Vol.28【 立ってもいい 】

Vol.28【 立ってもいい 】


小僧寿しが激安立ち食い寿司に参入したそうです。
ＣＰの良い寿司屋の激戦区　御徒町です。
プチ贅沢を訴求し
客単価は1500円以上、滞在時間は15～20分程度、1日30～35回転が目標。

「立ち」飲食といえば
関東では、「俺の○○」というお店が連日物凄い人気です。
ブックオフ創業者の坂本孝さんが立ち上げた業態で、
「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」「俺のやきとり」等々を展開しています。
有名店出身シェフが作るミシュラン級の料理が激安で堪能できる、
その原価率は衝撃の40～60％！（通常は25～30％）
高級食材を激安で提供できる大きな要因は
「立ち」で回転率を上げ収益を確保しているからだそうです。

キャノン電子は立ったまま会議をするスタイルが有名ですが、
これも短時間、集中した議論、ぱっぱと開催しやすい、
要は回転率という発想も効いています。

立ち食い寿司
立ち食いレストラン
立ったまま会議


立つ　＜　美味い／安い／短時間／生産性

立ったままというデメリットを消してしまう価値を提供する。
同じように立ったままでメリットを出せそうな業態、
考えてみました

『立ち読み屋』　

どうでしょう

ネットカフェの文化が浸透していますが、
週刊誌の発売日に合わせて、コンビニや本屋で立ち読みをする姿をよく見ます。
立ち読みでコンビニの本は傷んでいることが多く販売減となってしまうため
最近は紐で縛ったり、袋に入れたり品質維持が各社大変です。
（昔、ドラえもんで立ち読みする子供を本屋が追い出すシーンがあったような・・・）
私も少年時代は本屋さんで粘って漫画を読むのが大好きでしたが
買う立場になると綺麗な本を買いたいですよね。
　
そこで、堂々と立ち読みできる
立ち読み専門、立ち読み屋。

学生や独身者が多い街を想定し

－３０分　３００円
　※週刊マンガ誌が２５０円として２誌、３誌買うよりはお得な設定に

－最大利用可能数１０人立ち程度

－1日の平均利用者数１００人

－１日の平均収入　３万円
　１日の仕入れ　５千円（週刊誌１０冊＋月刊誌５程度）

－付加価値として、毎週、ユーズド本を希望者に檄安で販売

－学生や独身者向けに
　お昼と夕方には手作りのお弁当も販売したりして
　
立ち読み歓迎？のブックオフでも
週刊誌や月刊誌の最新号は殆どないので
立地によっては面白いビジネスになるかと思います。

さらに立ったままでもいい系で
欲しいサービスをもう１つ

新幹線で満席の時に、数量限定でいいので
立っててもいいから安く乗れるチケットがあるといいなと。
全席指定の列車には立席指定席券というのがあるようなのですが
あくまでも自由席料金と同じ金額はかかるそうです。
高速交通なので安全性の問題もあると思いますが、
アイデアとしてどうかなと

おまけでもう１つ
学生のころ、映画は並んでみる時代でした。
シネコンのように座席指定はなく、並んだもん勝ち
満席で立って見た作品もあります
人気作品に限ってライブハウスのような立ち見料金設定があったら
体力ある人のお客さんが増えるかも？


☆今日のヒント☆
「立ってもいい処に、ビジネスが立つかも？」


★今日のプラスワン★
立ち食い寿司といえば仙台駅ビル３階の「北辰鮨」、オススメですよ。
三陸の旬を目の前で握ってくれます。
あと「寿司常」の立ち食い店舗もいいですね（座り食い？で行ったことあります）