風が冷たい日になった
不要不急の外出は控えよとのことなので 今日はごみ捨てのために出ただけ
二階の窓から外を見る限り 朝の人出は少ないように感じたが 夕方はいつもと変わらないようで 都会はどうだったのだろう
少なくとも一回目の時のような緊張感は まったく感じられなくなっている
もっとも 科学的根拠が曖昧なままに制限を決めているようにしか見えないのも確か
鳥居耀蔵を主人公にした小説『妖怪』は 悪者と思われていた人物を別の視点から好意的に描いたものである
読み始めてから『名残の花』という作品を知り 偶然にも簡単に手に入ったので こちらは朝風呂本として並行して読んでいるのだが 両方が絡み合ってなかなか興味深い
歴史に「もしも」が無いように 人にもそれは無いとわかっているけれど 時のめぐり合わせというものは確かにある
そう考えると 人への理解もまた少し違ったものになるみたい