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バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

男はそれを断れない

2019年02月21日 | お仕事
一昨日から北バージニアはすごく寒くて、
日ごろ寒がりでも冷え性ではないケイエスも、流石に両足の尋常ではない冷えのため、ダブルソックスをしていたら、
昨日早朝から雪がじゃんじゃん降り始め、北バージニアの朝の通勤に大打撃を与えた。




雪が降ると私にはお抱え運転手がいるので(運転手の名前はハニバニっていうの)、悠々通勤。


雪や雨が降ると猫って本能的に狩りができないってわかるから、もう一日中寝てばっかりだよね。
フリちゃんも毛布に潜り込んで、「ご飯よー」って声かけると「❤」みたいに出てくる以外はずっとなんちゃって冬眠してた。




さて、今日もデミ嬢とランチしながら言っていたことなんだが、
うちの部署、今年に入ってから異常なまでに忙しい。


普通なら「これが新しい『普通』なんだ」ってあきらめてそれに従う感じなんだが、
これが新しい普通になるとか、あってはならん!みたいなレベルの忙しさなので、はやく落ち着くといいのにねーって言ってたの。


職場の男の子で、同じ統計アナリストやってる隣のキューブのフィル、普段は真面目で大人しくて面白いのに
最近彼の愚痴が物凄くなってきて、デミ嬢と心配してるの。


今朝なんて朝からいきなり愚痴の嵐で、かなり感情的になっており、終いには

泣きだすんじゃないか
暴れだすんじゃないか
一心不乱に笑いだすんじゃないか(怖い)

と、デミ嬢とハラハラドキドキして彼の話を聞いていたほど。
もう毎日がスリリング。


ここまで書くと、まるでフィルが私やデミ嬢以上に愚痴ってる女々しい男みたいに聞こえるかも知れないが、
それは違う。
私とデミ嬢は愚痴りに関して言えば部署1位2位を争えるほど。
だいぶん前に上司のブラッドも、私とデミ嬢に文句を言われるのが怖いと言ったぐらい。
私たちは文句を言うのも、言い返すことに対しても何の抵抗もない。


これっておばちゃん効果なの?
おばちゃんになると、なんか怖いものが減るよね?


って若いみなさんに聞くなて?


これからお分かりなように、私らが文句を言うのって常日頃なので、どちらかと言うと
表面でキーキー音を立ててるようなもん。


多分上司のブラッドは「またか」としか思っていないかも。


本当に困るのは、日ごろ聞き分けが良くて、常に昇格に対して向上心を忘れてない男たちが不平不服を抱き始めた時。


うちの職場の男たちは、とっても頭が良くて真面目で、数字をたくさん扱ううちの職場(やっぱりここは男の職場なのか?)では
とても重宝されている。頭が良くて真面目だけなんじゃなくて、他に何が凄いかって、
彼らは上司だろうが、他の部署のマネージャーだろうが、自分の仕事でなくても仕事を頼まれると『No』と言わない。
いや、最近本当に思うのは「NO」と言わないんじゃなくて、言えないんじゃないか。


デミ嬢はいつも「これってセクシズム(男女差別)だ!」と熱くなるけど、確かに部署の男子社員は昇格が早い。
私も最初はセクシズムなんじゃないかと思ったこともあったが、冷静に考えてみるに
彼らはどんな仕事でも、断らずどんどん引き受ける。


逆に女一行(今は3人しかおらん)は、自分の仕事じゃなかったらまず最初から引き受けない。
むやみに引き受けて出来なければ、そこでまた新たな問題を引き起こすからだ。


問題は起って解決するものではなく、最初から起こさないように回避するべきと思うのがうちら女ども。
男らは逆に、問題が起きたら解決すればいいだろ、やって出来ないものはないと解釈する人がとても多い。
だから一般的に男って怪我をしやすいのか。


会社にとって問題は起きなければ起きない方がいいに決まっているが、
重宝されるのは、問題が起きてから、どうやって解決に結びつけるかという行動を起こしてくれる人。
どうしてかというと、問題は常に起こりうるから。


フィルの場合も、私が隣のキューブで盗み聞きする限り(ケイエス、仕事してんのかとか言わない)いろんな依頼に対して
とりあえず引き受けてる感じ。
こないだ依頼のメールも見せてもらったけど、High Priorityな仕事ばかりあって、これどれから手えつけるん?って、
こっちが心配しちゃうほど。


断れなくて、とりあえず引き受けて、結局仕事の量に圧倒されて、ストレス過剰の日々を送る男フィル。
心臓発作起こして倒れるなよ。


アメリカで働き始めた頃、「やりたくない仕事があったら初っ端でしくじるべき。そうすれば2度とその仕事を任されなくて、後が楽。」
と教えられたことがある。


個人的には理にかなっていると思っていて、好き。


でもその教えが正しいかどうかは別として、ストレス&リスクを回避し、自分に出来ることを着々とやっていく方が
この部署では無難なサバイバル法だってことは、女一行の方がよく理解しているようだ。


だから私たちは一向に昇格しない。


しかし女一行は、今日もなんだか楽しかった。


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今日は昨日の雪から一転、とても暖かくて青空も広がっていた。



ステキな携帯で写真を撮りますよ。「ステキ」プリーズ。



やれば出来るじゃん。



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