「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

フィリピンへの災害派遣から考える自衛隊の意義

2013年11月14日 | 海上自衛隊
フィリピンを襲った、未曾有の台風被害…。


ある市などは、住民5万人の全てが住む家を失い、


死者は検討もつかないとのことです。


日本も毎年毎年、台風被害を多く被っていますが、


ここまでひどい台風被害を経験したことはなく、


かの東日本大震災に匹敵する災害状況だと感じます。


一体どれほどの方が、


家族を失い、愛する人を失って悲しみにくれ、


明日をも知れぬ不安とも戦いながら、


1日1日を生きていらっしゃるのかと思うと、


何かできない事はないだろうか…と思わずにはいられません。





そんな中、自衛隊の災害派遣が決まりました。


1000人以上の、大規模な派遣となります。


これほどの大災害なので、


自衛隊の海外派遣は当然あるだろうな、と思っていましたが、


今回は、輸送艦おおすみ、補給艦とわだ、そして、


護衛艦いせもフィリピンに向うことが確定しました。





5月に初めていせを取材で見学した時、


最初に案内していただいた場所が、


あの広い格納庫でした。





ちょうど、この写真の反対側で、


災害時の対処についてのモニターを拝見したあと、


この格納庫で、災害派遣時にはどのような事を行うのかを説明して頂きました。


ご存知の方が多いとは思いますが、


いせが就航したのは、2011年3月15日でした。


言わずと知れた、東日本大震災の直後です。


この時いせは、就航したばかりで、


運用にまだ慣れていないということで、


さずがに災害派遣は見送られ、2DDHはひゅうがだけが被災地へ向かいました。


この格納庫では、かなりの被災者を収容することができますし、


医療設備も整っていますので、被災者の方たちには、


かなりの手厚い保護が受けられるであろうことは想像に難くありません。


説明を聞きながら、私は、


災害時の救済を想定した護衛艦ということに、


多少不思議な印象を受けたのを覚えています。






以前も触れましたが、


護衛艦は日本の法律上の呼び名であり、


英語では等しくDestroyer~駆逐艦~と呼称します。


駆逐艦である以上、人命救助というよりは、


敵との戦闘が目的であるはずのものですが、


それに加えて、戦闘能力を強化しながら、


人命救助にも活用できる護衛艦を作り得たのは、


皮肉ですが、


日本が「軍隊を持ってはならない」という


不文律があってこそだと思います。


戦闘目的だけが存在意義ではない…


…どこの国の軍隊でも、大なり小なりその要素はあるでしょうけども、


自衛隊ほど、真摯に丁寧に深く国民を助けてくれる武力保有部隊は


おそらくないと私は思います。


そして、他国でもそれと同じ真摯さを責任を持って救ってくれるのも…。


私は憲法改正派ではありますが、


奇しくも、この法律こそが、日本の自衛隊を、


世界で最も優秀な、国際貢献部隊にしたのだと考えます。


武力を保有していながら、それを使うことは許されず、


だったら何のために存在しているんだ、と心ないことをいう人たちもいる中、


税金の無駄遣いと罵る人たちもいる中、


そんな人たちすら合わせて、


世界でもたくさんの人たちを救ってきたのが、


日本の自衛隊です。


中には、それすら、


「自衛隊は災害派遣でしか役に立たない」


と悪口を言う人も居ます。


ですが、それの何がいけないのでしょう?


法律上の問題で、様々な制限を受け、


実際に行動できる範囲で、


最大限の能力を発揮して、多くの人たちを救っている。


できることはすべてやって、救助する。


何がいけないのでしょう?


自衛官の中にだって、


「自分たちは災害派遣のためだけに存在しているわけではない」


と忸怩たる思いを抱えている人だって、きっといると思います。


だけどそれでも、


任務が災害派遣なら、それを最大限に行う。


たくさんの人を救う。


軍隊の存在意義は、他国を侵略し、敵を撃滅するだけじゃない。


一番は、自分の国を護るということ。


であるなら、


自衛隊が、今のように国際社会で多くの国を救い続けるなら、


その国が善良な国でさえあるなら、


その国が日本に襲い掛かることはないので、


これも、侵略の抑止力になっているのだと思います。


だから、災害派遣しかしないから、


自衛隊は役に立たないなんてことは言わせない。


これほどの災害救助ができるのは、


きっと、日本の自衛隊だけだと思うから。





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