goo blog サービス終了のお知らせ 

mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

NHK-BS:映画『ミリオンダラー・ベイビー』&イーストウッド特集。

2010-05-09 21:43:00 | 映画・芝居・落語


 映画『ミリオンダラー・ベイビー』
 
 放送局:NHK-BS2
 放送日:2010年5月12日(水)
 放送時間 :午後9時~午後11時15分(135分)
 番組HP:
http://www.nhk.or.jp/bs/genre/movie.html

 <mimifukuから一言。>

 クリント・イーストウッドが監督・主演しアカデミー作品賞を受賞した、
 映画:『ミリオンダラー・ベイビー』がNHK-BSで放送される。

 アカデミー作品賞を受賞した輝かしい映画群の中でも異色の問題作と言える、
 『ミリオンダラー・ベイビー』を最初に観た時(DVD)のインパクトと苛立ちは、
 今でも忘れられない記憶として残っている。


 アカデミーの最高権威である“作品賞”は過去にも
 『失われた週末』、『紳士協定』、『カッコーの巣の上で』等、
 頭を抱えたくなるような重苦しい作品を時代の潮流として選出した経緯もあるが、
 そうした問題作の選出は(逆に)アカデミー賞の良心とも言えるのだろう。

 先般紹介した文藝春秋の記事、
 
宇多田ヒカル×ダニエル・キイスの対談>
 
の文中:ダニエルさんが、
 実は『アルジャーノンに花束を』を書いたとき5つの出版社から拒否されたんだ。
 彼らはストーリーの変更を要求した。
 ~ストーリー:知能の低い主人公のチャーリイが手術によって天才となる。
   同じ手術を受けたネズミのアルジャーノンが驚異的な知能を得たのちに、
     急速に知能を失うのを見て自分の行く末を知る。
 みんなが変えたがったので戦わなければならなかった。
 最初に読んだ編集者は、
 「これは素晴らしい物語だよ。
 もっと素晴らしくする方法を教えてあげよう。」
 と言った。
 「チャーリイは知能を失わずにアリス・キニアンと結婚して、
 永遠に幸せに暮らせばいい。」
 ってね。
 編集者は人の作品を変えさせたがるのさ。
 と語っている。
  http://www.bunshun.co.jp/bikkuri85/rank01_02.htm
 
 この映画は2つのストーリーで成り立っており、
 1つ目のストーリーは鑑賞者をドキドキ・ワクワクの世界へと煽り、
 2つ目のストーリーは鑑賞者に不安と希望を抱かせながらも、
 決して鑑賞者の期待する結末にストーリーを導いてはいない。
 医療の進歩はもう1つのラスト・ストーリーを容易く用意できるはずなのに、
 作品は現実直視を鑑賞者に促している。
 ~もう1つのラストが実現すればビジネス面で大きな成功を得ただろう。

 と同時に鑑賞者を落胆させる“もう1つのストーリー”こそが、
 作品の品位を高めアカデミーの受賞理由になっていると考えられる。

 近年の話題で
 ALS=筋萎縮性側索硬化症(全身の筋肉が徐々に硬化する難病)患者である、
 照川貞喜さんの“希望死”を伝えるニュースを耳にした。
 希望死の問題は今後の世界(先進国)の潮流になることは確実で、
 この場(映画紹介の記事内)で私の意見を述べるような軽々しい問題ではない。

 ただし、
 “生きる”ことと“生かされること”は、
 全く違う性質を持っていると私は考えている。
 強制的に生かされること(=生かされ続けること)の苦痛。
 個々がイメージする“生きることの意味”の違い。

 “死は人間が求める最後の自由(=尊厳)となるのか?”

 キリスト教国家であるアメリカでこの映画は制作され、
 キリスト教国家であるアメリカで最高の映画賞を受賞した。

 
是非鑑賞すべき映画作品である。


 ~以下NHKホーム・ページ記事転載。

 衛星映画劇場「ミリオンダラー・ベイビー」 <字幕スーパー>

 不器用なあまり家族にも教え子にも去られた、
 ボクシング・ジムの名トレーナー:フランキーの元に、
 今の生活から抜け出すためプロを目指す女性マギーが訪ねてくる。
 最初は拒絶したものの彼女の熱意に負け指導を始めたフランキー。
 彼の信頼を得て順調に勝ち続けたマギーは、
 100万ドルの賞金がかかったビック・マッチに挑むのだが…。
 アカデミー作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞に輝いた、
 ヒューマン・ドラマの傑作。

 【監督】
     :クリント・イーストウッド
 【出演】
     :クリント・イーストウッド
     :ヒラリー・スワンク
     :モーガン・フリーマン
       他   

 【製作】
     :クリント・イーストウッド              
     :アルバート・S・ラディ               
     :トム・ローゼンバーグ                
     :ポール・ハギス  
                 
 【原作】
     :F・X・トゥール                  
 【脚本】
     :ポール・ハギス                   
 【撮影】
     :トム・スターン                   
 【音楽】
     :クリント・イーストウッド              
 【原題】
     :MILLION DOLLAR BABY   

 ~2004年:アメリカ/マルパソ・プロ制作~       


 <番組関連映画:放送ラインナップ>
 *生誕80年クリント・イーストウッドの軌跡。
 
 以下NHK-BS2で放送。

 10日(月) 午後9:00~10:57 「ペイルライダー」(1985年・アメリカ)
 11日(火) 午前0:45~3:21 「荒鷲の要塞」(1968年・アメリカ/イギリス)
 11日(火) 午後9:00~11:08 「トゥルー・クライム」(1999年・アメリカ)
 12日(水) 午前0:55~3:37 「バード」(1988年・アメリカ)
 12日(水) 午後9:00~11:14 「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年・アメリカ)

 17日(月) 午後9:00~11:12 「許されざる者」(1992年・アメリカ)
 18日(火) 午後9:00~11:13 「父親たちの星条旗」(2006年・アメリカ)
 19日(水) 午後9:00~11:22 「硫黄島からの手紙」(2006年・アメリカ)

 24日(月) 午後1:00~2:41 「荒野の用心棒」(1964年・イタリア/西ドイツ/スペイン)
 25日(火) 午後1:00~3:12 「夕陽のガンマン」(1965年・イタリア)
 26日(水) 午後1:00~4:00 「続 夕陽のガンマン 地獄の決斗」(1966年・イタリア)
 27日(木) 午後1:00~3:17 「アウトロー」(1976年・アメリカ)
 28日(金) 午後1:00~2:32 「クリント・イーストウッドの真実」(2010年・アメリカ)

 ~以下NHK-BShiで放送。

 24日(月) 午後10:00~午前0:04「ダーティハリー2」(1973年・アメリカ)
 25日(火) 午後10:00~11:38  「ダーティハリー3」(1976年・アメリカ)
 26日(水) 午後10:00~11:58  「ダーティハリー4」(1983年・アメリカ)
 27日(木) 午後10:00~11:32  「ダーティハリー5」(1988年・アメリカ)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK-BS/2010年5月:子供と楽しむ動物映画&番組を紹介。

2010-05-02 12:03:00 | 映画・芝居・落語


 2010年のGWは天候にも恵まれお出かけ日和が続きそうです。
 お出かけしなくても窓を開放して家の掃除をしたり洗車をしたり。
 各地で様々なお祭りや行事があったりと晴れ晴れとする日には、
 お父さんも主婦も子供も老若男女が大忙し。
 ~休日が稼ぎ時とお仕事の人も多くいます。
   各地が賑わえばイイんだけど…。

 でも混んでいる場所が苦手の方や、
 体調がすぐれず自宅で休養中の方に、
 お薦めなGW&5月の番組情報

 何と言っても今夜(5月2日夜)BShiで放送される、
 “シルク・ドゥ・ソレイユ”
 人間の肉体を最大限に使ったサーカスは視覚効果満点のゴージャスなショー。
 今年(2010年)3月28日深夜:NHK-BShiで何の予告もなく放送されたのですが、
 視聴してみて噂に違わぬ究極の人間の技(わざ)の数々に驚きの連続。
 ぜひお子さんと共にご覧ください。

 そして明日からのBS2では、
 “動物映画”を一挙に8本まとめて放送。

 私自身は、
 『ディープ・ブルー』
 『子猫物語』
 『砂漠は生きている』
 ぐらいしか見てないのですが、
 何れも気の遠くなるような時間を掛けて撮影された秀作揃い。

 特に、
 『砂漠は生きている』は1953年(昭和28年)のディズニー作品。
 1935年(昭和10年)~1955年(昭和30年)頃の、
 ディズニー作品(アニメ&ドキュメンタリー)を鑑賞するたびに、
 日本はとんでもない国に戦争を仕掛けたものだと感じます。

 平日放送も含まれますが、
 録画してでもぜひご覧ください。


 NHK-BShi
 
『シルク・ドゥ・ソレイユラ・ヌーバ』
 ~2010年5月2日 (日) 午後10:45~翌午前0:15
  ~2010年5月9日 (日) 午後4:30~午後6:00(再放送予定)

 ~以下NHKホームページから記事転載(番組内容)。
 
アメリカのディズニー・リゾートで行われているシルク・ドゥ・ソレイユ。
 その人気ショー:ラ・ヌーバの魅力をたっぷりとお楽しみいただく。
 芸術性の高さから多くの名声を集め世界中で幅広い人気を博している、
 シルク・ドゥ・ソレイユ。
 そのショーのスタイルはサーカスの伝統様式を取り入れているが、
 肉体の魅力を極限まで追求し演者としての人間を強調することから、
 「ヌーヴォー・シルク(新サーカス)」と呼ばれている。
 シルク・ドゥ・ソレイユの人気のショー「ラ・ヌーバ」の魅力を、
 たっぷりとお楽しみいただく。


 NHK-BS2
 『自然を見つめた映画特集』  
 
 「ディープ・ブルー」(2003年・イギリス/ドイツ)
 ~2010年5月3日(月) 午後2:00~3:32

 「子猫物語」(1986年・日本)
 ~2010年5月4日(火) 午後1:00~2:32
 「ペリ」(1957年・アメリカ)
 ~2010年5月4日(火) 午後2:35~3:51
 
 「皇帝ペンギン」(2005年・フランス)
 ~2010年5月5日(水) 午後1:00~2:27
 「皇帝ペンギン~撮影日誌~」(2004年・フランス) 
 ~2010年5月5日(水) 午後2:27~3:21
 「南極の春」(2005年・フランス) 
 ~2010年5月5日(水) 午後3:21~4:15

 「砂漠は生きている」(1953年・アメリカ)
 ~2010年5月6日(木) 午後1:00~2:11

 「灰色ぐまの一生」(1970年・アメリカ) 
 ~2010年5月7日(金) 午後1:00~2:34

 ~以下NHKホームページから記事転載(番組内容)。

 映画『ディープ・ブルー』

 製作に7年。
 うち撮影に4年半もの歳月を費やし海に生きる生物たちの生態を追った、
 圧倒的スケールの海洋ドキュメンタリー。
 サメ、イルカ、ホッキョクグマ、シャチやクジラ。
 そして海底5000メートルに生息する深海生物たちが、
 生と死のドラマを繰り広げる様が最新のカメラで、
 ダイナミックに撮影された驚異的な映像は圧巻。
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による、
 壮大な音楽も見事。

 映画『子猫物語』

 北海道の動物王国の創設者でムツゴロウの愛称で親しまれている畑正憲が、
 市川崑監督の協力を得て撮り上げた動物映画。
 母猫とはぐれてしまった茶虎の子猫チャトランは、
 親友の子犬プー助とともに冒険の旅をする。
 様々な動物との出会いや経験を通して2匹が成長していく姿を、
 北海道の自然の中に描き愛らしい子猫の人気で大ヒットとなった。
 坂本龍一の音楽、谷川俊太郎による詩、小泉今日子の朗読など、
 スタッフの顔ぶれも魅力。

 映画『ペリ』

 春。
 子リスのペリは家族と森で暮らしていた。
 父リスが天敵のテンから家族を守って死んだ後、
 森で生きる術を母リスから教わるペリだったが、
 母や兄弟たちもテンの襲撃で失ってしまう。
 そんなペリは雄リスのポロと出会い…。
 「バンビ」の原作者フェリックス・ザルテンの小説をもとに、
 一匹のリスの成長と森で生きる動物たちの物語を四季の移り変わりの中に描く。
 アニメ映画と自然ドキュメンタリーを融合したディズニー作品。

 映画『皇帝ペンギン』

 マイナス40度という極寒の南極大陸。
 皇帝ペンギンは営巣地へと100キロも移動して愛を育み、
 ブリザードの中卵を守り懸命に命をつなげていく…。
 動物行動学の研究者であったリュック・ジャケ監督による、
 8880時間に及ぶ膨大な記録を凝縮したドキュメンタリー映画の秀作。
 愛らしくもたくましい皇帝ペンギンたちの姿を通して描く大自然と生命への賛歌。
 アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞受賞作。

 映画『皇帝ペンギン~撮影日誌~』

 極寒の南極に生きる皇帝ペンギンの生態をドラマチックにとらえた、
 ドキュメンタリー映画「皇帝ペンギン」のメイキング編。
 2月に南極へ向ったスタッフ一行の、
 9か月にわたる撮影活動の様子が収められている。
 皇帝ペンギンの求愛行動や子育ての様子が、
 ある時はマイナス30度を超える嵐の過酷な状況の中、
 またある時は自然に形成された南極の氷の美しい景観の中に映し出されてゆく。-

 映画『南極の春』

  「皇帝ペンギン」のリュック・ジャケ監督が、
 春の南極を取材したネイチャー・ドキュメンタリー。
 長く厳しい冬が終わりをつげる南極。
 繁殖地である岩場に続々と到着する6万羽のアデリーペンギンを中心に、
 海から陸にあがって出産したウェッデルアザラシ、
 決まった相手との夫婦関係を30年にわたって続けるというユキドリ、
 ペンギンたちの天敵であるナンキョクオオトウゾクカモメなどの、
 子育ての様子が紹介される。

 映画『砂漠は生きている』

 自然の生態を記録したディズニー製作による長編ドキュメンタリー、
 「自然の冒険」シリーズの第1作。
 西部劇でおなじみの北米大陸の砂漠地帯。
 砂漠形成の由来の説明に始まり、
 亀の決闘、イノシシと山猫、赤尾ダカとガラガラ蛇の闘い、サソリのダンスなど、
 熱砂の世界で繰り広げられる生物たちの営みを、
 厳しい気象条件に支配される砂漠の姿とともにつづられてゆく。
 アカデミー賞のドキュンタリー映画賞を受賞。

 映画『灰色ぐまの一生』
 
 「シートン動物記」の一編を原作とする灰色熊の物語。
 人間に親兄弟を殺された子熊のワーブは四本指のグリズリーだった。
 牧場で働くクリー族の青年モキはグリズリーと一族が、
 兄弟であるという伝説に従いワーブを山に逃がしてやる。
 数年後、成長したワーブは再び牧場にあらわれ牧場主に命を狙われるが…。
 アメリカのロッキー山脈の大自然を背景に熊の生態を丁寧に描き、
 先住民の青年との神聖なきずなが感動をよぶ作品。


 NHK-BS2:BSアーカイブス名作選
 『カメラマン岩谷光昭の挑戦』(2003年)
  ~知られざる極北の一年~    
  ~2010年5月15日(土)午後11:00~1:05
      

 ~以下NHKホームページから記事転載(番組内容)。
 
カメラマン岩合光昭さんが、
 知られざるカナダ極北の自然を見つめた一年を一挙に紹介する特集番組。
 赤い花畑で遊ぶシロクマ。
 雪原に出現するオオカミ。
 気球で体感するオーロラなど、
 一年間に撮りためた貴重な映像の数々をまとめてお見せする。
 またスタジオでは岩合さんが坂本龍一さんと、
 自然について本音で語る特別対談も披露。
 さらに岩合さんの撮影した映像の中で好きなものを、
 視聴者から募る双方向のデータ放送も行った。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『アバター』が歴代興行収入新記録&世界興行収入リスト。

2010-01-27 21:00:00 | 映画・芝居・落語

 
 2010年1月26日。
 突如飛び込んできた映画『アバター』の歴代興行収入の新記録達成
 僅か40日足らずでの快挙は世界をあっと驚かせました。
 ただし、
 時代の物価に応じたインフレ率を考慮に入れた興行収益では現在の所:26位。
 1位は1939年(昭和14年)公開の名作映画:『風と共に去りぬ』です。
 世界の映画事情は、
 新興国の娯楽への関心の高まりと共に今後大幅な飛躍が期待され、
 そのため下記に記載したランキングも日々刻々と変わる可能性がありますし、
 レートや途上国の発展、富裕人口の増加を考慮すると、
 2000年以後~現在への比重が高くなると思われ、
 映画のランキングそのものの価値が不明瞭。
 そのことを頭の片隅においてご覧ください。


 
【歴代映画:世界での興行収入Best10】

 第一位:アバター /20世紀FOX (2009)
   ~$1,842,981,691
 
第二位:タイタニック/20世紀FOX (1997)
     ~$1,835,300,000
 第三位:ロード・オブ・ザ・リング王の帰還/ニューライン・シネマ (2003)
     ~$1,129,219,252
 
第四位パイレーツ・オブ・カリビアンデッドマンズ・チェスト/ディズニー (2006)
     ~$1,060,332,628
 
第五位:ダークナイト/ワーナー・ブラザーズ (2008)
     ~$1,001,921,825

 
第六位:ハリー・ポッターと賢者の石/ワーナー・ブラザーズ (2001) 
     ~$968,657,891
 
第七位:パイレーツ・オブ・カリビアンワールド・エンド/ディズニー (2007)
     ~$958,404,152
 
第八位:ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団/ワーナー・ブラザーズ (2007)
     ~$937,000,866
 
第九位:ハリー・ポッターと謎のプリンス/ワーナー・ブラザーズ (2009)
     ~$933,956,980 
 
第十位:スター・ウォーズ・エピソード1/20世紀FOX(1999)
     ~$922,379,000

 ~2010年1月27日時点の最新の興行収入ランキングです。
   詳しくは
リンク先→URLをクリックしてご確認ください。

 <歴代映画の興行収益リスト>
 *All Time Worldwide Box office
  http://www.imdb.com/boxoffice/alltimegross?region=world-wide

 *List of highest grossing films (USA/Wikipedia)
 http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_highest-grossing_films


 ~以下Web記事転載。

 *ジェームズ・キャメロン監督のSF大作「アバター」の全世界興行収入が、
 同監督の映画「タイタニック」の記録を抜き歴代1位となったと
 配給元の20世紀フォックスが26日発表した。 
 それによると同作品の世界全体の興行収入は、
 25日までに18億5900万ドル(約1665億円)に達し、
 更新が不可能とも考えられていたタイタニックの持つ、
 18億4300万ドルの記録を約6週間で塗り替えた。
 「アバター」は北米では6週連続で首位をキープしており、
 ゴールデングローブ賞のドラマ部門で作品賞も受賞。
 米アカデミー賞作品賞にもノミネートされると予想されている。
 制作期間は5年以上で制作費は最も高額な作品の1つとされており、
 少なくとも3億ドル以上が投じられたと伝えられている。
 <2010年1月27日:ロイター通信/記事転載>

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

★『映画:アバター』&『 DVD:Thisi is it 』の話をちょっとだけ☆

2010-01-26 21:28:00 | 映画・芝居・落語


 思うところあってブログに向かう時間を大幅に縮小しています。
 でも日々感じることも多くジレンマの中でパソコンに向かうのは何時もと一緒。

 3Dで話題の映画『アバター』が『タイタニック』を抜いて歴代興行収益第一位。
 ジェームス・キャメロン監督恐るべし。
 1954年(昭和29年)生まれのキャメロン監督の出世作は、
 1984年公開の『ターミネーター』。
 その後1986年の『エイリアン2』や1989年の『アピス』等、
 最先端の映像技術を駆使した映画作りは作品ごとに大きな話題を得ています。
 アメリカ恐るべしの最たる理由は新しいモノへの挑戦。
 エンターテインメントの世界や映像技術の世界では当分の間、
 アメリカを追い抜く国は出てこないでしょう。

 また注目すべきは、
 映画『アバター』の興行成績を押し上げたと考えられる新興国需要。
 日本経済を観察する時に物づくりの後退ばかりが話題になりますが、
 売るべきものは商品だけではありません。
 思想や文化。
 特にアジア諸国への文化輸出は伝統的な物ばかりでなく、
 国民の平素の暮らしや日本の生活様式の中で育まれた清潔や安全。
 クヨクヨせずに、
 新しい様式を求めている世界に対し日本が何を提供できるのか?
 デジタル社会の中での日々のアナログを見つめなおすことが肝要に思います。
 人気ラーメン店のラーメンの味はコンピューターでは作れません。
 
 今日1月26日は、
 早い店舗ではマイケル・ジャクソンさんの映画『This is it』のDVDの発売日。
 ~正規の発売日は明日1月27日。
 映画に行かれた人も行かれなかった人も多くの方々がワクワクドキドキ。
 特にBD DISCでは特典映像も満載。
 明日以降は、
 あまたの称賛がブログ記事としてWebに掲載されるはずです。
 また、
 DVD DISCは価格も値頃なので世界中でベストセラーになるんでしょうね。
 たぶん各国の新記録の便りが聞けそうです。

 “良いモノは必ず売れる。”

 でも現代の良いモノとは、
 比類できない圧倒的な品質(作品としての)が要求されます。
 道を求めると書いて求道者(ぐどうしゃ、きゅうどうしゃ)。
 足踏みしている暇はない競争原理の中で同じ競争してどうするの?
 求められるのは追随でなくて孤高。
 そんな気がします。

 概念に捉われない想像力。
 世界で最も優れた国はアメリカであり、
 その理由は、
 
多国籍国家であるための思考の多様性。

 日本は?
 凝り固まった過去の栄光の呪縛。
 でも若い頭脳は日々答えを模索しています。
 競争力と経験。
 でも成功経験の呪縛に順じた行動は国を衰退させる。
 そんな気もします。

 今日は30分だけ。
 今から週恒例のお出かけです(笑)。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【マイケル・ジャクソン:THIS IS IT】 映画鑑賞と感想(レビュー)

2009-11-21 21:40:00 | 映画・芝居・落語

 
映画:『マイケル・ジャクソン:THIS IS IT』。

 11月13日までの2週間限定上映の予定が、
 11月27日までの2週間の期限延長。
 ようやく映画『THIS IS IT』を観た。

 今年の6月に急逝したマイケル・ジャクソン。
 彼が最後のコンサートと銘打って翌7月に開催が決定していた、
 
ロンドン(英国):O2アリーナでの50回にも及ぶコンサート。
 2007年にリニューアルされた2万人余りの収容数を誇る、
 O2アリーナでのコンサートが実現していれば、
 100万人を超えるファンが今のマイケルを体感できたはず。
 そのコンサート・チケットも数時間で完売

 マイケルの死を報道で知った当日に湧いた私の疑問が、
 ・コンサート・メニューは何処まで進んでいたのか?
 ・コンサートの延期も囁かれていただけに実現は可能だったのか?
 ・もしかしたらコンサート前に自らの限界を感じ死を選んだのではないか?
 その疑問を完全に払拭させてくれた今回の映画。

 映画は、ロンドン:O2アリーナでのコンサートに向け、
 ロサンゼルス:ステープルズ・センターで行われたリハーサルを完全密着。
 
~ステープルズ・センターはマイケルの追悼式の会場。

 なんの予備知識も持たず映画を観た。
 映画を見る前は、
 ドキュメンタリータッチの映画なのだろうと思っていた。
 しかし上演された映画は、
 ほぼ完成状態に近いまでに練り込まれたリハーサルの全貌

 マイケル自身が許可し記録された映像は延べ数百時間余り。
 約1時間50分に編集された記録映像は、
 コンサートそのものを観ているような錯覚すら覚えた。
 ~大会場コンサートでは殆どの時間が画面鑑賞になるしね。

 現代社会のコンサートは、
 *約100~1000人収容のライブハウス・コンサート。
 *約800~4000人収容のホール・コンサート。
 *約8000~23000人収容のアリーナ・コンサート。
 *約35000人以上を収容するスタジアム(ドーム)コンサートに分かれる。

 マイケル・クラスになるとスタジアム・コンサートでの世界ツァーが主流なのだが、
 50回公演が予定されていたO2アリーナでの単独コンサートの形態は異例。

 その意味が映画を観て理解できた。
 1曲ごとにドラマ付けられた舞台進行は、
 常設ミュージカル・ホールをイメージさせる。

 セリーヌ・ディオンが延べ約300万人の観客動員を記録した、
 アメリカ・ラスベガスでのア・ニューディ・コンサート。
 照明、舞台装置等の設定が移動するコストを考えれば、
 常設舞台を建設した方が効率的との観点から計画されている。

 マイケル自身がイメージした今回のアリーナ・コンサートも
 常設会場(舞台)でなければ絶対不可能な多彩な仕掛けを準備し、
 世界がまだ見ぬ究極のエンターテインメントを追求している。
 曲ごとにファンがイメージを抱くマイケルの楽曲の数々。
 そのイメージの多くがマイケルが過去に作ったショート・フィルムの映像。

 劇中のマイケルが語った言葉。
 「ファンは日常を忘れるためにコンサート会場に足を運ぶ。」
 「ファンがイメージするモノを(ステージで)再現しなくちゃいけない。」
 「今だ誰も成し得なかった未来(未知の体験)をファンに提供しよう。」
 さらにコンサート前にファンの前に姿を現したマイケルの予告は、
 「君達が聴きたい歌はすべてやるよ。楽しみに待ってて!」
 マイケルの言葉に嘘、偽りはなかった。

 *ハンフリー・ボガード(三つ数えろ)との共演に驚かされた『スムース・クリミナル』
 *ジミヘンのパフォーマンスを意識した?『ビート・イット』のラストの焚き火。
 *ダンサー達が息を潜めて注目したであろう『ビリージーン』のステップ捌き。

 *フィルム・イメージが強すぎる『スリラー』の新バージョンと空飛ぶ仕掛け。
 *合成画面がコンサート会場でどのようにリンクするのか興味深い、
   『ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス』
 *デュエットの際に“本気で歌いたくなっただろ?”とスタッフに冷かされた、
   『アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラビィング・ユー』
 さらに,
 *
美しい映像と大掛かりな仕掛けで環境問題を問う『アース・ソング』
 
 またリハーサル風景で目に付いた、
 女性ギタリスト:オリアンティ・パナガリスへの適切なアドバイスや、
 マイケルとのデュエットの夢が叶った、
 日系女性コーラス:ジュディス・ヒルの存在。
 さらに、
 映画冒頭の熾烈なダンス・オーディションの映像と、
 ダンサー達が口々に語るマイケル賛歌など見所満載。

 マイケルはギター・サウンドが好きなようで、
 『ビート・イット』でのエディ・ヴァン・ヘイレンの起用は、
 
ダンス・ビートに大幅な膨らみを与えた事実は見逃せない。
 残された映像で見ることのできる<DVD:ライブ・イン・ブカレスト>では、
 女性ギタリストの第一人者
ジェニファー・バトゥンを起用。
 NHK-BShiで2回放送された2001年の<30周年記念ライブ>では、
 ガンズ&ローゼズのスラッシュを起用。
 
 ギタリスト:オリアンティ・パナガリスはオーストラリア出身の24歳。
 オーストラリアと言えばジェフ・ベックと共演し日本でも多くのファンを得ている、
 
ベーシスト:タル・ウィルケンフェルドをも輩出している。
 無名の若手奏者を登用することで機会(チャンス)を与えるマイケルの姿勢。
 「ここは君が主役なんだ、もっと主張しなくっちゃ。」との趣旨の言葉と、
 オリアンティにエキサイティングなハイトーン・フレーズを矢継ぎ早に要求する、
 マイケルのアイディアには脱帽。
 また、
 キーボード奏者に自分が持つイメージを何度も伝えるシーンなどを見ても、
 サウンドを創作するのはマイケル自身なのだということを改めて確認。
 
 マイケルは、
 幼い頃から係わりを持ったエンターテインメントの世界を心底熟知しており、
 音楽、ダンス、演出、映像など多岐に渡ってスタッフに指示を出す場面に、
 なんと惜しい才能を失ってしまったのかを実感した。
 特に、
 『アース・ソング』のラストに要求した静寂と機械音は的(まと)を得ており、
 瞬時にアイディアをスタッフに告げながら変更していく場面での存在感の大きさは、
 長く続くリハーサルの中でスタッフからの信頼を勝ち得るに充分な人物だと感心。
 その才能に溜息をつくしか私達凡人には手が残されていない。

 マイケルのダンスに往年の激しさを求めるのは無理だとしても、
 永くコンサートから遠ざかっていたマイケルが毎日・毎夜レッスンに励んだことは、
 映像を見れば明白なことは誰もが感じることだろう。

 20世紀最高のエレガンス・ダンサー:フレッド・アステアが、
 「マイケルのダンスには怒りが感じられる」と語ったと伝え聞く。
 しかし映画の中で披露されたマイケルのダンス&ステップには、
 しなやかさが加味され怒りを感じることはなかった。

 1980年代のマイケルのダンスは確かに鋭さが攻撃的に感じられる部分も多く、
 別な形で発展していくブレイク・ダンスなどの危険な試技への挑戦とも相まって、
 マイケルのスタイルがダンスの世界に怒りを導入したことは事実なのだろう。  
 
 優雅さを誇ったフレッド・アステアのダンス・スタイルは、
 ジーンケリーのスポーティ(活動的)なダンスに進化し、
 マイケル・ジャクソンはシャープ(鋭角的)さを導入。
 ヨーロッパの伝統的ダンスは時代と共に世界の民族ダンスと融合され、
 さらにサーカスなどのアクロバットや体操競技等の演技が加味され、
 近年驚くような進化をとげている。 

 コンサート・リハーサルで魅せるマイケルが披露した、
 数々のステップや足さばきはマイケルの年齢を忘れさせるほど見事。

 バック・ダンサーに見られる瞬間的なテクニックはマイケルの時代を超えるが、
 2時間を超える時間を1人の演者(エンターティナー)が観衆を退屈させずに、
 魅せる技術を持つものは誰一人いないだろう。

 話は尽きない。
 1本の映画が持つ情報量。
 僅か2時間足らずの内に感じる膨大な感想(レビュー)。
 没頭した2時間はあっという間の2時間だった。

 当ブログでも何度も記述している、
 <30周年記念コンサートと翌日の9.11テロ>の因果。
 果たして個人的なゴシップ報道の数々。
 そして、
 下世話で興味本位な世間話が偉大な才能を潰した事実。
 返す返すも残念で仕方がない。

 世界を代表する“エンターテインメントの王様”は、
 死してその証明を世界に示した遅すぎた真実。
 
 ・コンサート・メニューは何処まで進んでいたのか?
 ・コンサートの延期も囁かれていただけに実現は可能だったのか?
 ・もしかしたらコンサート前に自らの限界を感じ死を選んだのではないか?

 
その答えが映画『THIS IS IT』の中にある。
 ・コンサート・メニューはマイケルの創造力の中で昇華していた。
 ・完璧主義者のマイケルにとって延期はあったかも知れない。
   しかし決して中止されることはなかった。
 ・コンサート前のマイケルは明日への希望に満ちていた。
 それは、
 ・ファンは日常を忘れるためにコンサート会場に足を運ぶ。
 ・ファンがイメージするモノを再現しなくちゃいけない。
 ・今だ誰も成し得なかった未来をファンに提供しよう。
 ・君達が聴きたい歌はすべてやるよ。楽しみに待ってて!

 マイケルが、
 もう半年も長生きしてくれていれば、
 世界のコンサートの歴史は変わっていた。
 映像を見て私はそう確信する。

 効率的で上質な同一会場でのロングラン・コンサートの確立。
 コンサートを求め人々は会場へと旅をする。
 それは豊かな時代の象徴として人々の記憶に残る。

 マイケルが望んだ貧困に喘ぐ人々への救済は、
 平和で豊かな世界を目標に成り立つのだろう。
 豊かさの模索と自然との調和(環境保護)。
 
 マイケルが劇中語った最後のチャンス=THIS IS IT
 ~今後の4年間の活動が環境破壊を喰い止める最後のチャンスなんだ。
 マイケルの等身大の真実が映画『THIS IS IT』の中にある。

 大きな画面に映るマイケルの姿に出会えてよかった。
 ありがとうございます。


 <ブログ内:関連記事>
 *マイケル・ジャクソン:デビュー30周年コンサート。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20091001

 *『NHK SONGS:マイケル・ジャクソン特集』番組詳細&再放送。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/e34b5453f2fff0cc4676b9a8a7b8a535

 *『マイケル・ジャクソン特集』BS朝日:ベストヒットUSA番組情報。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/f2a01f6048c56f4f248bf01bbd7f244e

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK-BS2:『東京落語会600回記念』スペシャル番組の情報。

2009-10-11 20:19:00 | 映画・芝居・落語


 『東京落語会600回スペシャル』

 放送局 :NHK-BS2
 放送日 :2009年10月12日(月)
 放送時間 :午後4時~午後7時(180分番組)



 <mimifukuから、一言。>

 以前に文字にしましたが密かなマイ・ブームが落語。
 小学館から発売されている『サライ』のCD付きマガジンをせっせと集めています。
 CDなら、
 車の中でも聞けますしPCに取り込めば携帯音楽プレーヤーでも聞けます。
 ~運転注意のため聞きなれた噺(はなし)をチョイスしてください。
 携帯プレーヤーは散歩の時や電車の中では退屈しのぎに重宝します。
 
 落語と言っても様々な形態があって好き嫌いが分かれます。
 古典×新作、話術×表情・動作、人情(物語)×滑稽(笑い話)等。

 また古典落語の場合は、
 話の道筋(ストーリー)を記憶しなければならないことや、
 現在では使われない用語や道具の名前も多く、
 歴史観に乏しければ理解し難いとの言葉も耳にします。

 さらに1人の演じ手が複数の役柄を同時に演じ分けるために、
 わざとらしい声色や仕草が堪らなく嫌だと言う方もいるでしょう。
 ~逆にわざとらしい仕草や表情が高く評価される人気演者もいます。

 話し変わって昨晩は、
 『華麗なるメトロポリタン・オペラ』の放送についてブログ内で紹介をしました。
 総合芸術と言われるオペラですが実は落語とも似ている部分があります。

 一つの演目を演者が違った解釈で発表する場としての古典落語。
 大筋のストーリーに忠実であれば20分でも40分でも自在に話を組み立てます。
 音声や映像に記録された落語史上の最高傑作との評判の高い、
 古今亭志ん生さんの『火炎太鼓』。
 志ん生さんの十八番だけあって人気も高く、
 同じ演者、同じ演目で数種類の記録(映像、音声)が残されています。
 短い高座で20分弱~長い高座で33分位のものまで3種を聞いたのですが、
 マクラ(枕)からオチ(落ち)まで一揆加算に突っ走る志ん生さんの特徴が、
 高座の場の空気や演者の場の読みと相まって微妙に違うことに驚きを覚えます。
 ~残された落語資料(音声・映像)は高座でのライブが主になっています。

 オペラも同じで演じ手(歌手)の調子や本気が鑑賞者(観衆)に伝わり、
 鑑賞者の高揚感の空気が演じ手に伝わった時に相乗効果が表れます。
 近年のオペラの場合では<読み替え演出>の出現により、
 それまでの堅苦しさから開放された新しい試みが顕著です。
 ~ただし拒否感を覚えるような陳腐な演出も多数出現しています。
 特に鑑賞方法が音声から映像時代に移った事で、
 オペラとミュージカルの境目も少しずつ取り除かれているように感じます。

 オペラの場合の古典的な解釈と読み替え演出が生み出した可能性。
 また20世紀に入っての無調配列や民族色を前面に出した新作オペラ。
 
 落語も同時に古典落語の現代解釈や新作(創作)落語は、
 言葉遊びとして規律する落語の範疇と漫才の範疇を、
 曖昧にしているようにも感じます。
 ~創造された台本に基づく作り話としての落語と、
   経験を面白おかしく着色したアドリブ性の高い漫才。
 つまり庶民が求める新しさへの待望が古典の改定や、
 笑いの範疇を融合する創作落語を導くのだろうと考えられます。
 ~すべての流行やトレンドはこうした社会動向がベースになっています。

 古典落語の楽しさを伝える過去のライブラリーを聞くと、
 明治という時代の言葉使いや江戸の風俗の粋が偲ばれ、
 人と人との深い繫がり(特に家族や親族の絆=家、家系)や、
 今の時代よりも窮屈だったはずの庶民の逞しさが絵として脳裏に浮かびます。
 さらに落語の中に見出す善悪の所在(居所)は日本人が根底に持つ、
 道徳観や倫理観を学び取ることができます。

 
 今回の放送される『東京落語会600回スペシャル』は、
 すでに一部が9月20日に教育テレビで紹介されています。

 個人的には
 三遊亭圓歌さんの『中沢家の人々』での毒舌。
 桂歌丸さんの『小言幸兵衛』での巧みな話芸。
 の2作品が印象に残りました。

 落語家達が放つ言葉の広がりと言葉の遊びは、
 時には心温まるものや時には悪態をついたもの。

 どこまでが嘘でどこからが誠か?
 筋道の中で誰が敵で誰か味方か?

 様々な言葉の放射を自分の心情に照らし合し、
 想像しながら現代の名人達の芸をご堪能ください。

 <ブログ内:関連記事>

 *『新宿・末廣亭(すえひろてい)』:寄席の鑑賞と落語の考察。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20100811

 *“横澤彪氏の笑い”&“立川談志さんの落語”を語る。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20110128


 ~下記、NHKホームページより記事転載。

 昭和34年(1959年)に始まった、
 NHK主催の落語会「東京落語会」。
 今年(2009年)6月19日の公演をもって、
 600回・50周年という節目を迎えた。
 
 これまで東京落語会では、
 志ん生、小さん、文楽、正蔵、志ん朝など至芸を誇る、
 “名人”たちがその舞台を踏んできた。
 今回の第600回公演では現代の名人6人が勢揃いし、
 記念のステージを極上の話芸で盛り上げた。
 
 番組では記念口上や楽屋・舞台袖のロケ映像を交え、
 さらに東京落語会600回の歴史を振り返りながら、
 まるごと6本の落語を一挙放送。
 落語の魅力を再認識してもらうまたとない番組。

 【 出演:演目】

 三遊亭小遊三:落語『浮世床』
 桂米丸     :落語『旅行鞄』
 三遊亭圓歌  :落語『中沢家の人々』
 柳家小三治  :落語『馬の田楽』
 桂歌丸     :落語『小言幸兵衛』
 鈴々舎馬風  :落語『猫の災難』
 ほか


 ~以下毎日新聞:6月16日東京夕刊/記事転載。
 
 *C
rossroads:東京落語会
  ~TV通じ笑いを発信600回~
 
 ◇名人競演、新作も積極的に取り入れ。
 
 大ホールで当代の名人上手が競演する「東京落語会」。
 NHK、落語協会、落語芸術協会など主催する東京落語会が、
 6月19日の公演で通算600回を迎える。
 1959年7月にスタートしてから50年。
 寄席とは違った味わいの“ホール落語の老舗”として、
 テレビを通して落語を日本中に発信してきた。

 東京落語会はNHKの肝いりで企画された。
 当時、落語人気は低迷し落語家の活躍の場が少なかった。
 NHKがこうした会を開くことで、
 落語界を活性化させようという意図があった。

 草創期には久保田万太郎、徳川夢声、安藤鶴夫らが企画委員となり、
 プログラムの表紙イラストは清水崑が担当した(現在は林家木久扇)。
 NHK教育テレビなどで放送される「日本の話芸」の大部分は、
 この落語会を収録したものだ。

 第1回のトリは古今亭志ん生で「抜け雀」を演じた。
 共演した五代目柳家小さんは後に、
 「当時は大師匠がそろっていて私などはほんの若輩でした。
 あのころは舞台の袖で師匠方の咄(はなし)をよく聞いたものです。」
 と振り返っている。

 落語通には「東落」の愛称で呼ばれている。
 定期会員制度を取っているため、
 いわゆる目の肥えたうるさ型のファンが多い。

 桂文楽、志ん生ら、戦後落語を支えた落語家が多数出演してきた。
 古典全盛の時代から新作落語を積極的に取り入れたのも特徴だ。

 演芸作家の神津友好さんは初期からかかわり、
 自作17本が東京落語会で演じられた。
 今年から企画委員も務める神津さんは、
 「新作の作者にとって東落は畑であり、
 落語を教えてもらった塾でした。」
 と振り返る。

 600回の歴史の中では唯一、「幻の会」がある。
 1971年11月に東京・日比谷で開催予定だった第149回は、
 沖縄返還反対闘争集会の影響でやむなく休演となった。

 演芸評論家の渡辺寧久さんは、
 「東京落語会の顔付け(プログラム)は高く評価している。
 いろんな方が出るので影響し合って化学反応が起きるのが楽しみ。」
 と話す。
 「ただ若手の出演が少なく彼らがベテランをくってしまうような、
 そんな場面になかなか出合えない。
 そういう場面がホール落語のだいご味の一つなので、
 東京落語会でも見てみたい。
 それから当日券を増やせば、
 新しいお客さんも来やすいと思う。」
 と指摘した。

 第600回は19日午後6時から、
 東京・虎ノ門のニッショーホールで開かれる。
 鈴々舎馬風、桂歌丸、柳家小三治、三遊亭円歌、桂米丸、三遊亭小遊三が出演。
 記念の口上もある。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特撮映画『ガメラ』(BS11) シリーズ全作放送、~2009年8月。

2009-07-31 20:34:00 | 映画・芝居・落語

 
 7月も最終日なのに梅雨空が続く夏休み。
 涼しいのは助かるものの農作物や経済効果を考えると頭を抱える2009年夏。
 そんな不安定な夏に子供達には大きな吉報
 昭和30年代の子供達が夢中になった映画『ガメラ』(大映)
 その後も1980年代、1990年代、2000年代にも作品を発表。
 全世代の記憶の中に刻まれた<東宝:ゴジラ>と並ぶ怪獣映画の傑作

 BS11(イレブン)では、4月に映画『大魔神』3部作を全作放送。
 昨年は、
 『ウルトラマン』、『ファースト・ガンダム』、『エヴァンゲリオン』全話を放送。
 今年は、
 『ウルトラセブン』、『Z(ゼータ)ガンダム』を全話放送中。
 
 アニメ&特撮ファンにはたまらないBS11のプログラムの連続は要チェック。
 平成の子供達に昭和の子供達が夢中になった『ガメラ』の活躍は通用するのか?
 ぜひお友達に教えてあげてください。

 ~BS11はデジタルBSを受信できる全家庭で、
   無料で見ることのできる放送局です。


 ~2009年8月:オールガメラ特集~

 *映画:イレブン・シネマズ( BS11デジタル)
   HP:
http://www.bs11.jp/movie/475/


 *大怪獣ガメラ(1965年作品)
      8月 2日(日) 20:00~22:00
 
再8月22日(土) 14:00~16:00

 *大怪獣決闘:ガメラ対バルゴン(1966年作品)
  8月 4日(火) 20:00~22:00

 *大怪獣空中戦:ガメラ対ギャオス(1967年作品)
   8月 9日(日) 14:00~16:00
 再8月26日(水) 20:00~22:00

 *ガメラ対宇宙怪獣バイラス(1968年作品)
   8月9日(日) 20:00~22:00

 *ガメラ対大悪獣ギロン(1969年作品)
   8月15日(土) 14:00~16:00

 *ガメラ対大魔獣ジャイガー(1970年作品)
   8月16日(日) 20:00~22:00

 *ガメラ対深海怪獣ジグラ(1971年作品)
   8月18日(火) 20:00~22:00

 *宇宙怪獣ガメラ(1980年作品)
   8月19日(水) 20:00~22:00

 *ガメラ:大怪獣空中決戦 (1995年作品)
   8月20日(木) 20:00~22:00
 
再8月29日(土) 14:00~16:00

 *ガメラ2:レギオン襲来 (1996年作品)
   8月23日(日) 14:00~16:00

 *ガメラ3:邪神<イリス>覚醒 (1999年作品)
   8月23日(日) 20:00~22:30
 
 *小さき勇者たち~ガメラ~  (2006年作品)
   8月25日(火) 20:00~22:00
 
再8月30日(日) 14:00~16:00


  <関連記事>
 *映画『大魔神』3部作一挙放送(BS11)

 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/3b125c7b8fa6705063703f453e390268

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木村大作監督作品/映画:『劔岳:点の記』感想&雑感(余談付)

2009-07-07 21:00:00 | 映画・芝居・落語

 
 7月5日の日曜日。
 映画『劔岳剱or剣:つるぎ)~点の記』を観た。
 結論から言えばチケット代金:1700円以上の価値ある内容の濃い映画だ。

 映画が持つ映像の力を感じた。
 剱岳(富山県:立山連峰の名峰)の美しさを存分に捉えている訳ではない。
 美しいだけの山岳映像ならデジタル画像で着色調整された、
 テレビ映像に分があるかも知れない。

 監督の木村大作氏は日本映画を代表するカメラマン。
 木村監督は、<剱岳>に畏怖を持って立ち向かった。
 また自然の描写を<動きに焦点>を当てフォーカスを合わせた。
 雲の動きや空気の動き(刻々と変わる自然の変化)

 そのため(撮影に)決してピーカンの青空を求めてはいない。
 その事実にカメラマンの本質と心意気を見るべきだろう。
 美しさだけを求めては映画は成立しない。
 木村監督の求める映像美に<自然への畏怖の念>を感じる。
 山脈(高地)の激しい気候変動は自然が人に与える驚異を齎す。
 一瞬の判断の誤りが人命に直結する事実をカメラは追う。
 その、
 厳しさを映像に記録し人々に伝え残そうとする並々ならぬ意欲を感じる。

 映画『劔岳~点の記』は、大画面で見るべき映像の連続。
 昨今は大型テレビが日常化したことでハイビジョン&デジタル映像による、
 美しい自然描写を部屋にいながら容易に鑑賞することができる。
 しかし、
 映画フィルムの持つ映像は大画面(スクリーン)でしか認識できない。
 焦点(ピント)と曖昧(ボケ)の微妙なバランスを、
 テレビ映像を鑑賞していて感じることは少ないと思う。
 さらに、
 劇場の大画面ではピント位置が映像の善し悪しを左右することが多い。
 <ピントが主題>でありそのピント位置を探りながら映画を観ていくと、
 監督が伝えたいと思う本質に辿り着くことが多い。
 この映画では、雲や花、水(固体・液体・気体)に注目して欲しい。
 また、
 望遠⇔近景へのズームのピント位置に目を向ければ言葉は不要
 失敗が許されない限界と危険をカメラによって的確に捉えている箇所も多い。

 ~ストーリー・レビューは公開されて間もないので割愛(カット)。

 役者は中堅の実力派:浅野忠信さん、香川照之さん両雄が持ち味を発揮。
 ただし松田龍平さんは残念ながら大きな失策。
 松田さんの失策は演技ではなく時代背景にそぐわない青年像。
 
 2007年に高視聴率を取ったTBSドラマ『華麗なる一族』 。
 この人気番組で木村拓哉さんが顰蹙をかったのが髪型(ヘアー・スタイル)。
 大掛かりなセットと豪華な俳優でTBSが総力を挙げた大型ドラマ。
 1960年代の時代設定の中での在り得ないヘア・スタイルは作品が持つべき、
 永続性の妨げになる失態として記憶している。
 今回の『劔岳~点の記』でも同じ過ちが繰り返され、
 完璧性を求めるコアな映画ファンの落胆を誘ったと考えられる。

 <名作が持つ普遍性>はフィギュアー・スケートの採点方式と同じで、
 減点ポイントに大きな意味を持つ。
 個人的には良質な映画だと思うが名作として後世に名を刻むかは微妙。
 人気俳優にこだわった(だろう)製作者サイドの失策。
 掛け持ち俳優で良い映画を撮ることは困難

 <黒澤組>と言われる時代の映画と比較し細部への徹底した配慮不足。
 チームであるべき映画スタッフの姿勢が散漫に見える箇所も目立った。
 厳しい見方だが映像の完成度が高い映画だけに至極残念。

 また名匠:スピルバーグ監督が語る良い映画の定義として、
 「良い映画とは音声を消して映像を見るだけで退屈することなく、
 手に取るようにストーリーが理解できる絵を持っている。」
 との趣旨の言葉が印象に残っている。

 『劔岳~点の記』は、
 言葉による説明が多すぎる部分があり残念。
 木村監督自身が抱いている映像へのこだわりを、
 もっと全面に出しても良かったのではないか?
 そんな事も感じた。

 有名なバロック音楽の調べをベースにバイオリンやオーボエの哀愁ある音色は、
 明治が持つ頑なな時代の映像描写に花を添えていたと感じた。
 木村監督の脱デジタルへの意志が感じられる。
  

 見るべき映画である。
 
 違った映画の見方をすれば富山県観光に興味を抱く映画でもある。
 雪景の頂(いただき)の美しさへの興味は日本国内だけではなく
 いつの日にか中国や台湾&東南アジアで公開or映像販売:配信されれば、
 日本の観光スポットとしての立山連峰(山岳観光)は憧憬の場にもなるだろう。
 多くの遠い地で公開されればと思う。
 日本の方策としての観光立国
 アジアの憧れであり続けることができるかは日本の未来に通じる。
 ソフトによる日本のアピール。
 手段としての映画やアニメ等の映像表現の進化は、
 今後の社会貢献に大きな意味を持っているだけでなく、
 宣伝効果としての日本の未来にも大きな意味を持つ、
 最も期待できる分野であることに疑いの余地はない。


 余談として(つるぎ)関連
 石川県白山市鶴来(つるぎ)の有名な日本酒造元:菊姫の、
 『米焼酎:加州劔・常圧蒸留 樽貯蔵』720ml(41度)
 が絶妙の美味。
 定価5250円と値段は高価だがブレンドされた米焼酎は私好み。
 41度とウィスキークラスのアルコール度数なので舐めるようにストレートで。
 石川県在住のmimifukuのお薦めでした。


 <資料1:曲目リスト>

 *映画「劔岳~点の記」劇中曲:仙台フィルハーモニー管弦楽団
   http://www.sendaiphil.jp/news/index.html

 ~以下:リンク先仙台フィルHPより記事転載。

 J.S.バッハ(編曲/池辺晋一郎):幻想曲とフーガ ト短調 BWV542 より「幻想曲」
 J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068 より“G線上のアリア”
 ヴィヴァルディ:四季「冬」作品8 RV297
 ヴィヴァルディ:四季「春」作品8 RV269 より 第2楽章
 ヴィヴァルディ:四季「秋」作品8 RV293 より 第2楽章
 ヘンデル:ハープシコード組曲第2番 HWV437 より 第4曲サラバンド
 マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調 より 第2楽章
 アルビノーニ:アダージョ ト短調
 
 音楽監督・編曲・指揮:池辺 晋一郎
 管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
 ヴァイオリン:伝田 正秀
 チェロ:原田 哲男
 オーボエ:西沢 澄博


 <資料2:地名の表記>

 *「剱岳」と「劔岳」と「剣岳」:どちらが正しい?(二宮書店)
 http://www.ninomiyashoten.co.jp/pc/q_and_a/atlas/q006.php

 ~以下:リンク先の二宮書店さんHPから記事転載。

 2004年発行の2万5000分の1地形図から、
 北アルプスにある3つの山の表記が、
 「前剱」「剱御前」「剱岳」へと変更になりました。
 これは、
 地元の富山県上市町や立山町の要請を受けたことによるものです。

 「剣」の時には、「劍(旧字)」「劒(古字)」「劔(俗字)」「剱(俗字)」
 など10以上の異体字があります。
 旧来の表記では「劒嶽」で、陸地測量部1913年発行の地形図では、
 「劔」の文字が使われていました。
 その後「剣」(もしくは「劒」の左側が略字形のもの)に変更されていました。
 一般的には常用漢字を用いて「剣岳」という表記が普及しました。
 弊社(二宮書店)の地図帳における日本地名の漢字表記は、
 国土地理院の地形図に準拠しており現在は「剱岳」の文字を用いています。



 <関連リンク>

 *『岳:点の記』goo映画情報。
 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD14132/index.html

 *菊姫酒造:米焼酎加州劔・常圧蒸留 樽貯蔵(720ml:41度)
 http://www.kikuhime.co.jp/kiku_fla/index.html
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『大魔神』3部作一挙放送:BS11 ~mimi-fuku番組情報。

2009-03-30 20:00:00 | 映画・芝居・落語

 
 映画『大魔神』(特撮時代劇シリーズ3部作)
       ~いま甦る大魔神~

 第1作『大魔神』(1966年、日本)
     放送日:4月 4日(土)20:00~22:00
           :4月15日(水)20:00~22:00

 第2作:『大魔神怒る』(1966年、日本)
     放送日:4月11日(土)20:00~22:00
         :4月29日(水)20:00~22:00

 第3作:『大魔神逆襲』(1966年、日本)
     放送日:4月18日(土)20:00~22:00
          :5月 6日(水)20:00~22:00

 *イレブン・シネマズ・ホームページ
   http://www.bs11.jp/movie/475/


 <mimifukuから、一言。>

 4月の月刊テレビ情報誌を見ていて一番目に付いた番組がこれ!
 私が生まれて初めて映画館で観た映画です。
 と言っても怪獣映画『ガメラ』(大映)と同時公開でした。
 大映映画の2本立て(大魔神も当時の大映が制作しています)。
 勿論お目当ては『ガメラ』でした。

 1960年代後半は、怪獣映画の当たり年。
 おそらく地方劇場のことですから、
 夏休みの度にリバイバルされたのでしょう。
 60年代に制作された、
 ゴジラ・シリーズ(東宝)ガメラ・シリーズ(大映)は、
 ほとんど見ています。

 大魔神は時代劇ですので児童には難しいのですが変身シーンが好きで、
 入れ替えのなかった地方劇場のこと。
 2回目の変身シーンまで観てから映画館を出た記憶があります。

 中学生になり歴史の教科書の埴輪(はにわ)の写真を見て、
 大魔神だと友達と喜んだことがあります。

 大人になってそれが東京国立博物館に展示されている、
 国宝であることを知ります。

 当然のことして国宝マニアのmimifukuは、本物は見ています。
 埴輪『挂甲の武人』(けいこうのぶじん)群馬県太田市飯塚町出土です。
 興味のある方は、下記URLをクリック・確認してから映画をお楽しみください。
  http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=13957

 正義の味方『大魔神』。
 
1960年代生まれの子供達は、何を正義と感じたのだろう?
 子供の頃以来の鑑賞ですので楽しみです。
 で、大魔神って悪の化身ってことないよね…?


 ~以下、BS11(イレブン)ホームページより記事転載。

 『大魔神』(1966年:日本84分)

 領主を謀殺し、悪政を布く悪家老に父の復讐を誓う兄妹が魔神の山にひそみ再興を計るが兄は捕らえられる。
 その無事を祈る清純な乙女の涙に魔神が天地をゆるがし悪人どもを破壊する!
 戦国の頃、丹波・花房領での祭りの夜家老の大舘左馬之助一味は謀反をおこす。
 両親を討たれた忠文と小笹は巫女の信夫とともに魔神を封じた山に潜んで成長する。
 ここには魔神を封じた巨大な武神像が祀られており、
 領内に災いある時は武神像が防いでくれるという伝説があった。
 左馬之助ら悪が栄え、領民が困窮を極める中、小笹の祈りに応えて武神像に
 魔神が乗り移り、大魔神が誕生した!
 大魔神は城下へ暴れこみ、すさまじい復習をはじめる・・・。

 <スタッフ>

 監督:安田公義
 脚本: 吉田哲郎
 撮影: 森田富士郎
 特技監督: 黒田義之

 <キャスト>

 高田美和
 藤巻 潤
 青山良彦
 五味龍太郎


 【映画情報:Movie Waiker】
  ~解説&ストーリー:ネタバレ~

 *『大魔神』1966年4月17日:公開 第1作(監督:安田公義)
 http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=21907 
 
 *『大魔神怒る』1966年8月13日:公開 第2作(監督:三隅研次)
 http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=21997

 *『大魔神逆襲』1966年12月10日:公開 第3作(監督:森一生)
 http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=22060

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK-BS2/没後10年:黒澤明特集 ~再放送&人気投票。

2009-02-02 21:40:20 | 映画・芝居・落語

 
 黒澤明監督の没後10年と題して(2010年は、生誕100年)
 2008年の4月頃~年末まで、約1年間に渡って放送された、
 黒澤映画作品集の再放送。

 
なんと30作品を40日間の間に一挙放送。

 定時の本放送は土曜日の夜8時ベースが多く、
 ほとんど見ることはできなかったのですが
 (録画時間も他の録りたい放送とダブることが多く)、
 再放送は、見てない作品を録画して見ようかなって思ってます。


 で、
 <自分用のメモ帳を下記に作成>しました。
 パソコンの中にデータを入れるより、
 <ブログに内容を記入した方が探すのが楽チン>。
 と、ブログはそんな使い方もあるってことで・・・。
 *ページをお気に入りに登録しても良いですし、
 ブログ内の検索枠に黒澤明→検索クリック→スクロール
 でも良いです。
 検索の際、<このブログ内>を選択してください。
 (例1:朝青龍)(例2:ゲイツ)(例3:1929年)等で試してください。
 過去の記事で思いついた項目に行き着くはずです。
 
 20代の頃にレンタルビデオ店で、
 黒澤作品は20本くらいは見ているんだけど(内13本は録画済)、
 「素晴らしき日曜日」とか、「生き物の記録」とか、「デルス・ウザーラ」は、
 ビデオ屋さんにも置いてなかったように記憶してます。

 あと、見るべき作品として「白痴」とか、「どん底」は、ビデオ屋さんに置いてあったのだけど見てないですね。
 たぶん、当時参考にしていた映画本の映画評で余り評判が良くなかったからだと思います。

 一番好きな作品は、社会派モノの「生きる」でしたが、
 最近では「用心棒」や「椿三十郎」などの大衆向け娯楽作品も気に入ってます。
 意外なところでは、「夢」の映像表現は、<すごいな~。>って感心しました。
 「七人の侍」は、言葉にするまでもありませんし、
 「天国と地獄」は、内田吐夢監督の「飢餓海峡」と並ぶ、
 日本の犯罪映画の傑作として認識しています。

 ブログを始めてから、
 DVDやビデオで映画鑑賞する機会がめっきり減ってしまってます。

 のんびりと1ヶ月くらいブログを休んで、
 たまったビデオ&DVD&LDでも見ようかな~。

 でも未視聴の映像だけでも1200時間分くらいありそうで、
 1年間ブログを休んでも全部見れそうにありません。

 ・・・毎日何してんだろ?
 と、自戒の念。

 最近、映画館にも行ってないしね。 


 *全作品(再放送)スケジュール
     http://www.nhk.or.jp/kurosawa/encore_program.html

  注意:お昼の放送は、国会中継などで時間変更になる可能性があります。
      正しい情報を上記リンク先でご確認ください。

 <2月>

 2月 2日(月) 午後9:00~ 天国と地獄
 2月 3日(火) 午後9:00~ 生きる
 2月 4日(水) 午後9:00~ 用心棒
 2月 5日(木) 午後9:00~ 赤ひげ
 2月 7日(土) 午後8:00~ 七人の侍

 2月10日(火) 午後1:00~ 一番美しく
 2月10日(火) 午後2:30~ 姿三四郎
 2月12日(木) 午後1:00~ 続姿三四郎
 2月13日(金) 午後1:00~ 虎の尾を踏む男達

 2月17日(火) 午前1:15~ わが青春に悔なし(16日深夜) 
 2月18日(水) 午前0:40~ 素晴らしき日曜日(17日深夜) 
 2月19日(木) 午前0:45~ 酔いどれ天使(18日深夜) 
 2月20日(金) 午前0:45~ 静かなる決闘(19日深夜)
 2月22日(日) 午前0:30~ 野良犬(21日深夜)

 2月23日(月) 午後1:00~ 醜聞(スキャンダル)
 2月24日(火) 午後1:00~ 羅生門
 2月25日(水) 午後1:00~ 白痴
 2月26日(木) 午後1:00~ 生きものの記録
 2月27日(金) 午後1:00~ 蜘蛛巣城

 <3月>

 3月 3日(火) 午前1:00~ どん底(2日深夜)
 3月 5日(木) 午前0:40~ 悪い奴ほどよく眠る(4日深夜) 
 3月 6日(金) 午前0:55~ どですかでん(5日深夜)
 3月 8日(日) 午前1:00~ 夢(7日深夜)
 3月 9日(月) 午後1:00~ 隠し砦の三悪人
 3月10日(火) 午前0:50~ 八月の狂詩曲(9日深夜)
 3月10日(火) 午後1:00~ 椿三十郎
 3月11日(水) 午後1:00~ デルス・ウザーラ
 3月12日(木) 午前0:40~ まあだだよ(11日深夜)  
 3月13日(金) 午後1:00~ 乱
 3月15日(日) 午前0:30~ 影武者 (14日深夜)


 全作品順位(あなたが選んだ黒澤アンコール)
  
http://www.nhk.or.jp/kurosawa/encore_list.html

 第 1位 七人の侍:1954年
 第 2位 赤ひげ:1965年
 第 3位 用心棒:1961年 
 第 4位 生きる:1952年 
 第 5位 天国と地獄:1963年 

 第 6位 椿三十郎:1962年 
 第 7位 隠し砦の三悪人:1958年 
 第 8位 羅生門:1950年 
 第 9位 デルス・ウザーラ:1975年 
 第10位 乱:1985年 

 第11位 影武者:1980年
 第12位 悪い奴ほどよく眠る:1960年 
 第13位 蜘蛛巣城:1957年 
 第14位 夢:1990年
 第14位 酔いどれ天使:1948年
 
 第16位 どですかでん:1970年 
 第16位 野良犬:1949年 
 第18位 白痴:1951年 
 第19位 静かなる決闘:1949年 
 第20位 まあだだよ:1993年
 第20位 どん底:1957年
 
 第22位 わが青春に悔なし:1946年 
 第23位 姿三四郎:1943年 
 第23位 八月の狂詩曲:1991年 
 第25位 生きものの記録:1955年 
 第25位 素晴らしき日曜日:1947年 

 第27位 虎の尾を踏む男達:1945年 
 第28位 醜聞(スキャンダル):1950年 
 第29位 一番美しく:1944年 
 第30位 続姿三四郎:1945年 

 *没後10年:黒澤明特集公式ホームページ
   http://www.nhk.or.jp/kurosawa/

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする