夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『イソップの思うツボ』

2019年08月26日 | 映画(あ行)
『イソップの思うツボ』
監督:上田慎一郎,中泉裕矢,浅沼直也
出演:石川瑠華,井桁弘恵,紅甘,斉藤陽一郎,藤田健彦,高橋雄祐,
   桐生コウジ,川瀬陽太,渡辺真起子,佐伯日菜子他
 
ダンナがまた出張へ。
前回の出張時は終業後も休日も映画を観に行っているか飲みに行っているかでした。
思う存分あそびすぎて、ダンナ帰国後に体調を崩し、
夏風邪がまるまる1カ月治らず、結膜炎に罹って蕁麻疹まで発症。
今回はそんなことにならないように自重するつもりだったのですが、
ダンナ出発の日にふと映画館の上映スケジュールを見たら、
109シネマズのポイント会員感謝デーで。
 
行かないわけにはいかんでしょう。いや、行かなきゃいいんですけど(笑)。
終業後にまずお盆休み明けのクリーニング店に寄り、
もう一度職場のある万博公園に戻って109シネマズ大阪エキスポシティへ。
本作を鑑賞しました。
 
なんだったんでしょうね、『カメラを止めるな!』(2018)の盛り上がりようは。
あんな社会現象まで巻き起こしたら、次の作品が大変です、上田慎一郎監督。
今回は、『カメ止め!』で助監督とスチールを担当したおふたりと共に、3人共同監督体制で。
割引料金ありの日だというのに、客は私を含めて3人でした。(--;
 
内気な女子大生・亀田美羽(石川瑠華)。
美羽とは対照的な明るい同級生・兎草早織(井桁弘恵)はタレント一家。
世界一仲の良い家族として揃ってテレビに出演している。
早織とその取り巻きをいつも遠くから見つめている美羽。
 
ある日、臨時教員として大学にやってきた八木圭佑(高橋雄祐)。
早織は彼に一目惚れした様子で、デートに誘おうと必死。
しかし実は圭佑は早織の母親・裕子(佐伯日菜子)と不倫中。
 
早織の父親・信司(桐生コウジ)は裕子に複数の浮気相手がいるのを知り、
復讐代行屋なるものにまずはひとりめの浮気相手へのリンチを依頼。
やってきた代行屋は戌井連太郎(斉藤陽一郎)とその娘・小柚(紅甘)。
思い通りの復讐に信司はスッキリ。後日圭佑をターゲットにするつもり。
 
仕事を終えた連太郎の前に現れたのは、かつて連太郎が裏切った相手・近藤(川瀬陽太)。
近藤は小柚を殺されたくなければある家族を誘拐しろと連太郎に言い……。
 
90分を切る作品なのですが、半分くらいまでは胸糞が悪かった。
佐伯日菜子のオバサンぶりと演技におののき(すみません)、
髪をかき上げる仕草が鼻につく高橋雄祐演じる圭佑にゲンナリ。
不愉快きわまりなくて途中で退場したくなるほどでした。
 
けれどそのままでは終わらないところはさすがに『カメ止め!』の監督。
そういうことだったのねとわかってからはまぁまぁ面白かった。
 
唯一カッコええなぁと思った紅甘ちゃん、内田春菊の娘なのね。へ~っ。
 
でもねぇ、そりゃ『カメ止め!』と比べるとちぃとも面白くない。
そのうえ、基本的に嫌な話だから、観終わってからの爽快感もなし。
ただただ「予期せぬヒット作を生んだ後って大変」と思うばかり。
 
もうこういう展開の作品はやめて、
えっ、あの監督がこれを?っちゅうのを撮るしかないっしょ。

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』 | トップ | 『ライオン・キング』〈吹替版〉 »

映画(あ行)」カテゴリの最新記事