夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ポンペイ』

2014年06月19日 | 映画(は行)
『ポンペイ』(原題:Pompeii)
監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:キット・ハリントン,キャリー=アン・モス,エミリー・ブラウニング,
   アドウェール・アキノエ=アグバエ,ジェシカ・ルーカス,キーファー・サザーランド他

前述の『ディス/コネクト』を梅田ブルク7で観終わったのが13:15。
そこからスタコラ歩いて13:30梅田発の阪急電車に乗車。
13:43に西宮北口着、ふたたびスタコラ歩いてTOHOシネマズ西宮へ。
ちと無謀すぎる時間組みだとは思ったのですが、やってみれば楽勝……でもないか、
なんとか13:50上映開始の本作に滑り込みました。

いつぞやも書いた「ポール・アンダーソン」という監督。
こちらはもっぱら「アカンほう」と言われているポール・W・S・アンダーソン監督。
しかし、「エエほう」のポール・トーマス・アンダーソン監督の作品が
時に難解でもっぱら玄人受けするものであるのに対し、
「アカンほう」と言われようとも娯楽に徹するポール・W・S・アンダーソン監督、
これはこれでいいんじゃないでしょうかね。

ケルト人騎馬族の生き残りの青年マイロは、かつてローマ人に家族を虐殺された。
当時幼かった彼は、遺体の山から抜け出して逃げ隠れていたが、
ローマ人に見つかり、奴隷として売られて時が経つ。

紀元79年、マイロは無敵の剣闘士(グラディエーター)として成長していた。
地方の剣闘士にしておくにはもったいないと、
ローマ帝国の一大都市ポンペイの闘技場へと移送されることになる。

移送の旅の途中、街の有力者で富裕な商人の娘カッシアが乗った馬車が通り過ぎる。
馬が傷を負って苦しむ様子を見たマイロは、馬を楽にしてやる。
カッシアの侍女は野蛮だと眉をひそめるが、マイロの優しさに惹かれるカッシア。
しかし、あまりに身分がちがう恋、実るはずもない。

ポンペイに連れてこられたマイロは、新入りの剣闘士として好奇の目を注がれる。
先住の剣闘士たちはすぐさまマイロに喧嘩をふっかけるが、マイロに敵う者はいない。
その様子を冷静に見つめていた剣闘士の王者アティカス。
マイロはアティカスの同房に入れられる。

ある日、ローマから元老院議員コルヴスが商談にやってくる。
コルヴスは以前から目をつけていたカッシアに結婚を迫るが、カッシアは拒否。
ところが、カッシアがマイロに惹かれていることに気づいたコルヴスは、
マイロの命を救ってほしければ結婚を承諾せよと言う。

カッシアによって救われたマイロは、翌日、アティカスとともに闘技場へ。
アティカスはあとひとつ勝てば自由の身となることをローマ法で保障されていたが、
実際に解放されるはずはないとマイロは考える。
それでも自分の解放を信じるアティカスだったが、
闘技場に出てみれば、マイロとアティカスはほかの剣闘士から総攻撃を受ける。

そんなとき、ヴェスヴィオ火山が大噴火、巨大な火山岩がポンペイに降り注ぎ……。

これはおそらく劇場で観なきゃつまらない。
2Dでも十分迫力あり、3Dならしばしば避けることでしょう。
カッシア役のエミリー・ブラウニングは、いわゆる向こうの美人顔(オーストラリア人ですけど、たぶん)。
日本ではあまりウケないだろうなぁと思われます。
マイロ役のキット・ハリントンは、由緒正しい準男爵家の家系らしく、
それを聞くと高貴なお顔に見えてくる不思議。
最初は腹筋割れすぎやろ!と思いましたけど、カッコイイとカワイイが混じった色男。

ヴェスヴィオ火山の噴火は本当に79年に大噴火を起こしていて、
そんな史実を知るのも楽しいかと思います。
余談ですが、昔好きだったお店の大好きなピッツァが“ヴェスヴィオ火山”という名前でした。

ちなみに、ポール・W・S・アンダーソン監督は、
リュック・ベッソン監督と離婚した後のミラ・ジョヴォヴィッチと結婚して5年。
移り気なミラはこれが3度目の結婚ですが、もっとも長い婚姻生活。
なんとなく、ミラは単純明快な作品を撮る監督のほうが好きなのでは。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ディス/コネクト』 | トップ | 『ゴジラ 60周年記念デジタル... »

映画(は行)」カテゴリの最新記事