夜な夜なシネマ

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『バジーノイズ』

2024年05月13日 | 映画(は行)
『バジーノイズ』
監督:風間太樹
出演:川西拓実,桜田ひより,井之脇海,柳俊太郎,円井わん,奥野瑛太,
   天野はな,駒井蓮,櫻井海音,馬場園梓,テイ龍進,佐津川愛美他
 
パスしてもいいかなと思っていた作品でしたが、観に行ってみたら意外とよかった。
イオンシネマ茨木にて。
 
原作は『ビッグコミックスピリッツ』に連載されていたむつき潤の同名漫画。
監督は『チア男子!!』(2019)の風間太樹。
 
20代の清澄(川西拓実)は、若者には珍しくマンションの管理人をしている。
DTM(デスクトップミュージック=パソコンで楽曲を制作すること)が趣味の孤独な青年。
自分が管理人を務めるマンションの一室に居住中だが、
防音設備の整っていない部屋で我を忘れて音楽作りに没頭するゆえ、
騒音を訴える苦情が管理会社に入るらしく、次に音を出せばクビ、部屋も退去させると警告される。
 
ところがある日、真上の部屋に住む潮(桜田ひより)が夜中に訪ねてきて、
いつも下の部屋から聞こえてくる音楽が大好きだということ、
失恋して悲しい夜だから、あの音楽を聴かせてほしいということを言われる。
ドアは開けずに、次に音を出せばクビだからと断るが、ついに潮のために演奏を始める。
音楽を奏でているのが管理人だとようやく知った潮。
 
警告どおりクビと退去を言い渡された清澄に、潮は同居を持ちかける。
隣室は空き部屋だし、苦情が来ることもない。
潮の部屋で曲作りに専念しても良い代わりに、その様子を動画に撮影してSNSに投稿させてほしいと。
しばし迷ったものの、悪い話ではないと、その提案を受け入れる清澄。
 
潮の動画を見て清澄に会いに来たのは、かつてバンド仲間だった陸(柳俊太郎)。
陸は今は人気バンドのベーシストだが、現状に不満を感じていた。
清澄と一緒に音楽をやりたいと言い、清澄は戸惑いつつも陸と共に活動を始めて……。
 
人づきあいを徹底して避けてきた清澄が、潮と出会って外の世界へと連れ出されます。
清澄がここまで孤独を貫き通してきた理由はよくわかりませんが、
何がいいって、JO1の川西くんがカワイイことと、音楽が良いこと。
“エモい曲”ってこういうことなのでしょうね。
 
潮の幼なじみで、今は音楽プロデューサーの航太郎役に井之脇海
自身のバンド仲間と上手くやれずに脱退、ドラマーとして活躍する岬役に円井わん
陸が所属していたバンドのボーカリスト役に奥野瑛太
奥野瑛太って、ほんとに人相が悪いでしょ(笑)。
チンピラ役しか似合わんと思っていたけれど、そんなことはなかった。
潮が最初に勤めていたカフェの同僚役を佐津川愛美が演じています。
 
全体的に「青い」映画だなぁという印象を持ったのは、
清澄と陸のバンド名が“アジュール”だったからかもしれません。
気恥ずかしくなりそうなシーンはあるけれど、カワイイ男子と女子主演で、
流れる音楽もいいならば、これ以上何を望むことがありましょう。
 
甲子園で始球式をしていたときも全然興味が及ばなかったJO1。
ちょっと聴いてみようかなという気持ちになりました。

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