夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ボス・ベイビー』〈字幕版〉

2018年03月30日 | 映画(は行)
『ボス・ベイビー』(原題:The Boss Baby)
監督:トム・マクグラス
声の出演:アレック・ボールドウィン,マイルズ・バクシ,ジミー・キンメル,
     リサ・クドロー,スティーヴ・ブシェミ,トビー・マグワイア他

春分の日、これはオンライン予約受付開始と同時に席を押さえていました。
どこの劇場も吹替版のみの上映で、字幕版を上映しているのは関西ではTOHOシネマズ梅田だけかも。
しかも字幕版の上映は1日2回のみ、正午過ぎとレイトショーと。
予約時点では、この日の昼間は出町座まで行く気満々。
翌日仕事なのにツライなぁと思いながらレイトショーを予約したのでした。

『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の後、2時間の空き時間。
ナビオの階下でコーヒーを飲みながら本を読もうと某珈琲店へ。
入り口で喫煙の有無を聞かれたから、案内されたのは禁煙席のはずが、
その20分後に入ってきた数席向こうの客が「灰皿をください」と言っている。
「はい、すぐにお持ちします」って、何よそれ。
仕方ない、煙が流れてくる前に席を立ち、
会計をしながら何気ないふりで「ここってどちらが禁煙席なんですか」と尋ねたら、
「基本的には分煙なのですが、時間帯によっていろいろで」。
はぁ?ほなら入店時に聞く意味ないやん。
念のために言っておきますが、私、別に嫌煙家ではないです。
ないですが、最初に聞かれたからには禁煙席に座っているつもりだったわけで、
なのに煙もうもうの席は嫌です(笑)。

そんなこんなで、某珈琲店で2時間潰すはずが叶わず、
劇場ロビーで1時間40分、本を読んで過ごしましたぁ。

とっても楽しみにしていた作品です。
ムロツヨシの吹替版も気になるけれど、洋画はとりあえず字幕で観なくては。
吹替版を観るのは次の機会に。

原作の存在は鑑賞後に知りました。
マーラ・フレイジーのベストセラー絵本『あかちゃん社長がやってきた』の映画化だそうで。
ほんとですね。赤ちゃんって社長並み、いや、それ以上の力を発揮するのかも。

7歳のティム、ひとりっ子。
世間ではきょうだいがいるほうが楽しいようなことを言うけれど、
パパとママの愛情を独占できるひとりっ子ほど楽しいものはない。
3人家族、これ最強。

ところがある日、弟がやってくる。
その赤ちゃんはタクシーで、黒いスーツに身を包み、
ネクタイを締めて、ブリーフケースまで携えて。

そいつが来てからというもの、パパもママもティムのことはそっちのけ。
毎晩のお約束だった3冊の絵本と5回のハグも忘れ去られ、
毎日毎日赤ちゃんにかまってばかり。

しかしティムは見てしまった、聞いてしまったのだ。
赤ちゃんがオッサンの声でしゃべるところを。
ヤツはパパとママの前では無垢な赤ちゃん、
陰では近所の赤ちゃんたちを仕切るボス。
ヤツは赤ちゃんの姿を借りた中間管理職の会社員で、
やり遂げるべき重要な任務があるらしい。

本性を暴いてパパとママに知らせたいが、証拠集めがなかなかうまく運ばない。
任務を無事完了すれば会社に戻るというヤツに、ティムは協力することにして……。

日本語版吹替担当のムロツヨシに対し、ハリウッド版はアレック・ボールドウィン
愛らしい赤ちゃんの声をあんな毛むくじゃらのオッサンが担当するなんておぞましい(笑)。
めっちゃ楽しかったです。

まだまだパパとママの愛情を独り占めしたい年頃の子が、
生まれたばかりの赤ちゃんに対抗意識を燃やし、いろんな妄想で頭の中がいっぱい。
愛らしい赤ちゃんの中身が本当はオッサンだったなんて、楽しすぎる。

ボス・ベイビーの任務完了のためにつきあううちに、
少しずつお互いを思い合う気持ちが芽生えます。
実際のきょうだいもそんなものかもしれません。

字幕版を観たら、次は吹替版を観なくては。

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