去年の11月、ほかに観るものがなかったから観た『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』。
これがめちゃくちゃ面白くて、ずっと心に残っていました。
ロシアでは興行収入40億円超、800万人を動員する大ヒット。
そらまぁ本国ではそうなるわなと思ったけれど、
私を含む日本人をも虜にしたらしく、
日本で公開されたロシア作品としては興行収入トップ。
記録の更新は20年ぶりだそうです。
それまでの記録を持っていたロシア作品っていったい何かと思ったら、
ニキータ・ミハルコフ監督の『太陽に灼かれて』(1994)とのこと。
そしてこの『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』は、
そのニキータ・ミハルコフがプロデューサーですと。
このたび、ダイナミック完全版と銘打たれたノーカット版がIMAX上映。
こりゃ観に行かなきゃいけません。109シネマズ箕面へ。
コロナ感染防止のために、座席はひとつずつ空けて販売されています。
っちゅうても全員で10人ぐらい。毎度安心です、映画館は。
独ソ線の話なので、飛び交う台詞はドイツ語とロシア語。
このIMAX版では、ドイツ語の台詞にロシア語をボイスオーバーさせる形が取られています。
私はボイスオーバーの作品を観るのは初めてだったのですが、皆さんご存じでしたか。
吹替ではなく、登場人物がドイツ語をしゃべると一拍置いてロシア語が流れる。
最初は違和感ありありでしたが、こういうのも面白いですねぇ。
一度観ているからラストがどうなるかもわかっているため、
安心して観ることができました。
決死の頭脳戦を繰り広げたロシア軍少尉とドイツ軍大尉が
お互いに少なからず敬意を持って戦っているのもよかった。
ロシア軍少尉役のアレクサンドル・ペトロフがカワイイなぁと思っていたら、
以前観た作品に出ていることに気づく。
『オーガストウォーズ』(2012)がそうでした。
でも、日本で公開されたのはそれと本作だけ。
再来月公開されるリュック・ベッソン監督の新作『ANNA/アナ』に出演するようなので、
そこでもチェックしたいです。
もっとロシア作品を日本でも公開してほしい。
二度目も興奮、最後まで目が離せない戦車ムービー。
もう一度上映されたらまた観に行っちゃうかも。上映終了が惜しい。