ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

大雪に思う

2018年02月10日 11時33分00秒 | 生活
福井や富山の大雪のニュースを見ると
雪国で育ったわたしには他人事じゃない。
母が暮らす地元では今回奇跡的に
4-5センチ程度の積雪で済んでいるけど
56豪雪は私も経験しているから。

あの時は一晩で1m近く積もったから
みんな早朝から総出で屋根の雪下ろし。
路地はおろした雪でいっぱいになって
家の1階は完全に雪に埋まり、
2階の窓から出入りしたこともあったな。
結局電車が止まって行けなかったけど。

屋根の雪が溶けて落ちてくる時には
瓦や軒ごと持っていかれることもあって
日に何度も雪かきしたにもかかわらず
実家も一度、軒をやられた。
屋根の雪で家の中の梁や柱がたわみ
一人ではふすまも障子も開けられない。



子どもなりに雪国の苦労は十分分かるけど
当時の親の苦労は、計り知れないものがある。
仕事をしながら、雪から必死で家を守り、
商店も閉店しているのに私たちを食べさせ、
学校に行けるよう、毎朝暗いうちから雪かき。
それが1日、2日じゃなくて冬の間中、
来る日も来る日も断続的に続くんだから。

もともと自分の身長くらいの積雪は
毎年のようにある地域だったけど
あの頃はどの世帯も家族が多かったし、
両親を含め、若い人たちがいっぱいいたから
住民の力だけでどうにかやれたのだろうな。
でも今は高齢者、しかも一人暮らしが多く
住民だけの力では、明らかに限界。

福井や富山の大雪のニュースを見ながら
過疎の豪雪地帯の人たちの苦労を思い、
雪に怯えているだろう母を思い、
行政のあり方や社会のあり方を思い、
いろいろと胸を痛める今日この頃です。
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