夜な夜なシネマ

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『アバンダンド 太平洋ディザスター119日』

2020年05月16日 | 映画(あ行)
『アバンダンド  太平洋ディザスター119日』(原題:Abandoned)
監督:ジョン・レイング
出演:ドミニク・パーセル,ピーター・フィーニー,オーウェン・ブラック,
   シボーン・マーシャル,グレッグ・ジョンソン他
 
なんかAmazonばっかり儲かってるような気がしません!?
本当に観たいのは有料の作品なんですけどね、
悔しいから(何が!?(笑))、プライム会員無料の作品を観る。
 
2015年のニュージーランド作品。
2016年10月に渋谷ユーロライブで上映されたそうです。
1989年6月に実際に起こった出来事に基づく。
 
ニュージーランドからトンガまで航海することになった4人の男。
船長はベテランのジョン、船員はジム、リック、フィル。
独り者のジョン以外は家族や恋人たちにしばしの別れを告げ、
2週間で戻ることを約束して、ジョン手製のヨットに乗り込む。
 
快調に海を滑り出したヨットだったが、
あるとき何の予兆もなく海壁が立ち、ヨットは転覆。
ヨットの7割が海面下に潜る状態となったが、
ジョンがいうには、設計上完全に沈むことはない。
このままなんとか耐えて救助を待つと決めるのだが……。
 
何度も悪天候に見舞われるのかと思ったら、そうでもない。
一度転覆したあとは、内輪揉めが起こるだけ。
小さい船だからいつ見つけてもらえるかわからず、
それ以前に誰かが探してくれているのかどうかもわかりません。
食糧はおろか水さえも残り少なくなってゆく。
そういうときに限ってナイフや釣り竿をドボンと海に落とす奴もいて、
そりゃもう雰囲気悪いのなんのって。
 
しかしその峠を越えるとむしろ全員が団結して、
自然と役割分担ができてくる。
最初は死ぬ死ぬと言っていた人も、生きるために行動するんですねぇ。
 
面白いと思ったのは、漂流して119日後にやっと生還したとき。
英雄視されてもいいところ、こんなにも健康体で生還できるはずがないと言われる。
実はその辺に隠れていただけの大ぼら吹き4人じゃないのかと。
漂流してどこの国にたどり着いたのかと思ったら
ぐるぐる回ってニュージーランドへ帰還したせいで。
 
船底にこびりついたフジツボのおかげでほら吹きじゃないとわかってよかった。
生きて還れると信じること、生きようとする気持ちがあれば、
こんなふうに乗り越えられるんだなぁ。

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