夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

アカデミー賞、助演女優賞をゲットしたのは

2005年03月02日 | 映画(番外編:映画とこの人)
今年の受賞者の面々を見てみると、
助演男優賞に輝いたモーガン・フリーマンは
『ショーシャンクの空に』(1994)や『ディープ・インパクト』(1998)など、
日本でもヒットしたものに多く出演していますが、
他の受賞者はかなり地味めです。

モーガン・フリーマンが出演すると、
「金かかってるわりにショボっ」と言いたい作品でも
映画自体の格が少しは上がるような気がします。
たとえば、『トータル・フィアーズ』(2002)とか。

助演女優賞をゲットしたケイト・ブランシェットは
フリーマンに比べるとずっと若いですが、
やはり映画の格を上げる女優だと思います。

日本での彼女の知名度を一躍上げたのは『ロード・オブ・ザ・リング』。
エルフ族の女王ガラドリエルを演じました。
色素の薄い感じがエルフの女王にピッタリでした。

私が大好きだったのは『オスカーとルシンダ』(1997)。
英国のブッカー賞を受賞した原作の映画化です。
何でも賭け事にしてしまうルシンダが、
やはりギャンブル好きの牧師オスカーと出会います。
社会のはみだし者のふたりが、
オーストラリアの奥地にガラスの教会を運び込むという賭けをします。
川を下る筏に乗せた教会がめちゃめちゃきれい。

25歳の若さでイングランド女王に即位した
エリザベス女王を演じたのは『エリザベス』(1998)。
これは試写会で観て、華奢な体つきからは想像できない、
溢れる力に圧倒されました。

“スパイダーマン”シリーズの監督サム・ライミによる『ギフト』(2000)は、
人の運命を見抜くことができる超感覚を持った女性が
とある村で起こった失踪事件を解決する話でした。
アメリカの人気TVドラマ『ドーソンズ・クリーク』の人気女優、
ケイティ・ホームズが全裸の惨殺死体役で登場して話題に。
なんせサム・ライミは『死霊のはらわた』(1981)の監督でもありますから、
オカルト色ぷんぷんなのは当然。

『シャーロット・グレイ』(2001)ではナチス占領下でレジスタンス運動に身を捧げる看護婦役。
『ヴェロニカ・ゲリン』(2003)では麻薬犯罪組織を追い、非業の死を遂げたジャーナリスト役。
どちらも彼女が作品の格を上げています。

イチ押しは『ヘヴン』(2002)。
いつも強い女性を演じてるけど、そのなかに、か弱さもほんの少し見せるのが彼女の上手さ。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アカデミー賞、主演男優賞を... | トップ | いちばん気になるアカデミー... »

映画(番外編:映画とこの人)」カテゴリの最新記事