『恋わずらいのエリー』
監督:三木康一郎
出演:宮世琉弥,原菜乃華,西村拓哉,白宮みずほ,藤本洸大,綱啓永,小関裕太他
母の容態が変わらないので、やっぱり映画を観に行く。
公開初日、TOHOシネマズ伊丹にて仕事帰りに2本、その1本目。
原作は講談社の月刊少女漫画雑誌『デザート』で連載されていた藤ももの同名漫画とのこと。
高校生の青春ラブコメにはハマれない場合も多々出てきたこの頃ですが、
意外とキュンキュンできる可能性も考えながら、期待控えめで観に行きました。
監督は『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2015)の三木康一郎ですし。
“恋わずらいのエリー”の名前でオミくんと甘い日々を送る妄想をSNSにつぶやくのが楽しみ。
ところがある日、教師の汐田澄(小関裕太)を訪ねて国語科教室に入ろうとしたところ、
オミくんが女子からもらったお手製のクッキーを前に暴言を吐いているのを見てしまう。
誰に対しても優しく笑顔で接するオミくんの裏の顔を知って大ショック。
慌てて立ち去ろうとして音を立て、汐田先生とオミくんに気づかれる。
さらに慌ててその場から逃げ出したせいで落としたスマホをオミくんに見られるという事態に。
オミくんは、自分の裏の顔を内緒にしていてくれるならエリーの妄想を叶えてもいいと言い……。
この手の作品はこんな歳になると観ているのがかなり恥ずかしいですねぇ。
ニヤニヤしながら観ている自分のこともどうかと思いますし(笑)。
いじめなどはないけれど、友だちはいない。
誰からもあだ名で呼ばれることはなくて、みんなは常に「市村さん」と呼ぶ。
自分の妄想に返信をくれる唯一の誰かが心の支え。
そんなエリーがオミくんと一緒に過ごすようになって少しずつ変わって行く。
完璧だと思われていたオミくんも実は相当な努力家だけどそれを見せない。
どうせ誰も自分のことなどわかってくれないと思っていたのに、
エリーをからかいつきあううちに、どんどんエリーに惹かれてゆきます。
本作に関してはいじめなどがないから、気持ちよく観ていられます。
ありがちでしょ、地味で目立たぬ女子がモテ男子といるのを見ただけでいじめられるとか。
そういうのがいっさいないからホッとする。
また、モテないと思っていたエリーに想いを寄せる男子がほかにいっぱいいるとかもなくて、
話がややこしくないのは好き。
宮世琉弥のことはほとんど知りませんでしたが、『映画 マイホームヒーロー』の彼はよかった。
でも彼よりもエリーの親友・三崎沙羅(白宮みずほ)の幼馴染を演じる綱啓永のほうがタイプ。
って、こんなのは役によってイメージがすぐ変わるから、
どちらも次に見るときは彼らだとわかる自信はありません。(^^;