沖縄県東村高江で強行されている米軍オスプレイパッド(着陸帯)建設工事に反対する行動が11日も行われ、午前8時からN1ゲート前で抗議集会が開かれました。
(写真)土砂を搬入するトラックに向けて抗議す
る安保破棄中央実行委員会の人たち
=11日、沖縄県東村高江
集会には、安保破棄中央実行委員会の高江工事抗議と県民支援行動の3回目の代表団が合流。全労連や新日本婦人の会、学生ら32人が参加する代表団を代表して、東森英男事務局長が連帯あいさつしました。また、平和フォーラムの福山真劫共同代表が連帯あいさつしました。
東森氏は、安倍晋三首相が所信表明演説で述べている北部訓練場「過半」の返還は、“基地負担軽減”どころか、新たな着陸帯によって名護市辺野古の米軍新基地建設と一体に再編強化するものだと指摘。住民への騒音被害、希少種に富む、やんばるの自然破壊、沖縄北部地域の侵略戦争の要塞(ようさい)化だとして、「そういうことは許さない。全国でたたかいを広げ、安倍政権の暴走を止めよう」と訴えました。総がかり行動実行委員会共同代表である福山氏も、戦争法廃止とともに基地問題でもたたかっていこうとエールを送りました。
この日、抗議参加者は機動隊に“ごぼう抜き”され強制排除。ダンプカー60台、トレーラー3台がゲートを行き来するたびに、「帰れ」「高江の森を守るぞ」と唱和しました。
10日には、砂利を積んだダンプカー44台と資材を積んだ工事車両4台の計48台がN1ゲートに入りました。東村に隣接する大宜味(おおぎみ)村や北海道から約70人が集まり、抗議の声を上げました。
高江の森 暮らし守れ
― 名護 スタンディング行動
「沖縄建白書を実現し未来を拓(ひら)く『島ぐるみ会議 名護』」は10日、沖縄県東村高江周辺への米軍オスプレイ用ヘリパッド(着陸帯)建設に反対する“スタンディング”を名護市宮里の球場前交差点で始めました。
初回の行動には17人が参加。「高江の工事を今すぐやめて」「やんばるの命の森を守ろう」などと書かれたプラカードを掲げ、午後5時から1時間、交通量の多い交差点に立ち、車や歩行者に訴えかけました。
車から手を振る人やクラクションを鳴らす人も多く、バイクから「頑張って」と声をかける人もいました。
参加した同市の大兼久(おおがねく)フサ子さん(68)は「高江にはなかなか行けないので、少しでも力になれればと思い、参加できてうれしい。一人ではないので心強い。いろいろなところでスタンディングが取り組まれているので、ここでもがんばりたい」と話しました。
毎週月曜日の午後5時からスタンディングを定期的に続けます。
日本共産党の仲里克次市議は「人数を増やして何カ所でもやって、沖縄のどこへ行ってもヘリパッド反対の人が立っているんだと思われるような運動にしていきたい」と決意を込めました。