愉快な台詞が出てくる辺りから私は嫌~な感じに。
下ネタには免疫があるほうだけど、卑猥で不快な台詞やシーンはムリです。
不愉快だなぁと思っている間に、さほど笑えないドタバタ展開、
つまらなくなってきたと感じた瞬間には眠ってしまいました。
私の感想はともかくとして、この映画がロシアで上映禁止となったことに興味が湧きます。
しかも、政府があかんと判断して圧力をかけるのは当然としても、
著名な映画監督や文化人がこぞって上映を反対、非難したそうで。
ロシア国民がスターリンに抱く思いは、ドイツ国民がヒトラーに抱く思いと違うのか、
スターリンを否定することはロシア人の尊厳を損なうことになるらしい。
そういう背景も含めて観れば面白い作品だと思います。