夜な夜なシネマ

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『ジェミニマン』

2019年11月11日 | 映画(さ行)
『ジェミニマン』(原題:Gemini Man)
監督:アン・リー
出演:ウィル・スミス,メアリー・エリザベス・ウィンステッド,
   クライヴ・オーウェン,ベネディクト・ウォン他
 
109シネマズ箕面にてレイトショー。
 
監督は巨匠と言っていいでしょう、アン・リー
ウィル・スミスを起用した本作の予告編を観て、
こんなのも撮るのねとちょっぴり驚きました。
私の中のアン・リーは、いつまでも『ウェディング・バンケット』(1993)や
『恋人たちの食卓』(1994)だから。
 
ヘンリーはDIA(アメリカ国防情報局)に所属する凄腕のスナイパー
これまでに70人以上もの悪党を暗殺する任務を成功させてきたが、
若かりし頃にはなかった時折生じる迷いに引退を決める。
 
最後の仕事で殺した人物は、生物兵器を用いるテロリスト
ところが、かつての同僚で親友のジャックから、
実はターゲットはテロリストなどではなかったことを知らされる。
政府にとって何かしら都合のよくない人物で、
ヘンリーを利用してこの世から消したということを。
 
政府はヘンリーの監視役をDIAの女性潜入捜査官ダニーに命じていたが、
それを見破ったヘンリーがダニーを問い詰めたところ、
彼女は陰謀については本当に何も知らない様子。
 
真偽を確かめるためにロシアまで行こうとしたところ命を狙われ、
ヘンリーはダニーを連れて逃げることを余儀なくされる。
 
なぜかヘンリーの行動はすべて読まれているようで、行く先々に刺客が。
DIAいちばんのスナイパーだったヘンリーは、難なく敵をなぎ倒していくが、
ただひとり、倒せないかもしれない相手が現れる。
それは30年前の自分とそっくりの刺客。
やがてその刺客がヘンリーのクローンであることがわかり……。
 
結論からいうと、まぁまぁです(笑)。
面白くないわけじゃないけど、そんなに面白いわけでもない。
なんというのか、キレがあまりよくない印象。
でもその金のかかり方のわりに地味なのです。
 
自分の若い頃とそっくりのクローンというのもなんだか気味が悪い。
でも、自分とまったく同じDNAを持つからこそ、
お互いの動きがわかるというのは面白い。
ダニーについて、50代の今は眼中にないけど30年前なら自分の好みのタイプ、
だからクローンもダニーを守ろうとするはず、なんてところも可笑しい。
そんなダニー役のメアリー・エリザベス・ウィンステッド、知的で○。
 
20年前にディズニーが製作して公開する予定だったそうです。
当時はこれを完成させるほどの技術がなくて、話は流れたとのこと。
そのころ監督として名前が挙がっていた面々や、
主演候補だった俳優たちの顔ぶれが凄いです。
凄すぎてワラけるほどなので、興味おありの方はウィキペディアをご覧ください。
 
結局ウィル・スミスに落ち着いたわけだけど、
ほかの俳優だったところでそんなに出来が変わったとも思えず、
まぁこれでよかったのかなぁ。

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