minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

3号機完成

2018年02月04日 | ひとりごと

遂に3号機が完成した。

身体が不自由なことも踏まえて、組み立て易さが最重要事項であると考え、その観点でいろいろと工夫した。

組み立て易くするために工夫したことは3つある。

第1は、道具だ。

ドライバーを1本、新調した。

 

先端が磁石になっている。

ネジがドライバー先端に磁力で引っ付く。

割としっかりと引っ付くので、ネジが簡単には落ちない。

たったこれだけのことで、私のような手が不自由な者でも、小さなネジを取り扱いできるようになった。

第2は軍手だ。

 

軍手をしていると、指先を怪我から守ってくれるだけでなく、力が入り易くなり、

私のような握力が5キロ以下に衰えてしまった者でも、PCの様々なパーツを何とか持ち上げることができるようになる。

 

( ̄∇ ̄;)ハッハッハ・・・。

 

よくもまあ、こんな状態で決して安価ではない、これだけのパーツを買ってしまったものだ。

 

第3は、PCケースだ。

大きい方が空調性能や拡張性で有利であるが、あまりに大き過ぎると、重量や取り扱いの点で手に余る。特に私の場合、手足は不自由だし、筋力は落ちてしまって小学生以下だから、余計にそうである。

その点、このケースは、これまで使っていたケースより一回り以上大きく重量もそれなりにあるが、下の写真のように取っ手(ハンドル)が前後に2つ付いており、持ち上げが容易で楽に動かすことができる。

 

また、内部空間が思った以上に広く、ケーブルの取り回しやラジエーターの取り付けがとても楽だった。

ケースの価格(2万3千円)としては、今までに私が購入したこともないような高価さとなったが、価格に見合った性能で満足している。

 

いよいよPC本体のパーツ選択だ。

今回のテーマは、CPUとストレージだ。

前回のPCの組み立ては2014年だったから、3年が過ぎ、その間にいろんな魅力的な新製品・新技術が登場している。(注記:3年前のPC大改造の時は、安価な簡易水冷の登場に驚き、その導入に躍起となった。)

CPUについては、肝となるパーツだけに、CPUの2大メーカーであるAMDのRYZENにするか、INTELのi7にするか、2か月間にわたって、ネット上で情報収集し、真剣に検討した。

対象は「RYZEN1800X」と「i7 8700K」でそれぞれに長所短所が混在している。

1800Xは、8コア16スレッド/4.0GHz/4万2千円。

8700Kは、6コア12スレッド/4.7GHz/4万1千円。

価格はほぼ同じだ・・・というより、後から登場した8700Kが先発の1800Xに価格を合わせた感がある。8700Kは、去年2017年10月に発売されたばかりなのだ。

性能に関してはコア数・スレッド数のマルチタスク性能とHzで表される演算速度性能の2点で比較した。

コア数・スレッド数の多いほうが高性能と言われている。

HzはCPUの演算速度を表し、数字の大きいほうが速く高性能だ。(注記:PCの世界では、Hzはスピードを表すものと思ってよい。)

RYZENはAMDの社運をかけて、前世代のINTELのCPUを狙い撃ちして開発されたものだった。

 

上図はRYZENの公式HPから転用したレーダーチャート図で、1800Xと6900Kを比較している。

6900Kは、8コア16スレッド/3.7GHz/10万2千円。

2016年第2クォーターに発売されたCPUだ。

当時、AMDをCPU市場で圧倒していたINTELは、好き勝手にCPUの値付けをしていたのだ。

そのなかで、AMDのRYZEN一群は2017年第1クォーターに突如として登場し、

価格において、INTELのそれの半額以下と信じられないような低価格攻勢をかけたのだ。

同じ性能のものが半分以下のお金で買える・・・なぜか既視感のあるフレーズだ。

20年前のAMD/K6登場時のあの高揚感が再び湧いてきた。

つまり、私のPC自作の原点だ。

これこそが、今回のPC新規組み立ての動機だ。

にもかかわらず、今回、私はINTEL 8700Kを選択してしまった。

その最大の理由は、INTELの4万1千円と言う破格の値付けである。

20年前の時だって、本当に欲しかったのはハイエンドであるINTELの方だった。INTELの方が安いのなら、当然INTELを買う。

もし、RYZENが登場していなかったら、と考えると8700Kは10万を超えることはないにしても、7万とか8万とか、そんな値付けになっていたような気がする。

INTELの新鋭CPUである8700Kが安く買えたのはAMDのおかげだと言えるかもしれない。

もうひとつの理由は、CPUのスピードだ。

1800XはOCしても4.1GHzで頭打ちになるそうだが、8700Kは5.0GHz超えも楽にできる。

実際、私がOCを試みた時も、MB付属ソフトを使うことによって、簡単に5.0GHzにOCできた。

(注記:ご存知かとは思うけれど、8700KのKは“UNLOCK”を示し、ベースクロックの倍率が固定されておらず可動するという意味。

通常、CPUのOCと言えば、ベースクロックの倍率UPのことである。なお、OCは保証外となり、あくまでも自己責任において行うものなのでご了承ください。)

20年前のあえなく撃沈したOCを今になって実現する・・・そのためのCPUはやはり速い方がいい。

これが8700Kを選んだ私の理由だ。

 

 

次のテーマは、ストレージだ。

前回自作時に、既に登場はしていたのだが、当時は高価すぎて買えなかったM.2SSDを今回は導入してみた。

 

左上の写真の右下にある(緑色の包装紙に包まれた)ガムと比較すれば、その大きさ・形状が判り易いと思う。

ガムの上に並べた細長い黒い板がM.2だ。

M.2の周囲の部品はM.2専用の冷却シンク(Kryo)だ。

冷却シンクを組み立てたものが右上の写真だ。この中にM.2が組み込まれている。

M.2の価格は容量250Gのもので1万5千円程度と3年前と比べると、10分の1くらいまで価格が下がった。

現在、通常のSSDならば倍の容量の500Gでも1万円程度で買えるので、まだまだM.2は高価と言えるのだが、

読み込み速度・書き込み速度が通常のSSDよりも4~5倍は速いので値打ちはある。

 

                    (M.2読み込み・書き出し速度)                                      (HDD読み込み・書き出し速度)

通常のHDDと比較すると、上表のように読み込みで20倍、書き出しで12倍と圧倒的にM.2のほうが速いことが判る。

M.2ならば、Windows10を10秒以内に起動させることが可能だ。

M.2の欠点は高温になり易く、高温になるとフリーズする。冷却シンクはM.2の高温対策なのだ。

 

こちらの写真は、PCケース内にシンクを組み込んだもの。

シンクの下には、専用ファンも付けた。

この装備のおかげで常時23度~30度以下で運用できている。

 

極めて優秀な冷却能力である。

 

こんな調子で、PCパーツを私の趣味に合わせて買い漁っていったら、その総額はパソコンショップで売っているゲーム用PC完成品の中でも上級機種に相当するものになってしまった。

これだけの金額を出せば、苦労して自作しなくとも、その道のプロが組み立てた高級PCが手に入る。

それでも自作に拘ったのは、パソコンショップのPCでは何かしら気に入らない部分がどうしても出てくるからだった。

どうしても引っかかるのは、メモリだった。パソコンショップのPCでは、OCした商品は保証の対象外になるので売ることができない。

つまり保証範囲内の定格2666MHzまでのメモリしか載せられないということだ。

私はZ370チップのMBなら少なくとも定格3200MHzのメモリを載せたかった。

そして、定格よりもさらに上の4000MH以上で運用してみたかった。

CPUと同じく、メモリでもスピードに拘ってしまったのだ。

なので、G.Skill DDR4 3200MHzのメモリを買ってしまった。

こんな速くて高価なメモリを買ったのは生れて初めてである。

ずっしりと重量感があり、ざらついた金属感のある地色のブラックと光沢のあるアクセントの白とのコントラストがカッコよかった。

最初のPC起動時、ひょっとして動かないかもしれないと不安になったものの、幸い所謂当たり石だったのか、定格どころか4400MHzまで動いている。

 

 

そして、もうひとつ、どうしても譲れなかったのがMBだ。

MB(メインボード)とは、下の写真のようなもので、CPUやメモリ、ストレージなどをコントロールするPCのベースとなるパーツだ。

 

これまで、私はMBは1万円以下、それも5千円とか、とにかく安いものをアサってきた。

そうして出てきたMBは当然1世代前のものとか、そんな低性能・低価格のものばかりだったが、コストカットするなら、ここしかないとばかりに動けばいい程度のものを使ってきた。

本来、これは大きな間違いで、MBこそ十分に吟味して、性能のよいものを求めるべきなのだ。

今回はCPUが最新鋭であることもあって、基本に立ち返って、安さだけを追求するのではなく、安定性とか操作性などの性能面を追求することにした。

それに、MBについて、ネットで調べてみると、BIOS画面(PCのコントロール画面)にもデザインがいろいろあって、スタイリッシュでカッコいいものがたくさんあることに気付いた。

私は中でもMsi社製のものに心惹かれた。

 

MB自体のデザインも洗練されている。価格もどちらかと言えばリーズナブルだ。

さすがに新鋭MBは安くはなく、なるべく下位グレードのものを選んだが、それでも2万円近くの価格だった。

ここまでお金をかけると、もう後には引けない感じになってきた。

ここまできたらビデオカードも奮発しようと、なかばヤケクソになって買ったのが、Geforce1080・・・ああ、ついにやってもたぁぁぁ。

無駄遣いはするまいと戒めていたのに、いくら、起きている時間のほとんどを画面を見て過ごしているからと言っても・・・ほぼフラッグシップモデルのビデオカードを買ってしまうなんて!!!

初めて触れた時には、あまりの重さに落しそうになった。今まで使ってきたビデオカードは一体何だったんだろうと思えるほど、全くの別物だった。

今まで気付きもしなかったが、ゲーマーと呼ばれる方たちは、こういう、否、これよりも遥かに高級なビデオカードを使ってるはずだ。恐るべし・・・。

   

 

重いので「つっかえ棒」も設置した。こういう専用パーツがあることも初めて知った。どこまでも奥深い・・・。

ついでに言えば、CPUクーラーは簡易水冷式。ラジエーターはケースの天井部分に240mmのものを設置した。

 

電源は余裕の750W、80PLUS GOLDクラスだ。

 

ドライブは当然ブルーレイである。

 

ネット閲覧、テレビ録画・視聴、BD視聴程度しかしていない今の私にとって、完全にオーバースペックなのは判っている。

それでも、それでも、それでも・・・・・・・

スイッチを入れれば、瞬く間に起動!

なにをしても、すうぅぅぅーーーーっと滑らかに動く軽快さ!!

43インチのモニターを見れば、目を見張るほどの美しい画像!!!

それでいて、自己主張せず、音もなく静かに稼働!!!!

作ってよかったと思わずにはいられない。今回は完全新造なので3号機とした。

3号機、遂に本格稼働!!!!!

 

 

PS:組み立ては超楽しく、とてもよいリハビリにもなった。

   なんなら、4号機、5号機・・・も作ってみたくなった。

PS2:3号機を操作する際の気持ちよさの源泉は何だろう。スピードか、それともマルチコアの恩恵か・・・。

    比較する対象が3年も前の4コア4スレッドのi5なので、よく判らない。

    禁断のOCを体験してしまった私に残された道は、AMDのRYZENマルチコア8コア16スレッドを体験するしかないような気がする。

    つまりは4号機新造か・・・。だが、しばらくは3号機を堪能したい。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Ken)
2018-10-19 02:38:27
mina さん。お加減はいかがですか。
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大雨 (M)
2018-07-08 14:10:50
今回の水害で愛媛県は大変なんじゃないですか?
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元気にしてますか。 (Ken)
2018-05-09 00:50:32
凄いですね。
私はメカオンチなので上記文読んでてもちんぷんかんぷんです。
趣味でここまでできるのならいっそ金融じゃなくて技術屋の道を究めてみれば良かったのに。
勝手なこと言って済みません。
最近は映画は見てますか?何か面白い映画ありました?
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はて? (katsu)
2018-03-26 19:58:30
ここまでして、まぁ
すごくない?
minaさん、あなた 何者?
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お疲れ様でした。 (Unknown)
2018-02-06 21:01:51
結局ご自身で組み立てるなんて・・・・
でも、無理はしないでくださいね。
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