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『ディープ・サンクタム』

2020年05月15日 | 映画(た行)
『ディープ・サンクタム』(原題:La Cueva)
監督:アルフレド・モンテーロ
出演:マルコス・オルティス,マルタ・カステロテ,エバ・ガルシア・バカス,
   ホルヘ・パエス,ソエル・フェルナンデス
 
大阪か神戸か京都か、どこかの映画館が開くまで、
 
2013年のスペイン作品。日本では劇場未公開。
DVD化すらされていないようなので、観るならネット一択。
登場人物は正真正銘5人のみ、バリバリの低予算。
でも意外に面白くて、頑張ってるなぁと思えます。
 
Amazonの紹介画像では髑髏(どくろ)が大写しになっていて、
そっち系の怖さを想像させますが、
非科学的な要素は何もなし、そこも好感が持てるとこ。
あ、非科学的要素のある作品だってもちろん好きですけれど、
本作に関しては妙なビビらせ方なしってことです。
 
広がる海を背景に、何本かの電話の声が聞こえるオープニング。
どれも息子や娘のことを心配する母親もしくは彼らの友だちの声。
 
セリア(♀)、ベゴ(♀)、ハコ(♂)、イバン(♂)、カルロス(♂)の5人は、
家族にどこへ行くとも告げずに内緒で旅行へ。
テントを張ってキャンプをしたのち、洞窟へと向かう。
 
人ひとりしか入れないほどの狭さの入口から5人は中へ。
最初は面白がってただただ進むが、
そろそろ帰ろうかという頃になって、道に迷ったことに気づく。
目印など付けてこなかったから、どっちを向いているのかすらわからない。
全員軽装備で非常食など持たず、水もあまりない。
懐中電灯とライターの火、カメラだけを手にさまよい歩く。
 
数日が経過し、ベゴが脱水症状を起こす。
苦しむ声にいらつくハコはベゴを殺そうと言い出し……。
 
洞窟の中を立って歩けるならまだいいのですが、
腹這いにならなければ歩けないような狭さ。こりゃ怖い。
 
紹介画像からは亡霊が出るか、人骨ぐらいは転がっているのかと思いきや、
そういうことは何も起こらず、誰かがネズミに噛まれるぐらい。
それぞれ気がおかしくなっていくだけというのが逆に怖くて面白い。
 
見たくないシーンもあるのでお薦めはできませんが、
この手のスリラーがお好きな人はどうぞ。
最後はもちろん、いちばんいい子だけが生き残ります。
爽快感はないけどね。(^^;

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