夜行バスから戻ると大抵はバタンキューになるのだが 今回はけっこう頑張った
頑張った後で やっぱり寝てしまった
バスの中で夢を見た
地震の夢である
小刻みな揺れが長く続き あぁ 本が落ちると心配しながら ようやく目が覚めた
身体を伸ばして眠るという当たり前の日常を 最高の贅沢と思わせる深夜バスの魔法には
いつも簡単にかかってしまう
姉は いつもの姉だった
子供の頃からアトピー性湿疹と付き合っている姉は 学校の稲刈りを突然手伝わされたとかで
腕じゅうかぶれていたのが痛々しかったけれど まあ 元気だった
付き合った買い物先のスーパーでは 校長先生から教え子の親子 知り合いの方や店員さんと ひっきりなしの挨拶
その後 何故かある洋品店に立ち寄った
どうやら 親しくしている店主の老婦人に(自分とは体型の違う?)私を見せたかったようだ
姉がお世話になっています そう挨拶すると こちらのほうがもう一家でお世話になっていますのよ と
へぇ~~ あの あの姉がねぇ~~~
別れ際 裸でごめんなさいねと言いながら 売り物の靴下を下さった
その心遣いが とても嬉しかった
母と同じくらいだろうか 年上だろうか なんて ふと思った
義兄が亡くなった時 若い人のお通夜には行きたくないからと 一番最初に枕花を届けてくれた人らしい
あのおばあちゃんね ご主人は銀行で 子供は~ 孫は~
彼女の生い立ちまで知っていて 昔からそういうところのあった姉は まさにミス・マープル
町を車で走る間中 土地の人の話ばかり聞かされた
他でも紹介されて 私は挨拶に困ることしきり
でも 素敵な人ばかりで安心した
翌日 三国に連れて行ってもらうことにした
実を言えば 私は一人で電車に乗り 勝手気ままにあちこち行きたいほうである
姉とは時間を共有できれば それで良かった
家事でも手伝おうか と言ったのだが それは一人でやるからと
それで 比較的近い三国にしたのだ
その早朝 私はまた一人で町の散策をした
前回見逃したものを見るためである
朝市で 唐辛子を買った
15本ほど 縄で縛って吊るしてあるもので 奇麗な実の赤とガクの緑が色鮮やかなのに惹かれた
あまりに美しくて どうしても欲しくなったのだ
魔よけとして飾るらしいのだが 勿論 食用でもある
大手メーカーの小瓶に入った一味は国産品ではないし 鷹の爪でさえそういうこともある
何より 乾燥していない唐辛子なんて お目にかかったことが無かった
魚が切り身で泳いでいると思っている都会っ子のことを 笑えない
イガにくるまった栗も 思わず買ってしまった
1個100円(私には安く思えた)
玄関にでも飾りたいような 絵になる一品だ
地方を見ると いつも都会の生活が色褪せて見えてしまう
それは 単に日常と非日常の差からくるものなのだろうか
朝市に品物を並べる人は 圧倒的に年配の女性が多い
お隣と世間話をする人や 商売っ気の無さそうな人もいる
私は 何故かお年寄りに弱くて ついつい何か買いたくなってしまう
生きがいなのか 健康の為か お小遣い稼ぎか
土地の人間では無い私には 彼女たちの生活は見えてこないが 生きる手触りのようなものは はっきりと感じた
さて 三国の話はまたの機会に
まだ 先月の旅の写真も載せていない
この連休には完結させようと思っている
頑張った後で やっぱり寝てしまった
バスの中で夢を見た
地震の夢である
小刻みな揺れが長く続き あぁ 本が落ちると心配しながら ようやく目が覚めた
身体を伸ばして眠るという当たり前の日常を 最高の贅沢と思わせる深夜バスの魔法には
いつも簡単にかかってしまう
姉は いつもの姉だった
子供の頃からアトピー性湿疹と付き合っている姉は 学校の稲刈りを突然手伝わされたとかで
腕じゅうかぶれていたのが痛々しかったけれど まあ 元気だった
付き合った買い物先のスーパーでは 校長先生から教え子の親子 知り合いの方や店員さんと ひっきりなしの挨拶
その後 何故かある洋品店に立ち寄った
どうやら 親しくしている店主の老婦人に(自分とは体型の違う?)私を見せたかったようだ
姉がお世話になっています そう挨拶すると こちらのほうがもう一家でお世話になっていますのよ と
へぇ~~ あの あの姉がねぇ~~~
別れ際 裸でごめんなさいねと言いながら 売り物の靴下を下さった
その心遣いが とても嬉しかった
母と同じくらいだろうか 年上だろうか なんて ふと思った
義兄が亡くなった時 若い人のお通夜には行きたくないからと 一番最初に枕花を届けてくれた人らしい
あのおばあちゃんね ご主人は銀行で 子供は~ 孫は~
彼女の生い立ちまで知っていて 昔からそういうところのあった姉は まさにミス・マープル
町を車で走る間中 土地の人の話ばかり聞かされた
他でも紹介されて 私は挨拶に困ることしきり
でも 素敵な人ばかりで安心した
翌日 三国に連れて行ってもらうことにした
実を言えば 私は一人で電車に乗り 勝手気ままにあちこち行きたいほうである
姉とは時間を共有できれば それで良かった
家事でも手伝おうか と言ったのだが それは一人でやるからと
それで 比較的近い三国にしたのだ
その早朝 私はまた一人で町の散策をした
前回見逃したものを見るためである
朝市で 唐辛子を買った
15本ほど 縄で縛って吊るしてあるもので 奇麗な実の赤とガクの緑が色鮮やかなのに惹かれた
あまりに美しくて どうしても欲しくなったのだ
魔よけとして飾るらしいのだが 勿論 食用でもある
大手メーカーの小瓶に入った一味は国産品ではないし 鷹の爪でさえそういうこともある
何より 乾燥していない唐辛子なんて お目にかかったことが無かった
魚が切り身で泳いでいると思っている都会っ子のことを 笑えない
イガにくるまった栗も 思わず買ってしまった
1個100円(私には安く思えた)
玄関にでも飾りたいような 絵になる一品だ
地方を見ると いつも都会の生活が色褪せて見えてしまう
それは 単に日常と非日常の差からくるものなのだろうか
朝市に品物を並べる人は 圧倒的に年配の女性が多い
お隣と世間話をする人や 商売っ気の無さそうな人もいる
私は 何故かお年寄りに弱くて ついつい何か買いたくなってしまう
生きがいなのか 健康の為か お小遣い稼ぎか
土地の人間では無い私には 彼女たちの生活は見えてこないが 生きる手触りのようなものは はっきりと感じた
さて 三国の話はまたの機会に
まだ 先月の旅の写真も載せていない
この連休には完結させようと思っている