「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

女性自衛官の活躍について♪  ~吉田ゆかり二等空佐の講演~

2015年03月10日 | 航空自衛隊
…このブログで、カテゴリー「航空自衛隊」をチョイスしたのは…


そう、わずか3回目…です


航空自衛隊には…何と言いますか、お詫びのしようもないのですが、


なぜか、これまで、航空自衛隊の知り合いだけが異常に少なくて、


そんなわけで、なかなかイベントに行く機会もなく…(←いいわけ)


で、ひそかに、今年目標にしていたのが、そう、


空自の記事を増やすということでした(笑)


決断したら、願いは叶うと言いますが本当にそうですねぇ


実は、来月楽しみにしている事があるんですよ~うふふ


ですので、空自記事をお待ちの皆さま、来月までしばしお待ちくださいませ






…すると、その前に、防衛協会佐賀支部女性部会があり、


その講演会に講師としてお越しいただいた方が、


吉田ゆかり二等空佐でいらっしゃいました


女性の指揮官クラスの方とお会いするのは2回目で、かつ、


私は航空自衛隊の佐官の知人がいなくて、お話を伺う機会もなかったため、


すごく楽しみにしていました


吉田ゆかり二佐は、防衛大学校40期…つまり、


女性が初めて、防大に入学することができるようになった年の、いわば女性1期生です


なぜ、この方がわざわざ佐賀の女性部会の講演にお越し下さったかと言いますと、


それは、吉田二佐が佐賀県出身だから、です


佐賀県って、武門の土地柄といいますか、優秀な武人軍人自衛官が多いように思います。


自衛官になる人も多いですしね。


前回の、唐津市民でよかった…に続き、佐賀県民でよかった…そんな日でした


…で、入場される前に、手元の資料で吉田二佐の経歴を拝見していると、


ペカペカピカピカなエリート経歴で、


いかにも、女性エリート高級幕僚的な方がお見えになるのかと、ちょっと構えておりましたら…


めっちゃ笑顔で、気さくな雰囲気満載の方で、ちょっと意外に思っていました。


しかも、つかみで、


「…分からない言葉があったら、遠慮なく聞いて下さいね

 あっ!分からんとこがあったら、聞いて下さいね、が、よかですかね(笑)」

(訳:分からない所があったら、聞いて下さいね、がいいですよね?)


と、佐賀弁でさくっと言ってくれた瞬間、私、惚れました


私自身、自他共に認める「姉さんキャラ」ですが、


そんな私が「姉さん」と思ってしまう、ステキな方でした~



(※雰囲気だけ感じてください)


この日のお話は、女性自衛官の働き方についてお話して下さったのですが、


自らのプライベートを参考事例に、かなり具体的に話して下さったので、リアリティ満載。


こういう所もすごいなぁと思ったんです。


自分のプライベートを題材にするって、なかなかできないと思うので


ちなみに、女性自衛官から見た場合、ご主人が自衛官である割合は…


89%に上るのだそうです。


つまり、外との出会いがないので、周囲は男性が多い職場ですから、不思議ではないです。


そして、夫:自衛官 妻:民間人 でも理解できない事が多い中で、


夫:民間人 妻:自衛官 だと、もっと難しい事があるだろうなぁと思います。


ある意味、夫婦共々自衛官でないと、奥さんの大変さは、なかなか分かってもらえないだろうなぁと。


…いわずもがな、離婚率もおのずと高くなるのですが…。









面白かったのは、吉田二佐がご出産後、ご主人と交互に育児休暇を取られた時のお話。


「自分が育児をしている時は、主人が帰ってきたら、帰ってきた時くらい子供の面倒を見てよ!

 と思っていたけど、自分が仕事に出た時は、仕事から帰ってきた時くらい休ませてよ!

 と思うんですよね(笑)」


これ(笑)


それぞれの立場にならないと分からないものですよね~。


あんまりこのあたりに言及するとめんどくさいことになりそうなので、このあたりで。


…今まで、ご夫婦共々自衛官という方で、男性側からお話を聞いたことはありましたが、


女性側からのお話を初めて聞いて、改めて、大変さを感じました。


女性の社会進出と、子育ての問題は絶対に切り離せません。


特に自衛隊において、女性が働きながら子育てするというのは、


その職務柄、民間企業で働く以上に様々な困難があることは、想像に難くありません。


そのあたりの環境がもっと整うことを期待します









ところで、


自衛隊って、何気に日本で一番女性の社会進出を推進させている組織じゃないかなぁ?


と、個人的に感じます。


本当に優秀な女性って、どんどん昇進していきますしね。


ちなみに、陸・海・空で現在一人づつ女性の一佐がいらっしゃるのだそうです。


現在の、女性二佐~一佐の中から、女性将官が誕生する可能性はそんなに低くはないでしょう。


ちなみに、過去3人の女性将官が誕生していますので、後に続かれる方が楽しみです


そして、最後、質疑応答の時に、女性指揮官にどうしても聞きたかった質問をさせて頂きました。


それは、


「自衛隊という、男性社会で女性で指揮官として仕事をしていくには、

 いろんなご苦労、大変なことがあると思いますが、
 
 仕事をする上で心がけていらっしゃることはなんですか?」


ということです。


まぁ、私もガチ男社会で仕事をしていたことがあるので、


勝手に色々シンパシーを感じる部分もありつつ、


ここまでの、ガチ男性社会の中で、地位を確立させて指揮官として仕事をするというのは、


どれだけ大変だろうって、やっぱり思いますよね。


昨年、練習艦隊で唯一の女性艦長である「せとゆき」の東良子一等海佐と


お会いした時も思ったのですが、女性が指揮官であるということは、


確実に男性よりも優秀でないと、その評価を得ることは難しい上に、


だからと言って、肩肘を張って、男に負けないなどと鼻息を荒くしては、


絶対に人望を得られないし、うまく部下をまとめることはできないからです。


ですので、本当の意味で優秀な女性って、


仕事ができる以上に、男性性と女性性のバランスがきちんと取れていることが、


とても大事だと思いました。


そういう意味で、私が実際にお会いしたお二人は、


そこのバランスが絶妙で、女性らしいかわいらしさを持った方達でした。


先ほどの質問に対する吉田二佐の


「とにかく笑顔でいることを心がけていました


という答えと、


思わず、友達になりたいと思わせてくれるような、気さくなその笑顔が、


その証左だと思います。


そんな吉田二佐は今、空幕人事部でお仕事をされていらっしゃいます。


過酷な市ヶ谷勤務、本当に大変だと思いますが、応援しています























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2 コメント

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自衛隊では (よこすか)
2015-03-12 09:42:44
女性の方が優秀な人が多いと言えると思います。というのは、自衛官の男女比率は男9~9.5に対して女1~0.5で、女性の方がより高い競争率の関門を潜り抜けないと入れないからです。

筋力とか瞬発力では男女差はありますが、知力やリーダーシップでは男女差はないと思います。より高い競争率の関門を潜り抜けて入ったのだから、優秀な女性自衛官が多く出て来るのは当然と言えば当然です。

防大が女性を受け入れたことで、幹部自衛官にグンと女性の数が増えました。世の中の大勢でもありますが、ウカウカしていると男は存在感がなくなると思います。
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>よこすかさま (みね姉)
2015-03-12 20:36:42
女性が優秀だというのは、実際に艦乗りさんからよく聞きます。
それで、男性も負けてられない!と頑張ってくれるのでいい相乗効果になっているのだと。

切磋琢磨していってほしいです♪
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