NHKーBSプレミア
歌劇「ボリス・ゴドノフ」(ムソルグスキー)
楽劇「サロメ」(リヒャルト・シュトラウス)
~2011年5月14日(土)午後11時30分~午前4時
歌劇「トロイ人」(ベルリオーズ)
~2011年5月21日(土)午後11時30分~午前3時50分
歌劇「テンダのベアトリーチェ」(ベルリーニ)
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(マスカーニ)
~2011年5月28日(土) 午後11時30分~午前3時30分
<関連番組>
『谷村新司のショータイム:プラシド・ドミンゴ』
~2011年5月14日(土)午後8:30~9:57
『世界の頂点を極めたテノール:プラシド・ドミンゴ来日コンサート』
~2011年5月21日(土)午後4:30~5:59
<mimifukuから一言>
オペラ・ファンにとって“お待たせ”の番組情報。
BSハイビジョンとBS2がBSプレミアムに統合され、
音楽ファンをヤキモキさせているNHK-BSの番組編成。
洋楽Pop番組はやや低調な出足ですが、
オペラ・ファンにとっては溜息の5作品(内1作品は再放送)。
なんと言っても注目は、
R・シュトラウスの楽劇『サロメ』。
『サロメ』は2010年の2月にNHK-BShiで、
メトロポリタンでの上演が放送されていますが、
今回はロイヤル・オペラ(英国)での公演。
メトロポリタンの『サロメ』が声の強さを聴くサロメなら、
ロイヤル・オペラの『サロメ』は番宣を見るかぎり、
映像を楽しむ“サロメ”になりそうです。
主役のナージャ・ミヒャエルさんの演技は既に評判が高いようで、
7つのベールを踊るサロメに抱くイメージに近いのではないか?
吹奏楽ファンにとっても“7つのベールの踊り”は御馴染の曲ながら、
演出によってはR15指定になるような代物。
また『楽劇:サロメ』は“7つのベールの踊り”から劇的に場面転換し、
究極の大人芝居に変化していくのでお子様にはお薦めできません。
歌劇『ボリス・ゴドノフ』は、
カラヤン&ギャウロフの決定版音源(CD)が著名で、
男芝居は鑑賞するにはやや重い作品ながら、
“展覧会の絵”で知られるムソルグスキーの代表的な大作。
歌劇『トロイ人』(ベルリオーズ)
と
歌劇『テンダのベアトリーチェ』(ベルリーニ)
はまったく知識のない作品。
歌劇『トロイ人』は、
サイモン・ラトルと並んで人気が高い中堅(年齢)指揮者の、
ヴァレリー・ゲルギエフが指揮するバレンシア州立管弦楽団。
チューリッヒ歌劇場の、
歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』(マスカーニ)
は以前に放送されたホセ・クーラ主演の再放送。
他にオペラ関連番組として、
『谷村新司のショータイム:プラシド・ドミンゴ』
『世界の頂点を極めたテノール:プラシド・ドミンゴ来日コンサート』
が放送され過去にホセ・カレーラスも出演した『ショータイム』は、
インタビューと貴重映像をもとにドミンゴの生涯を振り返ります。
『プラシド・ドミンゴ来日コンサート』
は東日本大震災のあとに多くのショービジネスがキャンセルになる中で、
日本贔屓のドミンゴが日本のためにと熱唱したコンサートだと思います。
全盛期の歌声には遠く及ばないものの、
最近ではテノールからバリトンまで何でもこなす、
大歌手:プラシード・ドミンゴの現在が網羅されるのでは?
今回は、
馴染みのない歌劇場に馴染みのないオペラ作品が多いものの、
オペラファンにとって毎週が待ち遠しい週末になると感じます。
~以下NHKホームページより記事転載(オペラ)。
歌劇「ボリス・ゴドノフ」(ムソルグスキー)
<出演>
ボリス・ゴドノフ:オルリン・アナスタソフ
フョードル(ポリスの息子):パヴェル・ズボフ
クセニヤ(ポリスの娘):アレッサンドラ・マリアネルリ
ワシーリー・イワノヴィチ・シュイスキー公爵:ペーター・ブロンダー
シチェルカーロフ書記官長:ワシーリー・ラジュク
ピーメン(僧):ウラディーミル・ヴァネーエフ
グリゴリー(グリーシカ):イアン・ストーリー
ワルラーム(浮浪人):ウラディーミル・マトーリン
ミサイル(浮浪人):ルーカ・カサリン
女主人:ナジェジダ・セルジュク
ユロディヴィ/聖愚者:エフゲニー・アキモフ
合唱 :トリノ・レージョ劇場合唱団、トリノ・レージョ劇場、ほか
管弦楽:トリノ・レージョ劇場管弦楽団
指揮 :ジャナンドレア・ノセダ
美術:グラツィアーノ・グレゴリ
衣装:カルラ・テーティ
演出:アンドレイ・コンチャロフスキー
字幕:小林久枝
~収録 2010年10月10日:トリノ・レージョ劇場(イタリア)~
楽劇「サロメ」(リヒャルト・シュトラウス)
サロメ(ヘロディアスの娘):ナージャ・ミヒャエル
ヘロデ(ユダヤの領主):トマス・モーサー
ヨカナーン(予言者):ミヒャエル・フォレ
ヘロディアス(領主の妻):ミヒャエラ・シュスター
ナラボート(若いシリア人、護衛隊長):ジョゼフ・カイザー
管弦楽:コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
指揮:フィリップ・ジョルダン
演出:デーヴィッド・マクヴィカー
美術:エス・デヴリン
照明:ウォルフガング・ゲッベル
振付:アンドルー・ジョージ
~収録 2008年3月:コヴェントガーデン王立歌劇場(ロンドン) ~
歌劇「トロイ人」(ベルリオーズ)
<出演>
ダニエラ・バルセロナ
エリザベーテ・マトス
ステファン・グールド
ほか
管弦楽:バレンシア州立管弦楽団
指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ
演出:カルルス・パドリッサ/ラ・フラ・デルス・バウス
~収録 2009年:ソフィア王妃芸術館(バレンシア) ~
歌劇「テンダのベアトリーチェ」(ベルリーニ)
<出演>
ディミトラ・テオドッシュウ(ベアトーチェ)
ミケーレ・カルマンディ(フィリッポ)
ホセ・マリア・ロー・モナコ(アニェーゼ)
アレジャンドロ・ロイ(オロンベッロ)
ほか
合唱:カターニア・ベルリーニ劇場合唱団
管弦楽:カターニア・ベルリーニ劇場管弦楽団
指揮:アントニオ・ピロッリ
演出:ヘニング・ブロックハウス
~収録 2010年12月:カターニア・ベルリーニ劇場
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」(マスカーニ)
<出演>
パオレッタ・マロック(サントゥッツァ)
イレーネ・フリードリヒ(ルチア)
リリアーナ・ニキテアヌ(ローラ)
ホセ・クーラ(トゥリッドゥ)
チェイン・デーヴィッドソン(アルフィオ) ほか
合唱:チューリヒ歌劇場合唱団
管弦楽:チューリヒ歌劇場管弦楽団
指揮:ステファノ・ランザーニ
演出:グリシャ・アサガロフ
~収録 2009年6月6日(土)チューリヒ歌劇場(スイス)~
谷村新司のショータイム
『プラシド・ドミンゴ』
世界3大テノールとして一世を風靡したオペラ歌手プラシド・ドミンゴが自らの半生を語る。
妻マルタさんとの出会い、駆け出し時代のイスラエルでのエピソード。
そこには現在のドミンゴを支える音楽の原点があった。
谷村新司に聞かせた両親の思い出の子守歌とは…?
世紀の名演、1976年スカラ座の「オテロ」。
2011年4月の来日コンサート。
日本への応援メッセージとともに、
感動の歌「ふるさと」など秘蔵映像満載。
【出演】プラシド・ドミンゴ
【司会】谷村新司
世界の頂点を極めたテノール
『プラシド・ドミンゴ来日コンサート』
世界の頂点を極めたテノール:プラシド・ドミンゴが、
2011年4月10日に東京・NHKホールで行ったコンサート。
オペラのアリアやミュージカル、サルスエラなどの名曲の数々が歌われたもようを、
本人のインタビューも含めて放送する。
【出演】
テノール…プラシド・ドミンゴ
ソプラノ…ヴァージニア・トーラ
指揮…ユージン・コーン
【曲目リスト】
「喜歌劇“ほほえみの国”から“君はわが心のすべて”」
(テノール)プラシド・ドミンゴ
「喜歌劇“メリー・ウィドー”から“唇は黙して”」
(テノール)プラシド・ドミンゴ、(ソプラノ)ヴァージニア・トーラ
「歌劇“トスカ”から第3幕導入部~“星はきらめき”」
(テノール)プラシド・ドミンゴ
「歌劇“アンドレア・シェニエ”から“国を裏切る者”」
(テノール)プラシド・ドミンゴ
「歌劇“リゴレット”から祭りの日にはいつも~泣け 娘よ」
(バリトン)プラシド・ドミンゴ、(ソプラノ)ヴァージニア・トーラ
「ミュージカル“南太平洋”から“魅惑の宵”」
(テノール)プラシド・ドミンゴ
「ミュージカル“サウンド・オブ・ミュージック”から“私のお気に入り”」
(ソプラノ)ヴァージニア・トーラ
「ミュージカル“マイ・フェア・レディ”から“君住む街で”」
(テノール)プラシド・ドミンゴ
「ミュージカル“ウエスト・サイド物語”から“トゥナイト”」
(テノール)プラシド・ドミンゴ、(ソプラノ)ヴァージニア・トーラ
「サルスエラ“マラビーリャ”から“恋人よ わが命の君よ”」
(テノール)プラシド・ドミンゴ
「サルスエラ“ラバピエスの理髪師”から“パロマの歌”」
(ソプラノ)ヴァージニア・トーラ
「サルスエラ“港の酒場女”から“そんなことはありえない”」
(テノール)プラシド・ドミンゴ
「想いのとどく日」
(テノール)プラシド・ドミンゴ、(ソプラノ)ヴァージニア・トーラ
「ふるさと」
(テノール)プラシド・ドミンゴ、(ソプラノ)ヴァージニア・トーラ
「グラナダ」
(テノール)プラシド・ドミンゴ
かなりマイナーなオペラですね。
コメントありがとうございます。
歌劇:トリノ人・・・?
ベルリオーズはフランス人(笑)。
*****
歌劇『トロイ人』は本当にマニアック。
音源ではデュトワのものが…。
でも勿論聞いたことがありません。
映像を流し見してゲルギエフらしいと感じました。
デュトワ同様に隙間を狙いながらも成功しているとは言えず。
珍しいオペラなんだから正攻法で観たかったですね。
*****
日本のクラシック界のビッグ・ニュースと言えば、
佐渡裕さんのベルリン・フィル・デビューは大成功!
何とライブ映像の放送が、
2011年6月11日(土)午後11時30分~
NHKプレミアムシアターの枠内で決定。
曲目は武満徹、ショスタコの5番等。
何れ詳細は別の記事として紹介するつもりです。
お見逃しなく。