さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪ 今日2月22日に、 敬ちゃん ( 歌手:山下敬二郎さん ) は77歳に!

2016年02月22日 20時52分37秒 | さくら的非日常の日々
2月22日(月) 曇

昨日から上京して、今日の午後、赤坂の「ステージワン」で開かれる『Keijiro Yamashita 77th Aniniversary Live』に参加する予定にしていたのだけれど、昨日は大阪、明日も早朝から予定が休み無く続く。

やむなく、夫人のNaokoさんにお詫びメールを届けた。

今日2月22日は、 敬ちゃん ( 歌手:山下敬二郎さん )がご存命であれば77歳!
人一倍強靭な声帯を持っておられた敬ちゃんは、まだまだ伸びやかな硬質の歌声を響かせてくださるに違いない。

最後のCD『Castle~二人の城』を繰り返し聴いている。

                          ◆

『さくらの日々是好日』(2011年01月10日)から抜粋

敬ちゃんとさくらの出会いは、がんのおかげ、NHK「ラジオ深夜便」のおかげ、そして、ITに強い直子さんのおかげである。

1993年(平成5年)春、さくらは前年の乳がん(1期C)に続き二つ目の卵巣がん(3期C)が、8㌢×11㌢もの病巣を持った5か所転移の進行がんであると知って、気力が萎えた。

おまけに、CAP療法と名付けられた3剤混合の抗がん剤治療で、体は完膚なきまでに打ちのめされ、その間に夫が4日間の入院であっけなく逝き、自らは【余命半年】の病状を知るに至って生きる希望も途切れがちの眠れない夜、敬ちゃんの名曲『バルコニーに座って』と出会ったのだった。

エディ・コクランが歌ったこの曲は、敬ちゃんがカバーしたエルヴィス・プレスリーの『ダイアナ』のカップリング曲で、ダイアナの人気に隠れて周知されなかった。
少なくとも、私はこの曲を知らなかった。

抗がん剤の副作用で、体中がささくれ立つような眠れない深夜。
好きだったクラシックは、もはや聴くだけの気力も体力もなく、わずかにダーク・ダックスのゲタさんこと喜早哲さんに頂戴した抒情歌のCD2巻の優しい楽曲に心癒されているほかは、米米クラブの「浪漫飛行」を聴いて、外の世界への憧れを掻き立てているほどのことであった。

少女のころ耳馴染んだ、テレビ草創期の『しゃぼん玉ホリデー』をテープ全集に仕立てたバッグが購入してあったのを思い出し、夫に持って来てもらってロカビリーを主に聴く夜もあった。

♪Just a sittin the balcony
きみと観ているムービー  たまに聴こえるシンフォニー
てんで 上の空

恋愛中に、夫とたくさんの映画を観た。
ほんとうに、「てんで 上の空」ってことも、たしかにあった。

〈もう、一緒に映画を観ることも出来ないのね〉

体も心も病んでいたあの頃の私の心象風景は、救いようもないほど深い深い水底に沈んでしまっていた。

そんな私に、敬ちゃんの歌声は、優しくやさしく響いた。
心が癒され、体が温かくなるのが感じられた。
歌の力が、生きる勇気に火をつけてくれた。

1999年〈平成11年〉に、NHKの「ラジオ深夜便・こころの時代」ディレクターの上野重喜さんが、全国の病友がたのために珠玉のインタビューを企画してくださった。

いえ。
正確に言えば、高見秀史さん(元フジサンケイリビングサービス専務取締役)が、高校時代からの親友・上野さんにサンケイ時代の一記者に過ぎなかったさくらの闘病について、ご紹介くださったのがきっかけであった。

さくらの上司・故藤岡榮さん(元サンケイリビング新聞専務取締役大阪代表)と高見さんのご縁のおかげである。

ラジオ深夜便・こころの時代は、抗がん闘病中の眠れない毎夜に、本当に励まされ勇気づけられた番組であった。
インタビューの後の調整時間に、癒しの音楽が流れるのもうれしいことだった。

2夜連続で放送されるということであったので、「どうぞ入院中の眠れない病友がたに癒しの音楽をお届けしてくださいませ」と無理をお願いして、「バルコニーに座って」(山下敬二郎)、「星の界(よ)」(ダークダックス)、「土佐の砂山」(姫神)、「マイウェイ」(フランク・シナトラ)、予備曲として、ピアノ曲を書き添えた。

その結果、敬ちゃんと姫神さんの曲を選んでいただいたのであった。


                              ◆

『さくらの日々是好日』(2011年01月6日)から抜粋

1月6日 (木) 曇

今にも降り出しそうに重く垂れ込めた雪空の向こうから、山下敬二郎さんの訃報が飛び込んできた。昨1月5日の午後7時55分、卒然と逝かれたそうだ。
つけっぱなしにしていたテレビで、鳥越俊太郎さんがコメントしておられるのを、「…やっぱり、」と、せつなく聞いた。

敬ちゃんの胆管がんを知ったのは昨秋だった。
夫人の直子さんから相談を受け、がん末期の闘病への少しのアドバイスをお伝えし、腹式深呼吸とイメージ療法のやり方をメール添付で送ったりもしたのだった。

そうして、「何より直ちゃんのお身お大切に!」と、やり取りの度に必ず書き添えた。
「病む人より介護する人のほうが辛くしんどいことも多いもの、どうぞお子さんたちもご一緒に、支え合って頑張ってくださいね」とも…。

今日はお昼前から、ひっきりなしに金つなぎの病友、学友、九州の次男からもお悔やみや連絡が相次ぎ、携帯メールには節子理事、久保理事、mebiちゃまからの心の篭ったお悔やみが届いた。

そういった皆々さまのお気持ちを、いつか落ち着かれたころに、直子さんにお届けしようと思っている。

                            ◆

ほどなく直子さんの実家の佐々木家に連絡がつき、直子さんの母上の佐々木訓(のり)枝さんと話ができた。

歌手でもある訓枝さんは、敬ちゃんの凄さも重々分かっておられ、私たちは少しの間、敬ちゃんについて深い話をした。

一見取っつきにくいけれど、シャイで優しくて、でも不器用で、いつも体調が悪そうなのに舞台に上がると、一転、見事なステージを披露された。

代表曲「ダイアナ」も、お若いころの声に頼る歌い方から、さくらがクリスタル・ヴォイスと名づけた硬質の、でもリリカルで優しくヴィブラートを効かせた歌唱法に進化させておられ、聴く者の心を癒し満足させてくれた。

夕方には、病友の玉ちゃんから、「夕刊フジ」の記事がFAXされてきた。
「山下敬二郎さん がん死」、「命がけ 最後のダイアナ」と見出しが躍っている。

日本大学医学部付属板橋病院で、世界的な名医・高山忠利教授の下でがんのチーム医療を受けながらも、すでに末期の胆管がんを病んでおられた敬ちゃんは、それなのに、栃木県佐野市での最後のステージを12月26日に敢行、車椅子に座りながらも40分間熱唱されたそうだ。

直子さんから、「もう、緩和ケアの病院に転院します」と伺った後のことである。
信じられないほどの、堅い意志…

12月に入ってまもなく、腹水も溜まって食事ものどを通らない病状だったのだ。
信じられないほどの、強い気力…

行って歌った、敬ちゃん、さすが!
天晴れ、敬ちゃん。 歌手の本懐、男の花道!!

送り出してくれた直ちゃん、お見事!

ひとは、生きた時間の長さでその生を計られるものではなく、その質においてこそ評価されるものであってみれば、記事のとおりの敬ちゃんこそが、さくらの存じ上げている歌手・山下敬二郎なのだ。

2008年には、「レコード大賞 功労賞」を受賞され、昨2010年には、『Castle~二人の城』(全10曲)をCDリリースされた。 ご夫妻が歩まれた悔いのない確かな道のりを、情感豊かに歌い上げた自らへのオマージュ♪ いましみじみ聴いて、感じ入っている。
ほかに、「ラニカイの浜辺」も心に沁みる。

『Castle~二人の城』、1枚=2500円。
購入ご希望の方は、さくらあて(kitto-12@e-net.or.jp)に直メくださいませ。

直子さんに取り次ぎます。
       



それにしても。
あ~、ほんとうに日々、忙しい。

昨日は、大阪から午後7時半に帰着し、その足で長男宅に直行。
「今夜は、餃子Pです」と、LINEに連絡が入っていた。

スープの冷めない距離に長男一家が住んでくれて、心づよく、ありがたいことである。
「ありがとう、ありがとう。来週も頑張ろうねっ!」と別れたのであった。


           

焼きながらいただく、家族の手作り餃子、にらまん、チーズ巻きは、いずれも美味・満足♪


           

ゆきみの2度目のお誕生日(?)
「先々月のお誕生日に間に合わなかったから、今日届けます」って。

几帳面に作られたスィーティな苺のホールケーキ♪
お貸しの専門学校に行っておられるだけあって、sポンジケーキも、しっとりふんわり、優しい口どけ感がGoodだ。


           

今日の夕ご飯は、鶏もも肉のソテー複雑味のオイスターソース。
肝心のソースは、オイスターソースベースに、醤油、コチュジャンを併せ、にんにく、生姜、林檎、たまねぎ、人参、大根をいずれもおろし金ですりおろして加え、とろ火で煮詰めて、美味しいソースの出来上がり♪

もも肉は、両面ともカリっと焼き上げるのが、おいしくいただくコツ。


           

夕方、さくら農園に行き、細く小さな大根、赤大根、水菜を収穫する。

手袋に比べ、なんと小さい!

千葉の学友・佳代ちゃんに頂いた年末の大根の立派だったこと!
ほかの野菜も、みんあ、見事な出来栄えであった。

佳代ちゃん、香代子さんに、改めて感謝する野菜作り!





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