ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

フィガロの結婚

2017年07月23日 21時55分00秒 | 音楽・アート
今日は夏のお楽しみ、佐渡オペラ、
モーツァルトの「フィガロの結婚」を見に、
芸術文化センターに行ってきました。
オペラ、という高尚感がぶっとぶくらい
ゲラゲラ笑える楽しいオペラ。

(センター前に、はためくノボリ)

モーツァルトらしいきらきらした音色が
計算され尽くした美しい舞台空間に躍動して
オープニングから一気に引き込まれました。
誰もが知っている有名なメロディーが
次々出てきて、それだけでもウキウキ。

なのに、あらすじは吉本新喜劇並み。
スケベな貴族とスケベな召使が繰り広げる、
なんともバカバカしい恋愛コメディ。
下らないあらすじと脱力系の歌詞に対して
この上なく美しく、音楽性の高いハーモニー。
そのギャップが、モーツァルトだなあ。
「もう、わけわからん」と言いながら
何度大笑いさせられたか。

(エントランスに並ぶ美しい花々)

今日は千秋楽だったから、
閉幕後の最後のアンコールでは
客席はスタンディングオベーション。
背景の映像では幾つも花火が上がり、
花吹雪も舞いながらの賑やかな幕切れ。

きっとモーツァルトのオペラって、
貴族をコケにして、憂さを晴らして
こんな風に手をたたいて笑いながら
庶民が楽しむものだったんだろうな。
着飾って観るのもオペラだけど、
こうして普段着で楽しむのもオペラ。
いたずらなモーツァルトと一緒に
お祭り騒ぎをしたような一日でした。

コメント
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