2010年:十六夜の月(十五夜は雨)
下記写真は2009年1月22日~2月8日。
東京:上野の国立科学博物館で開催された、
『1970年 大阪万博の軌跡展』
で展示された“月の石”。
大騒ぎになったアメリカ館の岩石(アポロ12号)ではなく、
日本館で展示された小さな石(アポロ11号)と、
最後の月面着陸となったアポロ17号の石。
アポロ11号で採取された石(静かな海)
アポロ17号で採取された石(タウルス山地)
アポロ17号で採取された石(拡大図)
<mimifukuから一言>
2010年10月13日正午(日本時間)。
世界の目は同時に南米:チリに集まった。
サンホセ(コピアポ)鉱山での落盤救出作戦。
地球の裏側で起きた大きなニュースは、
一瞬にして世界中に同時中継された。
日本ではお昼の12時10分頃。
最初の男性が地上に奇跡の生還。
各放送局は番組内容を変更し、
現地の映像を生放送で伝えた。
お昼休みの時間であることから、
多くの視聴者が会社や家で、
心を震わせたことだろう。
2番目に生還した男性がビニュラ大統領に、
地下深くの岩石をプレゼント。
深さ約620mの岩石。
男性作業員33名が69日間も閉じ込められた、
狭い空間からのお土産。
感慨深く見入ってた。
色々な事を考えた。
夜も、
7時のニュースを再び見た。
ふと、
月の石の事を思い出した。
NASAの事、アポロの事。
そこで“月の石”を紹介。
何故(なにゆえ)?
・・・。
それがmimifukuでしょ?
【チリ鉱山落盤事故の概要】
チリ北部コピアポ郊外のサンホセ鉱山(主に銅を採取)で、
2010年8月5日に落盤事故が発生。
地下約700メートルに閉じ込められた作業員33名は、
当初2日おきに小さじ2杯分のマグロの缶詰などを食べて生き延びた。
同8月22日(17日後)。
地下捜索のために掘削していたドリルを引き上げたところ、
先端に“メッセージ”が結び付けられているのが見つかり、
33名全員の生存が確認され世界中が沸き立った。
チリ政府は生存者救出用の縦穴3本の掘削を進めた。
・プランAでは直径33センチの穴を掘りさらに直径70センチまで広げる。
・プランBでは70センチの穴をダイレクトで開ける。
・プランCは大型石油掘削機で一気に掘り進む。
同時進行で行われたプランはBが先行。
当初は11月(遅ければクリスマス頃?)としていた救出の想定が、
予想以上に順調に掘削作業が進行したため10月中旬に前倒し。
10月12日深夜(現地時間)に救出作戦は決行された。
地下約700メートルに閉じ込められていた作業員33人は、
1本のワイヤーで吊るされた、
救助用カプセル“フェニックス(不死鳥)”で地上に引き上げるられ、
最初にカプセルに乗り込んだ作業員:フロレンシオ・アバロスさん(31)は、
13日午前0時10分(日本時間:同午後0時10分)すぎ、
69日ぶりに地上に生還した。
~地下に閉じ込められて生還した例として世界最長の記録。
最後に救出(=本人の希望)されたのはルイス・ウルスアさん(54)で、
ウルスアさんは現場監督として落盤事故当初からの作業員のまとめ役。
最後の救出に地上は歌声と歓声に沸きかえった。
救出直後ウルスアさんは、
「救助隊員に感謝します。チームのみんなを誇りに思います。」
と語りピニェラ大統領は、
「あなたはこのグループの非常に優秀なボスでありリーダーだ。」
と称えるとウルスアさんは、
「このようなことが二度と起こらないことを望む」
と述べた。
最後は全員で国歌が斉唱され奇跡の救出劇は幕を閉じた。
*その後レスキュー隊員6名も直ちに地上に生還。
~以下“月の石”関連記事(抜粋・別編集)とリンク。
*万国博覧会(EXPO70)の月の石。
→ http://park.expo70.or.jp/banpakunokiseki.html
1970年に開催された日本万国博覧会。
博覧会展示の目玉『アメリカ館:月の石』は、
人類初の月世界旅行に成功(11号~17号)した、
アポロ計画によって採取されました。
*13号のみ月面着陸できませんでした。
また、
日米親善のため我が国に贈られた“月の石”は2つ。
アポロ11号:「静かな海」&アポロ17号:「タウルス山地」
で採取されたものでアポロ11号の月の石は、
万国博覧会当時のアメリカ大統領であった、
ニクソン大統領から佐藤栄作首相に贈られ、
日本館の4号館に於いて途中展示されたものです。
現在は、
東京:上野の国立科学博物館にて、
保管・展示されています。
*国立科学博物館(東京)の月の石。
→ http://moonstation.jp/ja/qanda/materials/lunar_rock_kahaku.html
国立科学博物館で展示されている月の石は2種類。
1つは人類最初の月面着陸となった、
“アポロ11号”の着陸点で採集された月の石です。
着陸地点が静かの海であることからこの石は、
月の海の石であることは確実であると思われます。
1つは人類最後の月面着陸となった、
“アポロ17号”の着陸点で採集されたものです。
基本的には月の高地の石であると考えられます。
月の石は現在、
国立科学博物館:地球館の地下3階。
天文コーナーで展示されています。
<ブログ内:関連記事>
*EXPO70:大阪万博(1970年・日本万国博覧会)のジオラマ
→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/ffb74a5aeeec4e7ee2af0273d927e1de
【補足1】
・アポロ11号は人類最初の有人月面着陸(1969年7月)
・アポロ12号は2度目の有人月面着陸(1969年11月)
・アポロ17号は最後の有人月面着陸(1972年12月)
【補足2】
アポロ12号の“月の石”が福岡県北九州市にあるテーマパーク、
『スペースワールド』に於いてNASAより貸し出し展示されています。
ただし“大阪万国博覧会”で展示されたアメリカ館の石とは別の石。
→ http://www.spaceworld.co.jp/attraction/space_museum.php
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