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mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

この国(日本)のこと少し & オサマ・ビンラディン氏の殺害に思う。

2011-05-10 21:10:10 | 政治・社会・時事

 只今FM放送ではバルトークのバイオリン協奏曲第2番。
 五嶋みどりさんのバイオリンで3月18日にフランスで行われた、
 東日本大震災のためのチャリティ・コンサートのライブ音源。
 今週のFMクラシック・アワーはチャリティ・コンサート特集。

 【Part1】

 昨晩に続き今夜も美術の話から。
 今夜9時からのBSプレミアムでは、

 *知られざる在外秘宝:発見された桃山のジャパン
  ~スペイン・修道院で守られる蒔絵~

 近年スペインの教会や修道院では、
 日本で作られた華麗な漆の箱が次々と発見されている。
 箱は遥か400年前に海を渡ったスペイン人が、
 天下人の信長や秀吉と出会い、
 彼らが愛する漆に魅せられたことから生まれたとも考えられている。
 またフランス革命で断頭台に消えた王妃マリー・アントワネットが、
 最期まで守り抜こうとした黄金の漆器やピアノの黒と漆との、
 驚くべき関係などヨーロッパの人を魅了してきた漆の物語をひもとく。

 以前に当ブログでは、
 Japan(ジャパン)の語源を探る旅。
 の中で
 蒔絵(=漆工芸)は、
 日本に於ける最初の輸出産業品として大航海時代のヨーロッパに紹介され、
 為替や貨幣が確立されていない時代の世界貿易の交換品(物々交換)として、
 交換され世界へ流通していく。
 オリジナリティの高い日本の精密細工技術は、
 大航海時代以後のヨーロッパでも変わらず高く評価され
 “日本の産業技術に対する高い信頼と評価は、
 その後の、
 世界の工場としての日本の未来を暗示していた” 
 のかも知れない。
 情報のない当時(桃山~明治)の国際社会の中で、
 地名や人種としての日本(Japan)に対する認識よりも、
 中国(China=チャイナ)の陶器同様に、
 西欧人にとっての輸入産業品(としての日本の技術)こそが、
 Japanであったと推測することも容易だ。
 と文字にしている。

 織田信長の時代。
 ポルトガルから種子島(鉄砲)が入ってきたのと同時期に、
 日本からは日本の調度・工芸品としての漆工芸品(ジャパン)が、
 日本にとっての重要な貿易品であった事実を窺い知ることができる。
 また、
 20世紀初頭の万国博覧会でも日本の工芸品(漆・彫金・磁器等)は、
 ヨーロッパ人の趣向を刺激し多くの模倣が生まれた。
 日本人なら誰もが知るルイヴィトンの“モノグラム”もまた、
 日本の工芸品でよく使用される模様であることは有名だ。

 東日本大震災を経験することで国家の意気も消沈し、
 今後も起こるだろう大地震への不安も拭い切れず、
 国際社会の中での日本の弱体化を近々よく耳にする。

 “どうすれば日本が世界の一等国(先進国)として生き残る事ができるか?”
 の答えは、
 *世界が交換したいと感じる優秀で安全な商品を作り続ける努力。
 であり、
 そのためには、
 *磨きぬかれた職人技術の堅持&絶え間ない新しい発想への模索。
 
 その2点を守る続くける事ができれば、
 今後どのような困難に見舞われようとも、
 日本は世界の一等国であり続けることができる。

 しかし、
 “世界中が欲しいと願う憧れの製品”
 を目指すべき世界の優等生・日本が、
 “安価で安直な大衆消費財”
 を
 アジア諸国からの製品輸入を率先した国家戦略は、
 グローバル経済推進の旗頭の下に行われた。
 さらに、
 官僚機構の誘導で行われたと考えられる、
 *一極集中(=地方経済への黒船進出)と、
 *安価大量販売(=コスト削減努力と合理化)は、
 日本の税収悪化(=儲からないシステムの構築)と、
 取り返しのつかない借金を国民に背負わせた。
  
 1990年以後の凋落の本当の原因は何か?
 そんなことも少しずつ見直されなければならない。


 【Part2】
 
 午後9時までにブログを閉じたいので手短に。

 ビンラディン氏(54歳)の殺害をめぐるアメリカ国民の歓喜は、
 映像を通して世界から顰蹙(ひんしゅく)を買ったばかりか、
 イスラム教徒の怒りやアルカイダ組織の反発を生んだようだ。

 日本人が同じ立場ならどのような行動をとっただろうか?
 例えば新宿副都心に自国の旅客機が2機突っ込んでいたとしたら? 
 一部の人達は喜びながら繁華街を闊歩したかもしれない。
 しかし、
 凡その日本人は逮捕・拘留(=真実の追究)を望むだろう。

 アメリカ側の言い分を紙面・Webなどで確認すると、
 <ビンラディン容疑者・殺害命令の理由>
 *逮捕拘束では人質交換のための自国民が誘拐される不安。 
 *裁判にかければ多額の費用がかかるための財政上(軽減)の問題。
 *ビンラディン容疑者の主張(アメリカ批判)が世界に報道される懸念。

 また、
 <ビンラディン氏を
水葬にした理由>
 *ビンラディン氏の遺体はイスラム諸国に引き受け手がなかった。
 *土葬することで墓地が“テロリストの聖地”になることへの懸念。

 以上の理由がアメリカ政府の真意として伝わり、
 国益や国民の安全を守る上で理解もできる。
 しかし、
 アメリカ国民の感情を優先した殺害計画(選挙利用との見方も)は、
 イスラム諸国(イスラム教徒)の恨みを誘い、
 混迷する中東情勢や北アフリカ情勢においてのデメリット。

 せめて、
 アメリカ国民の感情表現に、
 死者(容疑者)への複雑な思いや、
 テロの犠牲者への哀悼など、
 沈痛な映像が含まれていれば、
 世界の見方も変わったはず。

 報道の正義
 人の死を歓喜する国民感情を、
 世界に配信したアメリカのマスコミ報道。
 
 この国(日本)も、
 震災報道や原発報道など、
 世界が注目するニュースに於いて、
 自国が不利になるような自虐的報道の正義。

 正しい事を伝える報道の正義(姿勢)は貫くべきだが、
 正しい事が一方通行(=感情論)にならないための配慮。

 ビンラディン氏の死に学ぶ報道機関の配慮。
 テレビ画面の映像は新しい通信技術の発展により、
 一瞬で(都合の良いように編集され)世界に配信される。

 ビンラディン氏の死に学ぶ報道機関の配慮。
 世界が感じる国家・国民・国土のイメージ。。

 東日本大震災で“世界が伝えた日本”は、
 日本への初期同情(=津波被害への支援)と、
 その後の安全への不信(=原発事故への疑惑)は、
 驚くほどの観光客の激減や日本パッシングを生んだ。

 企業が消費者に向けてのイメージ戦略を一番に考えるように、
 “高速情報化社会での国家のイメージ戦略の創造”

 ビンラディン氏の死に学ぶ報道機関の配慮。
 それは、
 日本が世界の一等国であり続けるためのヒント。
 
 ただし繰り返しになるが、
 正しい事を伝える報道の正義(姿勢)は貫くべきであり、
 何人も言論の自由を侵すことはできない。
 そのためにも、
 “正しい事が一方通行(思い込み)にならないための配慮”

 時間がオーバーしたが、
 今日はここまで。

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【東日本大震災と自粛社会】:“お祭りやお花見”に行って人と会おう。

2011-03-31 23:20:00 | 政治・社会・時事

 2011年3月31日。
 この日は、
 NHK-BS2の放送が終了し、
 家電エコポイントの終了日。
 
 本来は大きな出来事なのだけど、
 大きな大きな震災に見舞われ、
 誰もが忘れているようだ。
 
 テレビでは“BS2最後の放送”となる、
 『大集合!青春のフォークソング(再放送)』を放送中。

 山崎ハコさんの歌を聴きながら今の時代は、
 “こんなすごい歌手はいないな”と感じる。
 あの声はやはり好きだし震災とリンクし心に響く。

 今朝の新聞を見て気付いた、
 5月のお祭りの自粛の話題。

 観光地や温泉街も閑古鳥で、
 今年は“お花見”も黄信号。

 今朝の新聞の『女性セブン』の新聞広告に、
 “天皇皇后両陛下:一汁一菜に暖房も使われぬ日々”
 の文字を見つけた。

 東北地方の多くの被災地では、
 寒さに震え食べる物もない方々がいる中で、
 日本国民は痛みを共にしなければならない。
 
の気持ちは理解できるけど、
 東北の方々を助けるために必要な、
 税収と庶民の消費。

 大震災(巨大地震)翌日の3月12日(土)。
 前から決まっていた友人達との温泉旅館。

 ホテルの一室で友人(15人)と見た、
 福島第一原発の水素爆発の映像。
 
~当日は水蒸気爆発と発表されたと記憶。
 
 
ボクは泊まらずに午後11時頃には帰宅したのだけど、
 みんなに会って地震について話せてよかったと感じた。

 また震災後は、
 週に1度の居酒屋の日を、
 3日に1度は酒場に出向くよう、
 心がけている。

 長居はせずに1時間ほどで切り上げ帰ってくるのだけど、
 人が何を感じ考えているかを知るのは酒場が最適。
 お酒の力で少しだけ軽やかになった口から語られる本音。
 酒の席で私は多くを学ぶ。
 
 自粛社会は経済活動を冷え込ませ、
 社会全体を萎縮させるばかりか、
 巡りめぐって自分の懐にも
 やがて大きな影響を与える。

 “お花見=大騒ぎ”である必要はない。

 雲間に見え隠れする月の光を感じながら、
 光を浴びる桜の花の微妙は変化を楽しみ、
 家族や友人や同僚とお酒を酌み交わす。
 静かに、
 感じる事を語らいながら時を過ごす。

 黒澤明監督の、
 最高傑作映画として名高い、
 *動の“七人の侍”と、
 *静の“生きる”がある。

 志村喬さん主演の“生きる”の終盤。
 仏前で故人を偲び、
 関係者が酒を酌み交わす名シーン。
 酒の飲み方は“ひとつ”ではない。

 被災地に目を伏せるのではなく、
 被災地を見つめて酒を飲む。

 被災地を忘れるのではなく、
 被災地に思いをよせながら花を見る。 

 過度な大騒ぎは控えるべきだが、
 人が集まればアイディアも浮かぶ。
 また、
 人が集まる事で心は和むし、
 人が集まれば活力が生まれる。

 おそらく今年の桜は、
 被災地の方々にとって、
 深い感動を与えるに違いない。

 花を見て、
 色を愛でる。

 花を見て、
 春を感じる。

 再生回帰する自然の美は、
 復興への大きな希望となる。

 自粛する気持ちを否定はしないが、
 少しだけ心を変えてみよう。

 自粛するより人が集まり、
 そして多くを語り合おう。


 家に閉じこもるのではなく、
 人と会うために外に出よう。

 そして少しだけ、
 社会のための消費をしよう。

 今夜はそんなことを思った。
 

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【福島第一原発事故と福島県民の悲痛】:国会は何を論議したか?

2011-03-30 23:10:10 | 政治・社会・時事

 2011年3月30日。
 私の地元石川県で発行される“北国新聞”のコラムで、
 現状を見据える上で“的を射た言葉”を見つけた。

 【ブッダ:毒矢の譬(たと)え】
 毒矢に当たって苦しむ男がいる。
 毒は何か?
 誰が矢を放ったか?
 どこから飛んできたのか?
 そんな事を聞くより先に、
 毒矢で苦しむ人を救え!
 ~青木新門:いのちの旅より

 福島第一原発1号機の事故以来、
 福島県民の苦痛は想像を絶する。
 特に、
 第一原発から30km圏内にお住まいの方々の苦悩は、
 死者を弔う事もなく“そのまま”に家を追われ、
 転々と行き先を変えながら帰る時(刻)も知らされず、
 また別の地域の方々は恐怖の時間を自宅で過ごし、
 さらには、
 風評被害から言われなき苦痛を背負う。
 こうした事実が、
 21世紀の日本で現実に起きていることは、
 返す返すも残念でならない。

 もう一度ブッダの言葉を読んでみよう。
 
毒矢に当たって苦しむ男がいる。
 毒は何か?
 誰が矢を放ったか?
 どこから飛んできたのか?
 そんな事を聞くより先に、
 毒矢で苦しむ男を救え!

 言葉を置き換えれば
 原発事故に巻き込まれ苦しむ人々がいる。
 原発事故の原因は何か?
 原発事故の責任者は誰か?
 放射性物質はどこへ飛んでいるのか?
 そんなことを議論するより先に、
 原発事故で苦しむ福島県民を救え!


 【福島第一原発の事故について私の認識】

 原子力発電所の安全確保の3原則としての、
 *止める。
 *冷やす。
 *閉じ込める。
 
 現状での、
 *止めるは津波発生当初に完了。
 *冷やすは当初の危機的状況から改善傾向。
 *閉じ込めるは微量の放射性物質が漏れ出したと見られ屋内に蔓延。
  ~一部漏れ出した放射性物質は海水に到達(人体に影響がない程度)。
 さらに、
 *閉じ込める(2)
としての使用済み核燃料は安定傾向。
 ~自衛隊員や消防隊員による決死の放水作業は記憶に深い。

 最も重要な事として、、
 *止めるから20日近く時間が経過した事で日々脅威は小さくなるはずで、
 *冷やすも現地で働く方々の大変な努力によって真水の注水が可能になり、
 *閉じ込めるについては今後も大きな破損がなければ大気に漂う数値は微量。
 ~選択肢としての冷やすと漏れるの重要要素は現段階で“冷やす”を優先。

 原発問題は、
 作業員の方々の努力から原発内部により近づく事ができるようになったことで、
 新たな問題が次々と見つかり大きなニュースとして世間に流されるものの、
 ~さらには度重なる余震によって新たな破損が生じた事も考慮。
 私の目には危険状態(臨界危機)から小康状態へと移行しているように見える。
 ~勿論原子炉内部には目に見えない怪物が潜んでいる事から予断は許さない。

 ただし、
 仮に原子炉の活動が小康状態であったとしても、
 放射性物質が漏れ出している事実は市民に対し、
 避難指示を出し続けることは安全面からも肝要で、
 政府の対応に誤りがあるとは考えていない。

 しかし、
 原発から20~30キロ圏内の市民に対して、
 屋内退避を呼びかけたまま放置し続けた政府の対応は、
 お粗末と言われても仕方がない。
 ~チェルノブイリ事故では初動動作は遅れたもののバス1200台で、
  4万5000人の避難を僅か3時間で完了したとされる事例と比較すると、
  非常事態時の日本政府の対応は無策に等しいと感じられる。
  *高田純著:『世界の放射線被爆地調査』を参照。

 屋内退避している住民は逃げる時期を逸したばかりか、
 風評被害による仮想被曝地帯(20~30km地帯)と見られ、
 自身の安全を確保するために外からの人の出入りはなく、
 “戦国の兵糧攻め”のような事態に陥ってしまったことは、
 政府の対応の遅れと情報公開の不備を指摘されるべきだろう。

 現在安心できる事は、
 福島県内でも水素爆発が重なった時期と比較し、
 大気中の放射線量は日々軽減されていることで、
 人体への放射性物質の影響(懸念材料)が減少。
 何かの突発的な事故が起きなければ危険度は少ない。

 できれば30km圏内にお住まいの方々は、
 安全を考慮して遠地避難したほうが最善だが、
 何よりも、
 政府は物資が届かない現状の回復を最優先に、
 我慢し続ける福島県民のため努力して欲しい。


 そんな中で昨日(3月29日)。
 国会では“過去最大”となる、
 平成23年度予算が可決された。

 
国会では何が論議されたか?

 最大の論点は、
 
“子供手当てのつなぎ法案”
 だったようだ。
  
 お気楽な方々の“楽観主義”に、
 庶民の一人として、
 頭を抱える事しかできない。


 

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『東日本大震災:優先報道の選択&言葉の選択』 “人の心”を考える。

2011-03-27 14:43:33 | 政治・社会・時事

 2011年3月27日。
 午前中に金沢香林坊の百貨店で開催されている、
 親鸞聖人750回忌『親鸞展』に行ってきた。
 展示品には複製品やデジタル・グラフィックなど、
 パネル構成も多いものの心(=脳の働き)は、
 一時(いっとき)でも“今ある困難”とは、
 別の世界に引き込んでくれた。 

 余談ではあるが現在京都市内では、
 *法然上人800回忌を京都国立博物館で、
 *親鸞聖人750回忌を京都市美術館で、
 開催中。

 話題を変えよう。
 お昼のNHKニュースのトップは、
 相変わらず福島原発の事故問題。
 これまでの数値とは異なり、
 深刻な数値に驚きを覚えたものの、
 その数値(水)の容量や空気中への影響など、
 重要な項目には触れずに、
 相変わらずのメカニズムの話。

 それ(専門的な化学の話)を、
 一般市民にニュースとして流す事で、
 何かの解決策が見つかるのであれば良いが、
 専門家ですら把握できない問題に多くの時間をかける、
 放送方針がどうしても私には理解できない。

 また、
 原発内部の深刻な数値(状態ではなく)を、
 大きく世間に報道する事で、
 内部で働いている人達の動揺が、
 “士気(=仕事への前向きな姿勢)にかかわる”ことや、
 働く人達の家族の心情(=不安)を加味すると、
 あなた方(放送局各位)のしている事(優先順位)は、
 間違っているのではないか?
 人の心の細部までを推測し報道を行っているか?
 
 それよりも、
 市民の力で解決できる可能性の高い被災地の様子や、
 それぞれの避難所で見ることができる新しい取り組みや、
 被災者を受け入れてくださった各自治体と被災者の交流。、
 其々の避難場所での被災者の表情や今後の課題。
 できることなら、
 “被災地区の現状を優先”して報道して欲しい。
 ~それは安全な地から報道を見る私の偏見なのか? 

 私達が解決できない問題に報道時間をさくより、
 私達が解決できるかも知れない話題を優先に!
 ~原発問題の報道が最大必須事項に依存はないが。

 毎朝日課の朝刊(3部)の購入。
 石川県で販売された朝日新聞朝刊一面トップ。
 “集団疎開、住民に溝”
 の見出しは心を痛めた。

 これも私の偏見なのかも知れないが、
 “疎開”の言葉は、
 高齢被災者の方々には戦時を思い出し、
 特に空襲の可能性の高い都市から田舎へと、
 疎開した子供達が移動先では惨めな思いをしたと、
 地元の人から人伝えに聞いたことがある。

 また一部の人達の間には、
 被災者を難民と捉える向きもあるようで心を痛める。
 *疎開ではなく集団移動 or 移動&県外避難など。
 
~集団移転と文字にする場合は被災者が地元に帰れない場合。
 *難民(避難民)ではなく被災者。
 言葉の選択を誤ると要らぬ差別を生み出す事もある。
 言葉の選択に誤りはないか皆で確認して欲しい。
 ~これも私が耳にした疎開のイメージの偏見なのか?

 気付いた事を少しだけ。


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東日本大震災:朝日新聞&読売新聞の“ええじゃないか”の粋と野暮。

2011-03-23 21:25:00 | 政治・社会・時事

 東北地方太平洋沖地震が起きたのが3月11日。
 以後毎朝コンビニに朝刊を買いに行くのが日課だ。
 産経新聞と毎日新聞が地元コンビにでは手に入らず、
 朝日、日経、読売の3紙を購読している。
 
今朝(3月23日)の、
 朝日と読売のコラムを痛快に読んだ。

 朝日新聞:天声人語では、
 皆が沈み込んではお金が回らず再生はおぼつかない。
 国費を被災地に集め懐に余裕のある向きは、
 “救国の散財”をしてほしい。
 義援金、外食、買いだめ以外の衝動買い。
 何でもいい。
 十数兆円もの復興費用は今の政権がどうなろうと私たちが背負うほかない。
 将来に備えた蓄えもあろうが国難を皆で乗り越えてこその将来。
 ここは“東北のために放出”しよう。


 読売新聞:編集手帳では、
 福島県の原発事故を受けて風評被害が懸念されている。
 野菜であれ、果物であれ、
 “出荷され売られている”ということは、
 “食べて安全ということ”である。
 スーパーなどの売り場で、
 鮮度や値段がそう違わなければ、
 被災地の産品をカゴに入れる。
 そういう形の“支援”があってもいい。
 理性をもって正しく怖がる。
 放射性物質への対応はそれに尽きる。
 
 私なりの言葉に置き換えれば、

 天声人語は、
 自粛・自粛で皆が家中に閉じ籠れば円滑な経済活動が阻害される。
 円滑な経済活動の阻害(購買の抑制)は資本主義原理を損ない、
 円滑な事業生産や被災者が必要とする復興財源である税収が不足し、
 被災地区の復興は益々ままならなくなる。
 つまり(エコロジーとは矛盾するが)、
 資本主義原理に基く消費行動こそが被災地区の支援になりうる。

 “(社会が潤うなら)ええじゃないか=金は天下の回り物”

 編集手帳では、
 食べても安全でありながらの数値基準を満たされないばかりに、
 出荷規制されていない農作物まで“偏見”の目で見ることは、
 大きな被災を負う地域の更なる困窮に繋がるなら、
 理性ある者は率先して被災地区の産品を購買し、
 少しでも被災地区にお金が行くように対応すべきであり、
 それが被災地区の支援につながる。
 
 “(被災地のためなら)ええじゃないか”
 
 今朝の朝日・読売両紙のコラムは粋(いき)だった。 

 *自分が少しだけ我慢して人が喜ぶならええじゃないか=粋。
 *人の不幸より自分の安全を保ちたい=野暮(=否定はできない)。

 私の理想は“粋”でありたい。
 

 ~以下Web記事転載。

 *朝日新聞:天声人語(2011年3月23日付)
 → http://www.asahi.com/paper/column.html

 今度の大地震で東京タワー先端部のアンテナが曲がったと知り、
 1855(安政2)年の安政江戸地震を思い起こした。
 浅草寺(せんそうじ)の五重塔の先が同様に傾いたとされる。
 都(みやこ)のシンボルの不祥は当時の沈滞ムードを映していた。
 その前々年、ペリーの黒船が浦賀沖に現れ、
 前年には東海、南海と大地震が続いた。
 世情騒然とした折に数千人が亡くなる首都直下型である。
 街はすさみ“けんか”が多発したという。
 それでも、
 お救い米(まい)が配られ家の建て直しから経済が動き出す。
 大工や左官の手間賃は高騰し色町が潤った。
 「世直り」をはやす瓦版や浮世絵も盛んになった。
 一方で幕府は内憂外患を持て余し瓦解(がかい)へと向かう。
 昨今の「騒然たる消沈」が幕末に重なる。
 節電で薄暗い店、歯抜けの商品棚。
 これも有事かと思う。
 昭和の終幕にも自粛の機運が広まったが、
 今回は工場や発電所、物流網がやられ、
 停電や放射能の風評被害もある。
 空気ではなく実を伴う消沈だ。
 日本全土が現場、全国民が当事者であろう。
 だが、
 皆が沈み込んではお金が回らず再生はおぼつかない。
 国費を被災地に集め懐に余裕のある向きは「救国の散財」をしてほしい。
 義援金、外食、買いだめ以外の衝動買い。
 何でもいい。
 十数兆円もの復興費用は今の政権がどうなろうと私たちが背負うほかない。
 将来に備えた蓄えもあろうが国難を皆で乗り越えてこその将来。
 ここは東北のために放出しよう。
 世界の終わりではない。
 安政の驚天動地の13年先には明治という別の地平が待っていた。


 *読売新聞:編集手帳(2011年3月23日付)
  http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20110322-OYT1T01113.htm

 作家の泉鏡花は“狂”と呼べるくらい衛生に神経を使った。
 刺し身は食べない。
 酒は唇の焼ける熱(あつ)燗(かん)を飲み大根おろしは煮て食べた。
 他家を訪問して座敷で挨拶するときは手のひらが畳に触れないよう、
 猫のように手首を内側に曲げ手の甲を畳に突いたという。
 『私の好きな夏料理』という文壇アンケートに、
 “熱い番茶”と答えた挿話が残っている。
 何もそこまでして…と普段は誰しも思うのだが、
 何かの出来事をきっかけに、
 食べる側の過剰な心配が生産農家を悲しませる場面もないではない。
 いうところの風評被害である。
 福島県の原発事故を受けて風評被害が懸念されている。
 野菜であれ、果物であれ、出荷され、売られているということは、
 食べて安全ということである。
 スーパーなどの売り場で、
 鮮度や値段がそう違わなければ被災地の産品をカゴに入れる。
 そういう形の支援があってもいい。
 鏡花先生の徹底ぶりを見習うべきは農水産物が安全基準を満たしているかどうか?
 を調べる政府機関であってほかの誰でもあるまい。
 理性をもって正しく怖がる。
 放射性物質への対応はそれに尽きる。

 

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東北関東大震災:風評被害を扇動する東京発のテレビ報道の何故?

2011-03-23 19:37:37 | 政治・社会・時事

 2011年3月23日。
 夜7時のNHKニュースを見ていて居た堪れず、
 食事をやめて自室に入る。

 放送が開始されて約35分間。
 都内で起きた水道水からの放射性物質の検出と、
 関東4県の汚染された農作物の出荷制限の話題。

 昨晩私は、
 頂いたコメントに対し、
 こんな文書を記述しました。

 3つの原発の屋根が吹き飛ばされた事実。
 多くの市町村で観測される放射線量の増加。
 当然の事として放射性物質が飛散した事実は隠せません。
 さらに関東地方ではやや纏まった雨も降り、
 空中に散布された放射性物質は地上に。
 再び当然の事として、
 放射性物質は地上に落下し野菜や水や海水の上に。
 それが今回世間が大騒ぎしている放射能汚染の総てです。
 毎日原子炉近くでは多くの作業員が危険と隣り合わせに戦っています。
 東京消防庁の会見を見ても分りますが危険が迫れば原子炉から退却。
 それが答えの総てです。
 …。
 明日以後の事は分りません。
 少なくとも3月22日の時点で、
 心配すべき数字は出ていません。
 私は現時点では、
 目の前にあればどんな物でも食べます。
 心配しないでください。
 …。
 そして風評被害の根本となっている大騒ぎ。
 不安心理は分りますが冷静になってください。
 原子炉近くで働く彼等の正義に報いるためにも。
 私達が微細な数値で食品に恐怖を抱く事の愚かさ。

 ひとつ冷静になって考えてみて下さい。
 現時点では1年間飲み続けても問題がないとされる数字と、
 東北の被災地では水道水が“まだでていない”地域が多い現実。
 さらに人伝えに聞いた話ですが、
 ある地域では震災後に“プールの貯まり水”を飲んでいる現実。
 ~そうして悲惨な現状こそ報道機関が伝えるべきミッション。

 いったい東京のテレビ報道局は、
 大事な放送時間枠(配分)について、
 何を考えているのでしょうか?
 ~民放の状況は分からないが。

 放射性物質(目に見えない不安物質)について、
 報道時間を割けば時間を割くだけ視聴者の不安心理をあおり、
 今夜中には一斉に市販の飲料水は都内の店頭から底をつくでしょう。
 ~もしそうであれば“風評被害を扇動”しているのはあなた達です。

 そうする事(パニック購買)によって、
 市販飲料水を必要とする乳児の母親達が心を痛めます。
 それに、
 私の手元の資料では放射性物質に最も抵抗力が少ないのは、
 乳児ではなく胎児(=妊婦)ではないかと認識しています。

 ただし、
 現段階で発表されている数値はまったく人体に問題がなく、
 さらに福島第一原発で新たな小爆発でも起こさない限りは、
 今後は深刻な放射性物質は散布されないはずです。

 国営放送(NHK)が何をしているのか?
 今、東北地方で何が起きているのか?
 その深刻さは何も変わってはいない!

 東京の視点でニュースが流される事に、
 全国の市町村民は“うんざり”しています。

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東日本大震災:住民基本台帳紛失の不思議なニュース。

2011-03-22 07:35:35 | 政治・社会・時事

 時間がないので結論だけ。
 市町村機能を失った被災地の自治体で住民に聞き取り調査を?
 国には国税調査の調査結果が残っているはずだし、
 各地の住民基本台帳のバックアップがあるはず。
 急いで住民基本台帳を紛失した自治体に届けて欲しい。
 “できる場所”で“できない場所”の労働の肩代わり。
 当然の事を未だしていない国への不思議は、
 私には理解できない。

 ~下記Web関連記事転載。

 『戸籍:住民基本台帳:バックアップ存在(陸前高田など4市町}』

 津波で役場が壊滅状態となった、
 岩手県陸前高田市と大槌町、宮城県南三陸町と女川町の4市町で、
 住民基本台帳と戸籍のバックアップデータがすべて確認されたことが8日、
 総務省と法務省への取材でわかった。
 バックアップした日から震災までの間のデータは欠落するが、
 最も重要な住民データは何とか維持された。

 総務省によると4市町の住民基本台帳のデータは津波により喪失。
 しかし各市町がサーバーなどの保守管理を委託している業者に確認したところ、
 いずれも被災せずに数カ月以内にバックアップしたデータが残っていたという。

 同台帳のうち、
 氏名、性別、年齢、住所の主要4情報は都道府県などにも住基ネットで保存されているが、
 本籍地など詳細な情報は市町村しか保管していない。
 このため総務省は自治体に同台帳のデータをバックアップするよう指導していた。

 仮庁舎ができていない大槌町以外はバックアップデータを復元し、
 すでに住民票の交付事業を再開。
 大槌町も主要4情報をもとに住民の安否確認を進めているほか、
 水につかったサーバーが残っていた自治体は復元を試みているという。

 一方法務省によるとこの4市町は同様に戸籍データも消失。
 しかし戸籍法に基づいて管轄する法務局に毎年副本としてデータを送信していた。
 法務局はいずれも無事で再製手続きが進められている。

 法務省は、
 「これほどの戸籍が一度に失われたのは空襲以来」と話す。
 ただ消失していた可能性は否定できず、
 両省は「バックアップ方法は検討したい」としている。
 (2011年4月8日:産経ニュース記事転載)

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【東北関東大震災の時限立法】:早く国会を開け!(2011年3月21日)

2011-03-21 06:40:00 | 政治・社会・時事

 昨夕行政に携わる友人に会って現在起きている“最大の問題点”を問うた。
 行政に於ける法律の絶対厳守と企業に於ける法令順守(コンプライアンス)。
 “必要とされる行動の前に立ちふさがる法律の壁”
 行政職員として考える現在最も必要な事は行動制限の問題点を、
 時限立法の形でよいから次々と解除してくれれば何かできるかも?
 現状では何もできていない国会議員にできることは被災地のために時限立法を立てる事。
 急げ!国会議員は国会に詰めるべきだ。

コメント (7)
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福島原発事故:東京消防庁ハイパーレスキュー隊員の記者会見に思う。

2011-03-20 13:30:00 | 政治・社会・時事

 今日(3月19日)の午前中は、
 お彼岸と言う事で父方と母方のお墓参りに行った。
 昨夜(3月18日)、
 居酒屋に入ると開口一番奥さん(ママ)が、
 「お墓参り行ったか?」
 地震や原発事故の大きなニュースに心を奪われ、
 お彼岸に入ったことに気がいかなかった。

 ママ曰く、
 「来る人みんなに言ってるんや、
 ほとんどの人が自分を見失ってる。」
 お墓の前で“念仏”を唱える。

 墓参りをしながら“参るべき墓”すら失くしただろう多くの人達や、
 墓に入ることもできないだろう多くの行方不明者の方々に心が移る。

 平常心を取り戻す。
 小心者の自分達に迫っているかもしれないと感じる恐怖。
 その恐怖の最前線で戦っている男達が大勢いる。

 昨夜(10時30分頃)の、
 東京消防庁・ハイパーレスキュー隊の方々の、
 緊張感に満ちた会見に感動しなかった者はいない。
 ミッション(任務)の遂行の困難は、
 “家族への思い、部下への配慮、国民の期待”
 を背負いながら、
 自分達のの生命の安全を危険にさらし行われた消防行動。

 最前線で戦う者。
 困窮の中で喘ぎ苦しむ者。

 そんな方々の窮状を知りながら、
 “比較的安全な場にいながらの不安からの自己防衛行動”
 否定はしない。
 しかし、
 最前線で戦っている者達の“守るべき者”と、
 “守られている者”の心のあり方の違い。

 平常心を取り戻す。
 安全な場所で“朗報を待つ小心者達”にできることは、
 平常心を取り戻す事しかない。

 私達に何ができるかの前に、
 私達は何を我慢すべきか?

 最前線で戦っている男達がいる。

 心の平安が保たれなければ、
 情報ばかりに気をとられないで、
 お墓参りにでも行けばよい。

 ~以下Web記事転載。

 東京電力福島第1原発3号機への放水をした東京消防庁の緊急消防援助隊の第1陣が19日夜に帰還。
 総隊長の佐藤康雄消防司監ら3人が東京都千代田区の同庁で記者会見し恐怖と緊迫の状況を報告した。
 同庁によると現場の路面状況が悪く予定になかった車両外での作業を強いられるなど難航。
 隊員も防護服着用に普段より手間取るなど緊張し絶えず放射線量を測定しながらの作業だった。
 白煙が上がっていた場所を目掛けて放水したところ直後に放射線量がゼロに近い値に低下したため、
 燃料プールに命中したと判断したという。
 佐藤消防司監は、
 「隊員の安全を確保し連続して大量の水をプールに放水するミッションを達成できたと思う」と語った。
 さらに、
 「放射能という見えない敵と戦う恐怖心を克服した隊員に敬服の念を抱いている」と振り返った。

 「福島原発に行ってくるよ」。
 佐藤消防司監は派遣要請を受け妻にメールを打った。
 返信は1行で、
 「日本の救世主になってください」だった。
 「帰ったら、ゆっくり寝たい」。
 涙を浮かべ笑顔でつぶやいた。

 特殊車両で放射線量を測定した冨岡豊彦隊長は、
 「大変だったのは」と問われ「残された家族」と答えて沈黙。
 目を真っ赤にし頬を震わせ、
 「隊員は士気が高く一生懸命だった。残された家族におわびとお礼を申し上げる」と言葉を絞り出した。

 3号機の間近で放水をした高山幸夫隊長は、
 「仲間のバックアップがあったからできた」と断言。
 「出発前“必ず帰る”とメールをしたら妻から“信じて待ってます”と返信があった」
 と明かした。
 (2011年3月20日01時29分:時事通信)


 東京電力福島第一原子力発電所の事故で3号機の使用済み核燃料の一時貯蔵プールに、
 19日未明に放水を行った東京消防庁の緊急消防援助隊の総隊長ら3人が、
 同日夜に東京・大手町の同庁で記者会見を行い、
 「恐怖心を克服しミッションを達成できた」
 などと振り返った。

 会見に出席したのは、
 現場に行ったハイパーレスキュー隊の冨岡豊彦(47)、高山幸夫(54)の両隊長ら。

 オレンジ色の作業服姿に黒いブーツを履いた、
 冨岡隊長は大変だったことを尋ねられると
 「隊員の士気が高いので……」と切り出し絶句。
 しばらく声を詰まらせた後、
 「家族ですね。本当に申し訳ない。この場でおわびとお礼を申しあげたい」
 と唇を震わせながら目に涙を浮かべた。

 高山隊長は、
 「(放射能という)目に見えない敵との戦いだった。
 短い時間で活動を終了するのが大変だった。
 仲間のバックアップがあったから良かった」
 と話した。

 会見に同席した同庁警防部長の佐藤康雄総隊長(58)の説明によると、
 同隊はまず18日午後5時過ぎに同原発の正門から中に入った。
 当初の予定では3号機そばの岸壁から直接海水をくみ上げることになっていたが、
 がれきや流木が現場に散乱して大型車が通行できなかったためいったん撤退した。

 同日午後11時30分に隊員約40人で再び敷地内に入った。
 そのうち20人が約350メートルにわたって手作業でホースをつなぐなどし、
 19日午前0時30分に屈折放水塔車の高さ約22メートルのホースから、
 3号機に向かって20分間、毎分約3トンを放水した。

 放水前の現場の放射線量は約60ミリ・シーベルトあったが、
 放水を終えた段階でほぼ0ミリ・シーベルトに。
 佐藤総隊長は、
 「(使用済み核燃料プールに)命中しているなと思った。
 139人の安全を確保しつつ連続して大量の水を注入するミッションを達成できた」
 と笑顔で語った。

 2度の活動に従事した約50人のうち、
 最も被曝(ひばく)量が多かった隊員は約27ミリ・シーベルトで、
 14~15ミリ・シーベルトが3人、
 10ミリ・シーベルト以下が45人いた。

 同庁は原子力災害の現場での被曝量の基準を30ミリ・シーベルトと設定しており、
 佐藤総隊長は、
 「基準を満たすことができた。放射能の危険を熟知しているので恐怖心を克服できた」
 と述べた。
 活動には本人が承諾したハイパーレスキュー隊員を充てた。
 (2011年3月20日01時28分  読売新聞)

コメント (4)
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2011年3月19日:被災地の物流と被災者の声(東日本大震災)。

2011-03-19 21:31:00 | 政治・社会・時事

頂いたコメントに、
東北地方の物流の現状が記されています。
下記にコメントのやり取りをコピーしました。
何かの役に立てればと思います。
*東北人(岩手県北上市に滞在)
*mimifuku(石川県加賀南部在中)

*うみ(大阪府東部在中)

また記事に関連したことがあれば、
どなたでもコメントを入れてください。

東北人 (Unknown)
2011-03-18 23:15:09

以前カキコしました東北人です。
携帯からのカキコなので間違いなどあったらすいません。
まず「物資が到着しているが道路がないのか?ガソリンが無いのか?」
これはどちらも正解です。
道路は自衛隊の方達のおかげで主要道路が通行可能になってるみたいです。
しかし船で昨日到着した物資はトラックのガソリンが無いため物資は船に乗せたまま停泊しているみたいです。
物資に関しての問題は、
「ガソリン不足」
「避難者の所在地の把握が出来ていない」
「避難所が奥地の場合、道路復旧がまだできていない」
と言う事だと思います。

今日もよくニュースででていましたが政府の発言に少し嫌気がさしてしまいました。
「被災者の方達の要望を調査しニーズにあった物資を順次送りたい」
被災地では、
「明日からの食料がもうない」
「オニギリ1つでいいから暖かいものが食べたい」
そんな映像もありました。
「調べてる暇があったら食料やガスをまずは送る事をやらないと最悪餓死者がでるのでは?」
と思ってしまいます。
本当に現地の報道や被災者の声が届いているのか疑問に思ってしまいます。
薬品などもなく震災で助かっても避難所で無くなってる方もでています。
「食料、医薬品、ガソリンなどの燃料」を何よりもまずは送るべきだと思います。
長くなり申し訳ありません。
子供達が「お腹いっぱいご飯が食べたい」って映像がありました。
私は地元に4人の子供がいます。
自分の子供が言ってるような感覚になり落ち着かないです。
早く「食料やガス、医薬品」を送って欲しいです。

 
mimifuku (悩んでいます。)
2011-03-18 23:34:19

とにかく現場での混乱を理解しました。
どうすれば良いのか本当に悩んでいます。
少しだけ嬉しいニュースは明日から2~3日間は暖かいこと。
…。
携帯電話の電源はあるのですか?
このブログは日毎に1000人以上の方が訪問してくれます。
コメントを入れてくだされば読んでくださる方も多いことは事実です。
充電する余裕があれば、
東北人さんの周りで起きていることや周りの人達で感じている事をコメントにして連絡ください。
それとコメントが目に付きやすいように名前の欄に問題点のタイトルを入れ、
タイトルの欄に“東北人”と入れてください。
コメントがまとまっていけば記事にしていきます。
それと4人のお子さんには連絡は取れていますか?
色々な問題点が同時に起きています。
もう少しだけ辛抱してください。
国民の意識は1つになろうとしています。


東北人 (物資)
2011-03-19 00:55:02

mimiさんのブログを混乱させていたらすいません。
今の私は青森県八戸市から岩手県北上市に先月末から派遣社員としてきています。
地元に子供4人と妻、両親がいます。
妻や子供とは連絡とれました。
父はガンの為に入院中。
妻に両親に会いに行って欲しいと頼みましたがガソリンが無いためまだどうなってるかわかりません。
無事だとは思いますが…。
私は仕事の再開が未定の為、ボランティアに行こうと思い役所に連絡しましたが、
「今はボランティアの募集はしてない」と言われライフラインの復旧している北上市にいます。
北上市は「食品、ガソリン」が無い状態です。
しかし海岸沿いの被災地は全てがありません。
「食品、ガソリン、軽油、重油、赤ちゃんの粉ミルク、オムツ」
未だに逃げるときに着ていた服で過ごしている方もいるので、
「大人の男女服、子供、赤ちゃんの服」
懐中電灯を使うための電池より被災地では、
「ラジオや携帯電話の充電池」
医者がいても
「薬、注射器、他の医療道具」
ニュースの被災地状況をみているとこれらがを急いで送らないと…。
沿岸部の周りの市町村では、
ガソリン、食料、これくらいが不足している感じです。

政府やニュースなどをみていると、「情報を集めて、的確に物資を送ります」と放送してました。
とにかく確認とれている被災地に送ってください。
そこからみんなが自分達で他の避難所に届けたりしています。
情報収集も大事なのはわかります。
しかし、
「明日からの食料がないです。」
「薬があれば助けれたのに医者としてはがゆいです。」
こんな映像を毎日みていると何もできない自分が嫌になり政府に対して不快感ばかりつのってきます。
全国の市町村、海外からの応援など本当に嬉しくて感動してます。
また長くなり自分勝手な考えで申し訳ありません。
しかし震災から一週間。
被災地ではまともな食事をしてる人はいません。
来週には「栄養失調」の方がでるかもしれないくらい切迫していることは解ってください。
~不快な気持ちにさせてしまったらすみません。
 コメは消去してもらってかまいません。)

mimifuku (岩手県北上市)
2011-03-19 07:31:22
東北人さん。
コメントありがとうございます。
多くの情報を調べてみて言えることは、
物資は近くまできており行政の対応が上手く行けば、
直にでも手に入るのではないかとの見解ですが、
現実的に入ってきていない状況に戸惑っています。
何かが何処かで止まっているようで電気があるのであれば、
情報収集して動いてみてください。
ガソリンについては東京都内でも原発不安からの買いだめもあり、
関東圏でもガソリン不足が続いているようです。
私の情報では今日・明日中にも物資が届くはずですが、
ライフラインの“ある程度”が復旧している地域だけに、
逆に物資が後回しにされる可能性も否定できません。
今後も地域の厳しい情報をコメントしてください。

*平成23年(2011)東北地方太平洋沖地震による北上市内の情報。
http://www.city.kitakami.iwate.jp/sub04/koucho/kouchou01/page_5966.html


東北人 (ガソリン&ボランティア)
2011-03-19 14:25:15

朝から片道6km、往復12km範囲を歩いてみてきました。
スタンドは相変わらず閉店。
従業員がいた店があったので話聞きました。
「入荷はいつになるかわからない。入荷しても1日でなくなるだろう…」
 といっていました。
ボランティアは「食料、ガソリン、寝泊まりする場所などは自分で確保してください。」といっています。
私は全ての条件に答える事ができません。
はがゆい気持ちでいっぱいです。
現地では被災者である中学生達がボランティアでがんばってます。
大人の自分は何もできないのがつらいです。

 
mimifuku (燃料と食料は何時に?)
2011-03-19 17:16:01

大阪に住む“うみさん”からの連絡です。
>常磐道を東京方面へ。
>反対側をタンクローリーが続々と。
>これは東名でも同じ。
確実にガソリンは東北のほうへ向かってはいるはずですが、
どのようになっているのか理由は分かりません。
激甚地区優先なのか?
仙台などの都市部優先なのか?
ただし、
休日出勤で次々と燃料を運んでいるはずなので、
何れは有り余るほど入ってくるはずです。
早く帰って子供の顔を見たい東北人さんの気持ちは分かりますが、
電話連絡で安全確認をして待つしか手はないです。
ボランティアは地域によって役割が異なりますが、
沿岸部は目に余る惨状が予想されますので自衛官に任せるしかありません。
自分の足で歩いてみて情報を収集して避難所の方々に情報を知らせる。
寂しそうにしている方に声をかける。
ボランティアは実労働だけでなく励ましあう事も大切な役割です。
時間があれば情報を収集してみんなで話し合ってみてください。
それが自治の最初の一歩です。
…。
食料は手に入りましたか?
入っているものと入らないものの情報をお知らせください。

Unknown (うみ)
2011-03-19 19:19:31

東北地方に災害があった場合首都圏がバックアップってパターンになるはずが、
首都圏自身の被害+大幅な電力不足の為にフルに動けなく辛い状態が続いています。
静岡中部から西の府県が大々的にバックアップするべく動いていますが、
いかんせん距離が遠くまた地理的感覚も・・・な状態。

ちなみに近畿の府県連合は個々の救援物資はやめて欲しいと周知。
府県で一括集約して山形県の拠点へ送付。
山形県の助けも借り拠点から各地へとの流れを作ってるようですが。
内陸部の惨状の多くは知りません。
また事勿れ主義のイベント中止に大して近畿地区ではイベント続行。
その代わりに募金・チャリティーなどのイベント併設を訴えていますが…。
この1週間は日本中の目が向いていたと思います。
ただこれからは別の問題が。
阪神大震災の時もそうだったんですが目が離れていきます。
神戸の近くの大阪ですらそうでした。
大きな荷物を持って疲れた顔で阪神電車へ向かう人と同じ地下街には普段のように呑んで帰宅を急ぐ人たち。
でもその少し前には大阪の人間も怒ってたんです。
東京キー局の対応が余りにも・・・って事で。
時とともに怒っていた大阪の人間まで。
毎日のように大阪など近畿各府県から出発してる報道は目にしていますので、
少しでも早く・・・と祈っております

mimifuku (人の心理。)
2011-03-19 20:58:50

そうですね。
阪神淡路大震災の時は3月に地下鉄サリン事件が起こり、
人々の視点は関西の地から東京の地へと移りました。
そのサリン事件とカルト教団のテレビ占有率たるや空前絶後。
げんなりした記憶があります。
…。
東北関東大震災(東日本巨大地震)も被災地の状況と同じような規模の扱いで、
首都圏周辺の輪番停電がトップになったことも痛恨でした。
さらに大きな大きな事件としての福島原発の事故。
同時進行で起きた有り余るニュースの中で東北内陸部の状況は光があたりませんでした。
北海道東部沿岸部や中越地震。
総てがトップニュースになるべき事件なのですが、
時間の制約の中で報道の優先順位。
…。
人の心理は移り気で熱しやすく冷めやすいものです。
だからこそ“熱いうち”に道筋を立てる。
この度の多くの被災者が高齢者です。
また壊滅的な被害があった沿岸部は漁業の町として栄えた地域で、
漁業者の年齢構造を加味し漁業に戻る事が可能か?
それは誰にも分からないし行政機関が他の被災地域の方々を、
受け入れたがらない理由も“熱”が冷めれば総べての責任が、
自分達に覆いかぶさる事を知っているからです。
…。
人の心は必ず自分を中心に物事を捉える。
同情で短時間支える事は容易いのですが同情を長期間キープし続ける事は困難。
そうした中で私達に何ができるか?
それは正しい政治の下で正しい配分(税の負担)を取り決める事です。
…。
何が正しいのか?
それを考えるには今の状況では早すぎると感じます。

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