さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪ 暗い夜道をとぼとぼと…

2010年01月20日 18時32分49秒 | さくら的非日常の日々
夕方、裏のスーパー・アピタに買い物に出た。
途中、4、5人の人だかりに軽く会釈して通り過ぎようとしたら、道に迷ったらしい70歳代とおぼしきご婦人が、困惑しておられる。

ん?
その風姿に見覚えがある。

「奥さん、先日も迷っておられましたよね?」
丘を越えた隣町にお住まいの方らしい。

「今からアピタに行きますから、少し回り道をして近道まで送って行きましょう」
「ありがとうございます。助かります」

ここまでは、ヘンだとは思わなかった。
けれど、5分ほど送って行く間の会話に、ヘンなところがみえてきた。

「お宅にはどなたかいらっしゃいます?」
「両親がおりますの」
「あぁ、そう。 で、お父さんはおいくつ?」
「父親は76歳、母親も、…70を超えて、介護がたいへんですわ」
「それはそれは。 で、奥さんはおいくつなんですか?」
「私は、35歳です」

えっ。
亡姉がそうであったように、まだら認知?

「たびたび道を間違われるみたいだし、外出の折は、お名前と住所、電話番号などを書いたカードを持って置かれるとよろしいね」

「あ、私の名前は、Iです」
「あらら、Iさん!」
珍しい苗字とお顔に見覚えがある。

富貴ヶ丘に住んでおられ、隣町に引っ越して行かれたI家。
二人の息子さんたちと我が家の息子達も同年代で、一緒に遊んでもらったことがある。

近道の農道まで案内して、暗くなった小道をとぼとぼと歩いて行かれる後姿を見送り、【情けは他人(ひと)の為ならず。明日のわが身】と思い知る。

その一方で、「さくらは絶対に呆けないぞ、おー!」と夜空に誓う。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ♪みるくは朝から大あくび! ... | トップ | ♪ 晴れ渡る日も  雨の日も... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

さくら的非日常の日々」カテゴリの最新記事