♪「えっ、まさか！ 田島治子さんが逝かれた？」

１０月１８日（金）曇り時々小雨

サカイ引越センターの副会長・田島治子さんの訃報を聞いたのは、『季刊・金つなぎ』３７号の最終校正をやり取りしていた、名張市ＡＤＳホールの楽屋であった。

担当のデザイナーさんから、「あのぁ、１面にお名前を載せておられる田島治子さん、亡くなられていますよ。　このままお名前を残しますか？」と訊ねられたことからだ。

「えっ、まさか！」

突然の出来事に遭遇した驚きと、以前から病んでおられると知りつつ日々の瑣事に取り紛れそのままにしていた深い後悔、そして何よりも、ご厚誼をいただいた有難さを思い、複雑な感懐を持て余すほどであった。

今日は名張市老人倶楽部連合会の総会と芸能大会で、午後に踊りの出番が予定されている。

　　　　　　　　　

午前中、昨日逝かれた学友のＮ氏のお通夜に参列させていただくための、電話でのやり取り、病友からの相談電話、いま最終校正に至った機関紙の校正ゲラを、青山文芸社さんのデザイナーさんと受送信する…

ＡＤＳホールに１１時の入りが、「<m(__)m>、正午になります」と連絡する羽目になり、結局楽屋入り出来たのは０時半を過ぎた頃であった。

それだから新聞を読む暇もなく、田島さんご逝去の報はつゆ知らない。

とつぜんのことで、狼狽し、「お名前を外しましょうか？」、「そうねぇ、　そうしてくださる？」、「あ、ダメ。　これが最後になってしまうから、お名前は残しておいて！」

改めて連絡を入れて、「お名前の前に少し小さく（故）の文字を入れてくださいな」と決め、前代未聞の記事下が印刷に回ることとなった。