ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

初夏の尾道

2018年05月01日 17時11分00秒 | 寺社めぐり
脱獄犯の逃走現場の周辺であることを
ころっと忘れたまま、昨日尾道へ旅行。
帰宅後、犯人確保のニュースの中で
さっきまで自分がいた場所が映し出され
今更ながら驚いている自分にあきれる。

それはさておき、尾道は本当に坂の街。
駅を出てしばらく向島を臨む海岸を歩き、
そこから千光寺をめざそうと
Google Mapsにナビを頼んだら
「えっ、ここ通っていいの?」と
不安になるようなとんでもないルート。
私道にしか思えないような細い路地や・・・



サビついてぐらぐらする手すりに
転落しそうで足が震えた階段や・・・



挙句には、「これ、本当に道か?」と
不安のどん底に陥れるような山道。
歩いている人は誰一人いない状態。
これじゃあ、まるで修験者の修行。



しんどくて引くにも引けず進むと
最後はもう道ですらない、けもの道。
木が茂りまくって、千光寺の姿もなく。
だ、大丈夫なのか、わたし。
Google Mapsにだまされたのか、わたし。



ところが、信じてみるものですね。
汗だくで、ゼーゼーハーハーになったけど
最後には無事に千光寺にたどり着きました。
どうもすごい裏道から登らされたみたい。
おかげで境内で休むこと、1時間近く。
ご朱印もしっかり頂きました。



お堂から見える景色はこんなにも風光明媚。
ご本尊の優美な千手観音さまもさることながら
たどり着けたことが奇跡にように感じられて
いろんな思いで、手を合わせてきました。
かなたに見える橋が、まさにしまなみ海道。
ホーホケキョとなくうぐいすの音色と
新緑の木々の葉擦れの音に包まれながら
眼下に広がる尾道水道の景色を、心ゆくまで。



帰りはちゃんとメインの参道から。
ちゃんとこういうメインの参道があるんだから
そこに案内しようと思わんか、Google Maps?
途中には志賀直哉にちなんだ「文学のこみち」や、
心惹かれる、こんなかわいらしい「猫の細道」。



本当に猫がいるのかしら、と思ったら
ちゃんとちんまり座っていました。
観光客が次々になでても平然として、
おもてなしの心にあふれた猫ちゃん。



Google Mapsは方向音痴の私の強い味方だと
これまでは頼りに思っていたけれど、
今回ばかりは「してやられた」感満載。
おかげで千光寺周辺しか見られなかったけど
それでも坂の街の風情を十分に堪能し、
足をパンパンにして帰ってきました。
コメント
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