バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

最初の一歩

2011年10月19日 | お仕事

幸いにしてケイエスの取り合いにはなっていないものの、毎日多忙続きである。


午前中は新しい職場でのトレーニング、午後からは私が前の部署の主任のテレサをトレーニングする毎日だ。


午前中のトレーニング。


初日はこなすレポートの数に圧倒されて、
仕事を教えてくれるシェリーの冗談にも嘘っぱちの笑みしか返せなかったが
4日目の今日、自分で実際にレポート作成をやり始めて少し自信がついてきた。


昨日の時点でシェリーは、
『もう一日私がやるのを見ておく?』と言ってくれたが、
こういうのはインストラクションを何回も読んだり、誰かがやるのを100回見るよりも
自分で一度やってみる方がずっと覚えられるものだ。


ちょっと心配だったが、今日あえて挑戦してみることにした。


作成制限時間1時間半で、送られてくる数々のレポートを一つにまとめて
マネージャーから上の役員クラスに前日の売り上げを報告するのだ。


前の職場でエクセルを使ったレポートはこれでもかというほどやってきた。


レポート作成は苦手ではない。


ただあまりにも数が多いのと、こなすデータの量がはんぱではない。


私が今までやってきた(これからも続行するが)月末レポートも大変だったが、
それの比ではないぐらいなのだ。


横でシェリーが見守るなか、ただ集中してやるべきことをやる。


なんとなくだが、少しずつ心に余裕が生まれてくると
今まで胸のなかにわだかまっていた不安が消え、いろんな角度からこの作業を分析することができる。


確かに簡単な作業ではないが、一度覚えてしまうと、きっと私が得意とする分野になると思う。


そう思えてきたということだけでも私にとっては大きな最初の一歩だ。


ただひたすら集中し、やっと全てをやりおえた。


あんまり集中して時間のことなど全く考えていなかったが、
シェリーが、お疲れ!全部やりおえたよと言ってくれたとき、
時間はすでに目標とする時間を1時間もオーバーしていた。


『今日はね、時間の経過を全く言わないでいたんだ。それを言っちゃうとケイエス
絶対に緊張して思うように仕事に集中できないと思ったから。』



なんと有難い...。


しかもシェリーは、『確かに時間はオーバーしたけど、今まで教えてきた人の中で
一番早かったんだよ。これは新記録。』
と、労をねぎらってくれた。



実はこのシェリー。



私と同じ日に入社し、同じ職場でスタートして、社員ナンバーも2違いという、
数少ない同期メンバーなのであるが、
私は最初は彼女のことがあんまり好きではなかった。


とにかく知ったかぶりで、仕切りやで、
そういう人間はアメリカ人には少なくないが、彼女のことはとにかく肌が合わないと思っていた。
最初に昇格して同じ職場を離れていったのも彼女だったし、
この統計アナリストの職についたのも彼女がずっと早かった。


何の因果か知らないが、その彼女とまた同じ職場で働くことになった。


しかもその彼女が私をトレーニングしている。


仕事を教えられて気がついたが、彼女は本当にいろんなことを知っていて、
世話好きで、昔は全く知らなかったことだが、とても辛抱強い。


私をトレーニングするのだから、「辛抱強く」は必須だと思うが、
それにしても教え方が上手だ。


昨日の敵は今日の友とはよく言ったと思う。


確かにそうで、嫌だ嫌だと思っていた人間に自分がいつ救われるかわからないものである。


私は遅咲きで、今こうしてやっとまた彼女と同じ位置につくことができたが、
これからは彼女を追い越したいという目標が生まれた。


何年かかるのかわからないが、そういう小さな目標をもって仕事をするのは
なかなかやりがいがある。


仕事にちょっとした面白さが加わったような気がする。


心から、心配し続けていた不安の種がほんの少しだけ減った。





さて、その新しい職場には月曜日から正式に移る予定ではあるのだが、
キューブの仕切りが出来ていないのと、デスクがまだ用意されていないので
当分は前の職場で仕事をすることになる。


早く新しい仕事に慣れたいなあ。


まるで新入生のような気分だ。



************************



さて、すっかり秋めいた北バージニア。

先週の週末はすっきり青空が広がり、車を運転するのも気分が最高に良かった。





そんな私が最近とてもハマッているのがオムライス。





夕飯の頻度はナポリタンマイラブを越すほどである。


1週間に2回は必ず食べているような気がする。


今日は食後になにか甘いものが食べたいと思っていて、
すでにどす黒く変色してきたバナナがあることに気がつき、速攻でバナナブレッドを作ってみた。





自慢ではないが、バナナブレッドは私が作るスイーツの中で(バナナブレッドはスイーツなの?)
一番上手に作れる一品だと自画自賛する。


外側がカリカリで、中がしっとりとして、甘さもコントロールされていて、
食後ということも忘れてもりもり食べ続けたい心境になる。


これが当分の朝ごはんになることは言うまでもない。



************
そういえばうちのあらいぐまフリスキー。
時にはとなりのトトロの様にも見えるようだ。





クリックしといてね♪
↓  ↓  ↓

いつもありがとう。
コメント (8)