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『イビルアイ』

2023年08月12日 | 映画(あ行)
『イビルアイ』(原題:Mal de Ojo)
監督:イサーク・エスバン
出演:オフェリア・メディーナ,パオラ・ミゲル,サマンタ・カスティージョ,アラップ・ベトケ,
   イバナ・ソフィア・フェロ,パロマ・アルバマル,マウロ・ゴンサレス他
 
父のこめかみのイボが大きくなっているから皮膚科に連れて行ってほしいと、老健から連絡がありました。
イボぐらいアロエつけとったら治るがなと母は言っていたのですが、見に行ってみて驚いた。
“こぶとりじいさん”のちっちゃいこぶぐらいのデカさはあるイボ。
診察を受けた結果、切除すべき皮膚がんとのことで、日を改めてとっとと切ることに。
その手術が夕方早くには終わったので、父を老健に送り届けたのち、シネ・リーブル梅田へ。
 
できれば観たくなかったメキシコ/スペインのホラー作品。
でも不幸にも上映時間に間に合ってしまったのです(笑)。
ホラーは苦手でも、スペイン語圏やポルトガル語圏のホラーには目がない私。
目がないとは言うものの、本作の予告編が怖すぎてパスするはずだったのに。
 
原題の“Mal de Ojo”は英語で“Evil Eye”、日本語に訳すと「邪視」。
世界的に流布する民間伝承で、悪意を持って睨みつけた相手を呪うことができる。
それは魔女の特徴とも言われ、本作も魔女伝説は本当でしたというお話。
 
13歳の少女ナラは両親と妹ルナの4人暮らし。
病弱なルナは発作を繰り返し、主治医は入院して治療に専念すべきだと言う。
父親のギレルモはルナを入院させようと考えるが、
母親のレベッカは断固反対し、自分が治療法を見つけると主張。
 
そして、一家は数十年ぶりにレベッカの母親ホセファが暮らす田舎へ。
どういう事情があったのか、生まれてから一度も面識のなかった祖母はどこか異様。
ナラは恐怖を感じて早く帰りたいと思うが、レベッカは聞き入れてくれない。
それどころか、両親はナラとルナをホセファに預けて数日どこかへ出かけてしまい……。
 
Wi-Fiなど使えない田舎で、唯一楽しみにしていたプールは何年も使われていない様子。
ホセファの使用人ペドロが掃除してくれると言ったのに、
それを知ったホセファはナラを叱りつけて自分で掃除するように言う。
こんなプールの掃除、何年かかっても終わらんよと思っていたら、ペドロ死亡。(--;
 
めっさ怖いんです、このババァ(笑)。
ナラが少し油断していると、ババーンと真ん前とか真後ろにババァが立っていたりして、
その時の音の派手なことと言ったら。心臓の弱い人は驚いてポックリ逝くかもと思うほど(笑)。
 
ものすごく不気味で、二度と観たくないホラーではありますが、
三姉妹の噂や魔女の伝説が面白くて、逃げ出すことはできず。
味方だと思っていたメイドのアビゲイルも、えーっ、そっちの人なんですか。
もしかしたらこんなふうに見えてババァほんとは良い人、とかいうオチを少し期待したけれど、
そんなふうに終わるわけもないか。超バッドエンド
 
エンディングの曲が明るかったのが救いです。
これでどんよりした曲が流れたら、私は立ち直れなかったことでしょう(笑)。
 
ナラ役のパオラ・ミゲル、本作の子役を演じたことがトラウマになりませんように
眠っているあなたの足もとで、ほら、ババァがうずくまって血を吸っていませんか。
あ~、怖かった。しかし私、もうホラー苦手とは公言できませんね。好きやん!

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