ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

蝶々夫人観て来ました

2008年03月29日 20時54分32秒 | 音楽・アート
今日は再び兵庫県立芸術文化センターで
佐渡裕さん指揮のオペラ「蝶々夫人」を観て来ました。
わたしがオペラを観るのは、
「魔笛」「タンホイザー」に次いで3作目。

桜の季節にふさわしい、
満開の桜を配した、美しくて印象的な演出で、
2幕からの展開の切ないことと言ったら。
よく知られた物語だけに
展開は十分に知っていたにもかかわらず
後半はすっかり心を奪われて、もう泣き通し。
本当に素晴らしい舞台でした。

オペラって、もっととっつきにくいと思っていたけれど
演奏でも、歌でも、衣装や、演出や、物語でも楽しめて
1粒で、2度も3度も4度も5度もおいしい感じなの。
世の中にはこんな豊かな楽しみがあったことを
最近まで知らなかったなんて、
ちょっぴり悔やむくらいです。

きっとまだ、わたしの知らない素晴らしいものが
いっぱい、いっぱい、あるんだろうな。
残りの人生で、いっぱい出会えるといいな。

そういえばもう一つ驚きがありました。
わたしの斜め前の席には年配の外国人の紳士が
一人ですわってらしたのですが、
たまたまその隣に、開幕ぎりぎりに
20代の日本人女性がこれまた一人でやってきたのです。
雰囲気からしても、二人は明らかに他人同士。

そして女性が席にすわって、しばらくしたら
外国人の紳士が、女性に何やら話しかけ、
女性がそれに受け答えしていたのですが、
たまたまわたしの耳に飛び込んできたその会話は
なんと、フランス語ではありませんか。

ええ~、突然見ず知らずのフランス人に声をかけられて
フランス語で普通に答えてる人がいるなんて~。
その後も、幕間や、終演後に、
C'etait tres bien, eh? (素晴らしかったね)等と
感想など語り合っていたかと思うと、
また何事もなかったかのように、
別々に去っていった二人。

ああ、世の中にはこんな人が
普通に混じっているからびっくり。
いつかわたしもそんな人になれたらいいのですけれど。

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