極度の食欲不振から体重が63キロから43キロに激減した。入院後、僅か1か月間のことである。食欲不振の理由は、頚髄損傷特有の全身の痛みによるものに加え、食べることに対する恐怖、そして、食べることによって必然的に発生する排泄への恐怖だった。頚髄損傷によって排泄障害を引き起こしていたのだ。尿はカテーテルで強制的に排泄させられていたから、それはそれで苦痛だったものの、とりあえずは解決していた。問題は大便の . . . 本文を読む
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