『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』
監督:成島出
出演:大泉洋,小池栄子,水川あさみ,橋本愛,緒川たまき,
木村多江,戸田恵子,濱田岳,松重豊他
2日続けて仕事帰りに109シネマズ箕面へ。
原作は第23回(2016年度)読売演劇大賞最優秀作品賞の受賞作で、
ケラさんことケラリーノ・サンドロヴィッチのヒット舞台。
基になっているのは太宰治の未完の遺作なのだそうです。
凄いですよね、ケラさん。毎年何やらの演劇賞を受賞しているのですから。
ダメ男なのになぜかモテまくる文芸誌編集長・田島周二(大泉洋)。
青森にいる妻子を気にしつつも、何人もの愛人と別れられずにずるずると。
愛娘からの「お父さんと暮らしたい」という便りを読み、
ようやく生き方を改めてすべての愛人たちと別れる決意をする。
どのように別れを切り出せばいいだろうと旧知の漆山連行(松重豊)に相談すると、
偽の妻を金で雇って愛人たちのところに連れて行けば簡単さと言われる。
半信半疑ながらほかに良い方法もないから、
田島は担ぎ屋・永井キヌ子(小池栄子)にその偽の妻役を頼むことに。
カネにがめつく大食いのキヌ子は、報酬目当てに引き受けるのだが……。
妻役は木村多江。愛人役は3人。
1人目は花屋の店員で、緒川たまき。ケラさんのホンモノの奥様です。
田島に関わる彼女たちは当然のこと、ほかのキャストがとても楽しい。
序盤はちょっぴりもたもたしていて、シャレもスベリ気味に思えました。
それに小池栄子演じるキヌ子のしゃべり方が
『魔法使いサリー』のよし子ちゃんみたいであることにものすごい違和感。
いい女優なのに、どうしてわざわざこんなしゃべり方をさせるのか不思議でした。
しかし途中からはそのしゃべり方で「田島の妻でございます」と言うのが妙に可笑しく、
気になるどころか好きになっていました。
たぶん舞台のほうが面白いだろうなぁとは思うけれど、
戸田恵子演じる易者を真似れば、「だいたい」面白い(笑)。