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mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

スポット的集中豪雨対策、~携帯電話の雨雲レーダーの活用。

2008-07-28 22:53:31 | 自然・気象・災害

*この記事は、2008年の7月27日~28日に北陸から近畿で起きた、
 想定外の天候変化についての情報を掲載しています。
 掲載写真は、ウェザーニュース携帯サイトの転載です。

 <被害状況:豪雨>

 <mimifukuの考え。>

 台風8号の記事を書きながら日本の天気を気にしてはいたが、このような特殊な気象状況になることを予測して人はいないのではないかと思う。

 7月28日の朝6時ごろ雨音の強さで目を覚ました。
 ただし、私の住む石川県加賀南部では強い雨ではあったが激しい雨ではなく何気なしに携帯電話に登録してある雨雲レーダー(ウェザー・ニュース:有料)に目をやった。
 金沢のほうで強い雨が降っているのは確認できるが(写真:金沢1)、別段気にも留めなかった。
 金沢写真1(6:00)の細い線上に長く延びる雨雲は、北陸では梅雨の末期によく見られる典型的な豪雨をもたらす雨雲の形なのだが、写真2(7:30)では、金沢の雨雲は次第に南(福井県側)へと南下しているのが分かる。

 この長く延びる線上の前線(雨雲)が同じ所に停滞すると、平成16年7月に起きた福井豪雨や新潟豪雨のような被害が起きることは知られている。
 しかし、今回の場合は1~2時間ほどで前線は南下しており、個人的見解では被害は出ないと思っていた。
 だが予想に反して、スポット的(局地的)であれ金沢市内で、時間雨量114ミリもの雨が、2時間に渡って降る事を、上記の雨雲レーダーから推測することは難しいと考える。

 ただし、金沢で降ったような局地的な大雨が、前線の移動する地域で、同じように降る可能性を予測することはできるだろう



 例えば敦賀の写真1(12:00)を見ていただければ分かるが、敦賀湾に向かって強い雨雲が近づいているのが確認できると思う。
 この雨雲こそが、楽しいはずのイベントを大惨事に変えた雨雲(積乱雲)なのだ。
 
注:この敦賀のレーダーは、金沢の写真の前日7月27日のもので、事故は12時50分頃に起きた。

 敦賀:写真1に写る真っ赤な雨雲(時間雨量30~50ミリ)が、
 写真2(13:10)では、福井県南部の山間部に到達しているのが分かる。
 
さらに、写真3(14:20)では、雨雲が北上したことが確認でき、この時間前後に石川県の小松市で、瞬間的に35㍍の強風を吹かせている。

 雨雲レーダーでは、突風についての予測をすることは、困難だ。
 前線の移動と突風との関係を関連付けるには、専門的な機関で、風が起きる仕組みの解析(気圧の変化と分析等)をしなければならないし、そうしたデータを配信している情報機関はないだろう。
 ただ、<青天の霹靂>との言葉があるように、それまで快晴であったのに、突然真っ黒な雲が現れ、体感温度が低下していると感じる時は、経験的に急激な気象変化や突風が吹くと伝えられている。

 しかし、突風の予測は困難にしても、雨に対してや、雷に対しては、ポケットに雨雲レーダー(携帯電話)を入れておけば、ある程度の予知ができる。
 雲行きがおかしくなってきたら、まず、雨雲レーダーを確認する。
 雲の大きさや、雲の移動方向を把握し、今後観測点(観測者のいる場所)にどのように雨雲が流れてくるのか?

 レーダーの観察を習慣付けておけば、

 大雨の可能性があることを、
 少なくとも30分前には予知し、
 例えば、
 神戸での河川の増水による被害を予測し、
 河川にいる人達に注意を促すことは、
 街往く人の誰にでもできたのだ。

 私が、掲載した5件の写真を保存できたのは、加賀南部でもそれなりの雨が降り出したことでチェックする習慣ができていること。
 
雨雲レーダーを保存し、1時間後にまたレーダーを見れば雲の動きが確認でき、比較の中で雲がどのように観測点(自分の居場所)に近づくか想定ができる。

 このことから、
 何らかの行事の責任者や引率者は、夏の急激な気象変化等に対して、雨雲レーダーをポケットに入れておくことが望ましいと感じる。 

 私が使っているものはウェザー・ニュースの有料登録(月額:105円の使用量+通信料)を使用している。

 *国土交通省:無料サイト→ http://www.i.river.go.jp
 
~携帯でアクセス後に自分の住むエリアを決めBookmarkに登録。

 ボタン1つで、写真のような情報が手に入るので、外出時には、何時間後に雨雲が近づくか確認できるので便利。
 気象に強くなるには最新の情報をポッケに入れて、小まめにチェックすることをお薦めする。

 それと、デジタルテレビの情報(データ放送)でも、雨雲や台風の動きが確認できるチャンネルが数多くあるのでこれも要チェック

 このブログ内で、
 私が、雨雲レーダーにこだわっているのは、
 
(カテゴリ欄を参照:東西の雨雲レーダをクリック。)
 一番信頼できる情報とは、
 最新の情報を知り、
 自分の力で読むこと。

 真っ赤な雨雲=危険の接近を肝に銘じて素早い伝達が求められる。

 つづき→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/873581235111d0180307d221ba3e0f92

 

*石川県
 
 2008年7月28日(月曜日)。
 北陸地方を早朝襲った強い雨の影響で、金沢市中心部を流れる浅野川が氾濫。
 浅野川が氾濫したのは1952年以後、55年ぶり。
 同市は午前8時50分に、川沿いに住む約2万世帯(5万人)を対象に避難指示を出した。
 (避難指示解除は、同午前11時45分。)
 被害としては、床上・床下浸水が565世帯にのぼった
 金沢地方気象台によると、市内最大値で、時間雨量110㍉の雨量を観測。
 (注)ただし、金沢市内でも100ミリ以上の雨が降ったのは、限られた空間であり金沢市の市街地の降雨量は少なく、山沿いの芝原橋付近のみが114ミリと突出。
 その他の地点は、20ミリ~50ミリ程度の観測雨量になっているようだ。
 この点で、テレビをはじめ、多くの大衆伝達機関の情報の曖昧さは、
 スポット豪雨(局地的豪雨)の真実を伝えきれていない気がする。

 <追記:8月3日夜記入>

 県のまとめでは、29日午後5時現在、
 全壊家屋1棟、
 住宅の床上浸水が541棟、
 床下浸水が2141棟
 と被害が拡大した。
 金沢市では、物販や飲食店などの商業施設167軒、製造業などの15軒が浸水した。
 また、浅野川上流の湯涌温泉に近い県の観測地点(金沢市羽場町)では、午前6時半からの1時間降雨量が、138ミリを観測。
 同日午前5時~9時の4時間では254ミリを記録している。

 資料:金沢市防災情報センター
 :観測雨量・日表・県央土木・7月28日を選択(期間限定)

 http://ishikawa.wni.co.jp/


*富山県

 富山県も同様に28日未明からの記録的な大雨により南砺市や高岡市で150戸以上が床上・床下浸水した。
 富山市八尾町の県道トンネル付近で、同日午前6時50分ごろ、土砂崩れが発生。
 乗用車一台が巻き込まれ、運転者の男性が病院に搬送された。


*新潟県

 28日未明から一部で局地的に激しい雨となった。
 同日午前11時現在、三条市などで3戸が床上浸水し、床下浸水は同市などで計72戸に上った。
 出雲崎町では土砂崩れが発生した。

 新潟地方気象台によると、1時間当たりの降水量は三条市で同日午前5時に50㍉観測。
 長岡市寺泊では、同5時に43㍉と観測史上最多を記録した。

*兵庫県
 
 28日午後、近畿地方に激しい雷雨があり各地で被害が相次いだ。
 神戸市灘区の都賀川が、突然の大雨により増水により遊んでいた児童・生徒の内、大人1人と児童2人の計3人が流されている。
 別の場所で子ども3人と女性1人を発見したが、まもなく死亡が確認された。

<追記:8月3日夜記入>

MSN産経ニュース:2008年8月1日へのリンク。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/080802/dst0808021145007-n1.htm

*上記の記事を下記に転載しました。

 神戸市灘区の都賀川で発生し、5人が亡くなった水難事故で、事故発生時刻に都賀川上流の市街地で、10分間に24ミリの、短時間での局地的な豪雨を記録していたことが、国土交通省六甲砂防事務所の観測データからわかった。
 都賀川の上流、六甲川近辺にある鶴甲観測地(標高約250メートル)では、同30~40分の10分間で2ミリ、40~50分の10分間には24ミリの降雨があった。
 鶴甲観測地は山間部と住宅街の境目で、1時間当たり最大降雨量は、午後2時30分からの44ミリ。
 1時間44ミリの降雨量は、死者・行方不明者695人を出した<昭和13年の阪神大水害>に匹敵する降雨量で、六甲砂防事務所は「山で降らず、市街地でこれほど降るのは珍しい」との見解を出している。
 阪神大水害後、阪神間では雨水が短時間で川下に流れるよう護岸と河床の改修工事が進められた。
 関西学院大学の室崎益輝教授は、
 「勾配の急な都市型河川の付近で、局地的な大雨が降れば、水のかたまりが坂道を転げ落ちていくようなもの。都市型河川ではどこでも起こりうる。」と指摘。

 ▽局地的な降雨量から上昇水位を割り出す情報システムの整備。
 ▽退避経路の確保。
 ▽水害に対する防災教育。
 の3点を再発防止策として挙げている。


 <被害状況:突風>
 
*福井県

 27日の午後0時50分頃、福井県敦賀市港町の金ケ崎緑地公園で開催中のイベントで、大型テントが突風にあおられて飛ばされた。
 テント内にいた男性が死亡、9人が重軽傷を負った。
 大型テントは約10メートル四方、高さ5.3メートル。
 4張りがつながる形で設置されていた。
 柱にはそれぞれ、コンクリート製の重り(約300キロ)が計16個付けられており、中では飲食店などが営業していた。
 福井地方気象台によると、敦賀市ではテントが倒壊した時刻に、最大瞬間風速29.7メートルが観測された。

 その他、福井県では、
 越前市の草刈りの慰労会場では、テントが飛ばされ2人が軽傷。 
 大野市のイベント会場でもテントが飛び、1人がラーメンの汁で火傷を負った。


*石川県

 27日、午後2時~3時半の間に、強風で木造の物置1棟が倒れ、同市内の住宅や納屋約70棟で瓦が飛んだり窓ガラスが割れたほか、電柱2本や、神社の灯籠が倒れるなどの被害があった。
 けが人はいないという。
 航空自衛隊小松基地では、最大瞬間風速35メートルを観測した。

*滋賀県

 27日、彦根市の琵琶湖岸で、日本テレビ系列で放送される、「第32回鳥人間コンテスト選手権大会」の滑走台の木製床板が突風でめくれ、終了後に会場を撤去していた男性作業員3人に当たり軽症を負った。
 同市では午後1時19分、最大瞬間風速21.4メートルが観測された。
 

*静岡県
 
 静岡県西部で28日の昼頃に突風が発生し、浜松市浜北区でプレハブ小屋が倒れた。
 また、落下した看板が、乗用車に直撃するなどして、計5人が負傷した。


クローズアップ2008:温暖化よ、やっぱりお前か?
局地に異変、気象ゲリラ

http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20080730ddm003040075000c.html

 *上記リンク先、毎日新聞の記事を転記。 

 ◇豪雨、突風なぜ?急激な積乱雲の発達。

 気象庁は今回の集中豪雨の原因について、
 <上空の寒気>
 <地表付近の暖気>
 <流れ込む暖かく湿った空気>
 を挙げ、「天気が突然乱れる3要素がそろっていた。」と説明する。

 28日は、日本列島上空(約5000~6000メートル)に、この時期としては強い、氷点下6度以下の寒気が流れ込んでいた。
 水難事故が起きた神戸市の最高気温は33度、平均湿度は80%で、地表付近は日中、夏らしい蒸し暑い日だった。
 日本付近の下層(上空約1000~1500メートル)に、暖かく湿った空気をもたらしたのは、台湾付近にあった台風8号だ。

 上空の寒気は重いため下降気流となり、
 下層の湿った暖気は軽く上昇気流になる。

 両者が混ざり合って大気が不安定になり、北陸地方西部から近畿地方を中心に積乱雲が急激に発達。
 山の斜面など湿った空気が上昇しやすい地形では、局地的に1時間に100ミリに達する猛烈な豪雨となった。
 日本気象協会によると、スーパーコンピューターで20~30キロ四方ごとに気象状況を把握する気象庁のシステムでも予測できないほど、狭い地域での異変が相次いだという。
 この時期は例年、太平洋高気圧の張り出しが強く、北からの寒気は南下しにくい。

 
 ◇インド洋高温影響も。

 現在、地球温暖化の影響と見られるインド洋の海水温が全体的に高く、
 インド洋東部では海水温が下がり、
 西部(アフリカ東方沖)で上昇する、
 「ダイポールモード現象」が、今夏で3年連続で発生している。

 この現象は、太平洋赤道域から南米にかけての海水温が高くなり、世界中に異常気象をもたらすエルニーニョ現象と同様、地球温暖化との関連が指摘されている。
 この現象が起きると、日本では西日本が猛暑になるほか、世界各地に大雨や干ばつなどをもたらすことが知られている。

 また、温暖化が進むことで、北極海の海氷が減少すれば、東アジアに寒気が入り込みやすくなるとの研究もある。

 ◇「親水護岸」裏目に。(神戸)

 4人が死亡した都賀川は全長1・8キロ。
 普段の水の深さは数十センチで、子供たちの格好の遊び場だった。

 国土交通省によると、高度成長期ごろまでは、
 「危険な河川には人を近付かせない」との考え方が主流だった。

 しかし、河川行政への理解を深めてもらうことなどを目的に、国は80年代以降、水辺に遊歩道を整備したり、水遊びできる環境を整えたりし始めた。
 事故は、こうした施策の盲点を突いたともいえる。

 親水的な考え方とは別に、国と都道府県は水防法に基づき、管理河川を2種類に指定しはんらん対策を行う。

 1、「洪水予報河川」は、雨量に基づいた増水予測を事前算定しており、気象庁の予報を基に水位変化を予測する。

 2、「水位情報周知河川」は、予測はできないが観測水位を基に危険性を判断する。

 いずれも避難判断水位(特別警戒水位)を設定しており、国や自治体による避難指示・勧告の目安となっている。

 国交省河川局によると、6月末現在、
 「洪水予報河川」は、計333本。
 「水位情報周知河川」は、計1237本。

 浅野川、都賀川は共に水位情報周知河川だ。
 都賀川の水難は、避難指示や勧告を出す間もなく起きた。
 同局河川計画課の担当者は、
 「流域すべての監視は不可能だが、事故の教訓を少しでも生かしたい」と話す。

*局地的な大雨に対する気象庁の対処について。
 
<2008年8月14日発表>
 http://www.jma.go.jp/jma/press/0808/14a/ooame080814.html

 

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大雨情報(梅雨前線):2008年6月28~30日

2008-06-29 15:32:45 | 自然・気象・災害

<29日午後3時半:追記入>

 活発な梅雨前線の影響で、西日本~東日本に掛けて、所により非常に激しい雨が降っています。
 高知県安芸市では29日、午前11時までの24時間の降水量が、309ミリを記録。
 特に、29日の明朝頃、高知県東部~徳島県南部では、1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降った模様です。

 私の住む北陸地方でも梅雨前線の雨雲が、北陸付近まで北上したため活発な雨雲がかかり続けています。
 30日朝までの、24時間雨量は、最大値で石川県加賀地方が、150ミリ。
 能登地方が、120ミリと予測され、この雨雲は地震のあった宮城県と岩手県の県境に流れ込む見込みで、地震があった地域では、最大100ミリの降雨が予想されます。
 そのため地盤の緩んでいる山間部では、厳重な警戒が必要です。

<28日:午後8時半頃記入>

 気象庁は、活発な梅雨前線の影響で28日~30日にかけて、北海道と東北北部の除いた広い範囲で、大雨の恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。
 この活発な雨雲は、九州北部から順次東に移動するため、気圧配置の変化によりどの地域も150ミリ以上の大雨の可能性があるようです。
 場合によっては、地震の起きた地域にも強い雨雲が流れ込む可能性もありますので、土砂災害等にご注意ください。

 29日の夕方までに、多い地域には、九州北部で300ミリ。四国、近畿、東海地方で200~250ミリ。九州南部、中国、北陸、関東甲信地方で150~180ミリのまとまった雨を観測しそうです。
 前線がもたらす雨雲は、30日の午前頃までの長時間、列島に影響を及ぼしそうですので、雨雲レーダーを確認しながら地元の情報を入手してください。

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ミャンマーのサイクロン/ 2008年5月3日。「Nargis:ナルギス」

2008-05-06 22:04:32 | 自然・気象・災害

<5月6日夜:記入>

 ミャンマーの気象観測機関は、
 ベンガル湾で、2008年4月28日に発生した、
 サイクロン「Nargis:ナルギス」が、
 2008年5月3日早朝、同国の最大都市ヤンゴンの西約200キロの地点に上陸したと報じた。(ヤンゴンの人口は推定約418万人。)

 サイクロンは、ヤンゴンから西へ約158キロ離れたイラワディ川流域のバセイン町など人口密集地帯を横断した模様。

 サイクロンの風速は、
 最大で秒速約54メートルを観測したと見られ、
 上陸時の中心気圧は、960hPaと予想
 
されている。

 また、
 3メートル以上におよぶ高波も記録しており、
 各所で被害が多発している模様。

 信じられない話だが、タイ気象当局によると、
 接近時に時速148キロの最高速度を記録
 
したとの情報もあるようだが、
 信頼できる情報として、上陸後のサイクロンは、
 15キロの速度で移動したようだ。
 
 
 サイクロンは、上陸後の、5月4日午前には、タイ北部付近で低気圧となった。

 今回のサイクロンでの
 最大の被災地は、西南部エヤワディ管区の中心都市で人口約19万人のボガレイ。
 95パーセントの家屋が倒壊し、1万人以上が約3・6メートルの高波に飲まれて死亡したと見られる。

 また、ミャンマーの国営放送は、死者数が少なくとも1万5000人に上り、
 調査が進むにつれて、さらに増える見通しを明らかにしている。

 下記リンクで、サイクロンのコースを見てみると、ミャンマーの人口密集地の海岸沿いにそって、西から東へ横断し、複雑な湾岸部沿いにサイクロンの中心が移動したと見られ、多くの入り江に高波が侵入しやすい地形になっていることを読み取ることができ、地形的に最悪のコースを辿ったことが今回の大災害につながったと考えられる。

 サイクロンの被害としては、1991年にバングラディシュを襲い、死者14万人を出したバングラデシュ・サイクロン以来、最大規模の自然災害となると見られる。

 
赤十字のホーム・ページへのリンク。
 (詳細記事とサイクロンの進路)
http://www.jrc.or.jp/active/saigai/news/1376.html

<5月7日夜:記入>
 
 ミャンマー国営テレビは6日の夜、大型サイクロンによる死者が2万人を超え、行方不明者が、4万人を超える見通しを発表した。
 被害状況は、まだ完全に把握されておらず、今後さらに犠牲者は増えると見られている。
 被災が集中しているのは、イラワジ川下流の大デルタ地帯。

<5月10日夜:記入>

 サイクロンによる大規模災害に見舞われたミャンマーでは、新憲法案の賛否を問う国民投票が、5月10日午前6時(日本時間同8時半)より、サイクロン「ナルギス」の被害が大きかった一部の地域を除く全土で始まった。
 同国で全国的な投票が実施されるのは、1990年の総選挙以来18年ぶり。
 軍事政権は、憲法承認を経て2010年には、総選挙を実施。
 民政への移管を公約としている。
 しかし、新憲法案は、軍事政権主導で策定されており、国会議席の25%を国軍司令官が指名するほか、大統領資格に「軍事の見識」を要求するなど、軍の権限維持を担保としている。
 また、大統領や議員の選出は、<これまでに、外国人からの恩恵を受けていないこと>を条件と定めており、英国人と結婚していたスーチーさんを政治から排除する目的があると見られる。
 この国民投票を強行するに際して、軍事政権は、国連による国際監視団の受け入れを拒否(そのため?国連の災害援助に関する人的派遣も拒否)しており、国営の大衆伝達媒体や、翼賛団体を動員し、国民に「賛成」を強要する大運動を展開した。
 また、事前投票では、「賛成」を記入した投票用紙が配布されるなどの事例も報告されており、公正さに疑いが持たれている。

 ミャンマーの大型サイクロン「ナルギス」の被害について国連は、死者数が、<6万3000~10万人規模>になる見込みと報告しており、被災者総数は120万~190万人と予想。
 しかし、ミャンマーの軍事政権は、5月9日に、サイクロンによる死者数を2万3335人(前日から338人増)。行方不明者を約3万7000人と全体数を下方修正している。 
                            ~毎日新聞記事参照:再編集。

<5月18日:夜記入>

 ミャンマー国営テレビは16日夜、サイクロン「ナルギス」による死者が7万7738人、行方不明が5万5917人になったと発表した。
 この発表により、死者・行方不明者の総数(13万3655人)となった。
 国連は、死者・行方不明者の総数を10万人と推計していたが、国営テレビの発表は、この推定を上回った。(被災者総数の推定は、250万人。)
 5月18日現在、被災者に対する救援活動が難航するなかで、ミャンマーの軍事政権が海外からの人的支援を依然拒否していることに対し、国際社会から批判が高まっている。
 世界食糧計画(WFP)は食料を必要としている75万人の内、約3分の1の、21万2000人に対して、かろうじてコメと豆を配給したと発表した。

 

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黄砂情報(実況図) ~気象庁発表。

2008-03-02 20:14:41 | 自然・気象・災害


 7時のNHKニュースを見ていたら、明日は黄砂が凄いらしい。
 全国的に愚図ついたお天気らしいのだが、洗濯物には、注意が必要。
 花粉やら、黄砂やら、寒さが終わっても過敏な人には、憂鬱な日が続きそうです。
 ニュースでは、西日本の視界は、約5キロメートル。
 今年、最初の黄砂だそうです。
 リンク先は、お気に入りに登録して、洗濯日や、空気の入れ替えに、窓を開ける日の参考にすると便利です。
 

黄砂情報(実況図)へのリンク。
http://www.jma.go.jp/jp/kosa/

黄砂情報(予測図)へのリンク。
http://www.jma.go.jp/jp/kosafcst/index.html
               資料:気象庁ホーム・ページ内

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バングラデシュ サイクロン被害。

2007-11-19 22:30:54 | 自然・気象・災害

11月27日更新

 サイクロン「シドル」が直撃により、被災者500万人以上が援助を必要としている。
 被災者の多く(特に海岸の沿岸部)は、家や仕事、収穫の時期を迎えていた作物を失っており、世界の最貧国のひとつであるバングラデシュの対応能力を超えている。  
 現実的に、バングラデシュの国力だけでは、食糧や水、医薬品等を求める被災者の一部にしか届けることができていない。
 その原因は、サイクロンの強風で国内の送電線が切断されており、被害を受けた地域のほとんどでは電話の利用も不能になり、道路は巨木でふさがれているためと考えられる。
 
11月19日発表
 
 19日の公式発表では死者数は3100人に上り、数百万人の人が家を失った。
 
 世界のなかでも最貧困地域のひとつとされるこの地域では、非常事態宣言下にある同国政府の軍を出動させてはいるが、あちらこちらの道路が流失しており、災害から4日後の現在も救援活動は思うように進んでいない模様。
 湾岸沿いでは6メートルの高潮に襲われ、住宅から備蓄食料、穀物、家畜、飲料水などの生活物資がさらわれ深刻な状況は続いている。
 被災地域全体に人間の遺体や動物の死骸が散逸し、医療救助が及ばない中、伝染病の恐れも浮上している。
                              以上AFP通信の記事を要約。 

 11月18日発表

 バングラデシュを大型のサイクロン「シドル(目)」が直撃.。
 死者の数は17日の時点で、1700人以上。 
 地元テレビ各局の発表では、犠牲者の数はすでに2000人を超えている。
 
 「シドル」は、最大風速約67メートルの勢いで15日夜に上陸。 
 「シドル」の強風域は、バングラデシュの国土とほぼ同じ大きさで、同国をのみ込むように直撃。サイクロンの勢力は、1991年に14万3000人の犠牲者を出したサイクロンに匹敵すると言われている。 
 
 17日、海岸には高波で流され行方不明になっていた住民の遺体が次々と打ち上げられ、死者の確認数がいっきに増加し、世界中に報道された。 
 また、「シドル」は多数の家屋を倒壊させ、農作物にも大きな損害を与えた。 
 さらに、首都ダッカをはじめ全土で17日まで停電が続き、電話も南部を中心に不通となった。 
 このことも被害者の確認が遅れている理由に挙げられる。

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太平洋高気圧と周辺の大雨

2007-08-15 07:46:46 | 自然・気象・災害

8月15日 朝 

 8月1日から急激に張り出し始めた高気圧の影響で連日各地で猛暑が続いています。八月に入ってすぐの台風5号は九州から津軽海峡を抜けました。
 台風6号は、8月7~9日に台湾の南西へ。
 台風7号は、8月8~10日に台湾の北西付近へ移動しました。
 台風は、太平洋高気圧に阻まれ本州のはるか西に進路をとったのです。
 ただし、8月前半の北海道の長雨は太平洋高気圧のヘリを通った前線が数日間東北と北海道周辺に居座りました。
 南西諸島は、台風6号の出現あたりから、昨日(8月14日)までこれも高気圧のヘリに位置し、連日雨の日が続き、特に8月10日~11日にかけて記録的な大雨となった沖縄県ではまれにみる被害もでました。
 また、朝鮮半島や台湾も連日の強い雨に悩まされ続けており、被害報告もでています。
 暑さに辟易している日本列島ですが、雨が好いのか?暑さが好いのか?
 今週末あたりから、北日本から順に太平洋高気圧の勢力は弱まるとの予報です。
 写真は、8月14日お昼頃のもので、南西諸島や五島列島に強い雨雲があるのが確認できます。(下記:8月14日朝のレポートをお読みください。)
 この日は北海道でも軒並み猛暑日を記録。
 雨雲が語る太平洋高気圧の意味を知るには格好の衛星画像ですし、高気圧のヘリを流れる強い雨雲の動きが確認できます。<画像をクリックすると拡大します。>
 この画像はtenki.jp-JWAより転載しました。
 
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8月14日 朝

 強い太平洋高気圧のヘリを沿うように絶えず強い雨雲が流れています。
 そのへりに当たる南西諸島地域は、今日もところどころで強い雨が降ります。
 また、五島列島もすぐそばに大変強い雨雲が流れ続けています。
 ご注意ください。


8月13日 夜

 深夜遅くまで、九州地方では突然の強い雨に注意してください。
 四国の太平洋側も夜遅くから、目も覚める強い雨の可能性があると思われます。。
 先島諸島は、すでに大雨地域の中に入っていると思われますが、明日いっぱいは、厳重注意。
 沖縄地方は、雨雲の動きに注意してください。すぐそばに猛烈な雨雲があります。


8月13日 朝

 鹿児島県の大雨は、昼過ぎまで。沖縄地方の次の雨の降り出しは夕暮れ頃の予報が出ています。また、九州全域では、所により突然の雨にご注意ください。


8月12日 夜

 現在は、小康状態の大雨も、九州南部(奄美諸島ではなく、鹿児島県以北の)では12日夜遅くからまとまった雨が、沖縄地方や奄美諸島でも13日の午前中から、再び強い雨が降る恐れがあります。
 特に沖縄県本島地方は、大雨の後の大雨となりますので最新の予報を確認して、危険な地域は早めの避難が必要です。


8月12日 午後 

 沖縄から北上する雨とは別に、九州の西に強い雨雲が。 
 昼頃から南部。 もしかして、午後からは、北西部にも強い雨雲がかかるかも?
 今日~明日の九州地方の天気予報は、大きくはずれる可能性もあるので、できることはは早めに片付けてしまいましょう。
 雨雲の動きには注意。


8月11日 午後
 南の海上にあった強い雨雲の北上にともない、8月10日の朝から降り続いている強い雨風は、今後も沖縄地方を北東方向に進み明後日の昼頃までは、大雨に対する警戒が必要な模様です。
 大きな被害はでないとは思われますがお気をつけください.
  この情報は誤りでした。反省しています。

追記 
 
沖縄県では、東シナ海にある台風から変わった熱帯低気圧と、南海上にある複数の熱帯低気圧の谷間に入ったために11日朝から記録的な大雨になりま
した。  
    那覇市では24時間降水量が、8月としては観測史上最高となる433ミリ、11日午前には、時間雨量85ミリ
の記録的な大雨がとなり、土砂崩れや、家屋の浸水、道路の通行止め、等の被害が多く出ました。
    
                      お見舞い申しあげます。

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北海道、東北北部の大雨。

2007-08-10 07:17:14 | 自然・気象・災害

       8月10日 朝

 今日も一部地域では、朝から強い雨。
12日には、太平洋高気圧が北に張り出し青空との予報もありもうしばらくの我慢です。ただし、天気図を注視すると明日も前線は停滞。
ところによってはまだまだ大雨の可能性も。
ご注意ください。

      
      8月9日 夜

 こんな予報は、はずれてしまえと書いたら?2つの台風がなくなってしまった。
  台風の進路になると思われた地域に大陸の高気圧があって、多分その高気圧が
強く影響したのだろう。(実は見落としていた。)
 ただ、韓国あたりに強い雨雲が次々に流れ込みそうで、その雨雲が北日本に影響を与えそうだけど、とりあえずの不安な要素はなくなったかな?
 でも、10日は雨。青空をのぞむにはまだ時間がかかりそうです。

           

      8月9日 朝

 北海道は、連日強い雨に悩まされ続けていると思いますが、この後に更に本格的な前線が近づき、今日(9日)の昼過ぎから明日いっぱい、この時期としては思いもかけぬ大雨の可能性があります。
 また、この雨が降りやすい気圧配置は、長期化しそうなのでご注意ください。

 これは、強い太平洋高気圧が、本州に居座るために、前線がすべて高気圧のヘリにあたる北海道に流れ込むためです。
 南西諸島あたりにある、ふたつの台風が前線の雨雲を刺激するため大雨の降りやすい状態はしばらく続くもようです。

 さらに不安な要素もあります。
今ある台風の強い雨雲の動きを注視してください。
数日後に、低気圧として同じ地域を通過する可能性もあるのではないかと考えています。

 せっかくの夏休み。晴れてくれればいいのに。
 でも、しばらくはお天気が望めそうにないですね。
 ・・・・こんな予報は、はずれてしまえ。

 最新の気象情報に ご注意ください。

  

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