ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

便利なのに不安な日本人

2020年10月24日 13時25分00秒 | 社会
金木犀が街のあちこちで香る季節。
読書の秋にかこつけて読んだのは、
日本人漫画家と結婚した、
AFP通信社勤務の仏人女性が書いた
不便でも気にしないフランス人、
便利なのに不安な日本人
」という本。
タイトルを見た瞬間、妙に納得して。

(近所の金木犀の生垣)

例えば日本では大学、専門学校を
その年に卒業したほぼ全員が
在学中に内定をもらっているのに
「自分の将来に明るい希望がある」と
アンケートに答えたのは6割ほど。

一方フランスでは殆どの学生が
在学中に内定をもらうことはなく、
卒業してから職探しが始まるのに
83%以上が希望があると回答。
失業率は日本の3倍もあるのに。

(私の朝のジョギングコース)

交通機関などの公共サービスも
日本は比類なき正確さを誇るけど
フランスの電車(SNCF)は
時間通りに来ないし、運休も頻繁。
ストライキもしょっちゅう。
パリのメトロに至っては
時刻表そのものがないのだとか。

それで成り立つ社会もすごいけど
それでハッピーなフランス人には
色々考えさせられてしまって。
「幸せになるのに、そんなことは
どうでもいいこと」なんだろうな。
随所でクスっと笑わせられながらも
幸せや生き方、社会のあり方を
結構考えさせてくれる本でした。
コメント
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