核兵器禁止条約の採択に貢献し、ノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長(35)は16日、東京都内で「核兵器は本当になくせるの?ICANに聞いてみよう!」と題して講演しました。主催は核兵器廃絶日本NGO連絡会。
フィン氏は、「日本は、核兵器禁止条約に参加し、核軍縮のリーダーになってほしい。核兵器禁止条約に参加するための障害はない」と述べました。
日本は民主主義国家であり、国民が首相の“ボス”であり「皆さんが声をあげ、団結し、連帯すれば政府はそれを無視できなくなる」と語りました。
私たちは人類の存続の側に立っていると述べ、「何もしないというのは、核兵器を容認するのと同じだ」と指摘し、核兵器禁止条約は現実にあり、核兵器の廃絶を現実にするのは人々の行動だと語りました。
「人々の力によって核の悪夢に終わりを告げることができると信じるなら、ICANと一緒に『希望』を共有していこう」と呼びかけました。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員も壇上にたち、日本政府は禁止条約に署名も批准もしないとしていることを批判。「国民の8割が核兵器の廃絶を願っています。願いを『希望』に変えて行動しよう」と述べ、ヒバクシャ国際署名を呼びかけ、条約発効へ向けて頑張る決意を語りました。