昨年11月の米大統領選に対するロシアの干渉をめぐり、トランプ陣営とロシア政府との共謀疑惑が指摘される問題で、全米100以上の都市で3日、独立・公平な真相の解明を求める「マーチ・フォー・トゥルース(真実を求める行進)」が取り組まれました。主催者によると、海外を含む135以上の都市で集会やデモ行進が行われました。
(写真)トランプ米政権のロシア疑惑真
相解明を求める集会の参加者ら
=3日、ワシントン
トランプ大統領が捜査を指揮していたコミー連邦捜査局(FBI)長官を突如解任したことで、国民の危機感は高まり、8日に予定されている上院情報特別委員会での同氏の証言に関心が高まっています。
首都のワシントン記念塔前で開かれた集会で、主催者団体の一つ「ウィメンズ・マーチ」を代表してリンダ・サーサワーさんは、「独立の調査だけでは不十分。国民が真実を知るためには透明性も必要だ」と強調。「私たちは不正の傍観者であってはならない」と呼びかけました。
アレクサ・ディックマンさん(30)は、「たたかいの歴史を思い起こし、権利をもっと行使するとき」と米国の女性参政権運動時のスローガンと、手作りの王冠を身に着けて参加。一連の疑惑の中でも、コミー氏解任をめぐる問題が「民主主義を守る上では大問題。トランプ氏がやっていることはすでに憲法違反だ」と話しました。
米軍に長年勤務したミロスラブ・ボイテックさん(54)は、無党派で、抗議集会に足を運んだことはなかったとのこと。「(多くの疑惑が)あまりに合致しすぎだ。なぜこんな大統領が選ばれたのか。報道に敏感になり、自己教育することが大事です」と語りました。