欄、満開。毎年こんなには咲かない。
今年は当たり年のようだ。
どういう訳で今年はこんなに咲いたのか、その訳を花に聞いてみたくもなる。
外出を控えて悶々とした日々。
3月31日に人人展の搬出を終え
それから2週間は展覧会の参加者全員が無事でいるよう、
祈るような気持ちで毎日を過ごした。
一人でもコロナ感染者が出たら全員アウトだと思ったから。
それはそれでけっこうストレスだった。
今から思うと、3日間だけでもよく展覧会をやったものだと思う。
その時は「やらなくては」と「できる限り安全と思われる形で」
の狭間で一杯一杯だったのだ。
ところが人人展の作家は高齢者が多いにも関わらず皆元気。
有難いことに不調を訴えた人は居なかった。
一体それはどういうことだろう?とずっと考えていた。
もしかしたら人人展の集客者数ごときで、クラスターなど起こるはずもないのだろうか?
それとも単に運がいいのか、全員抗体を持っているのか…
時々思う。私たちは井の中の蛙なのかもしれない。
実はほとんど知られてもいない狭い人間関係の中に生きているだけなのに、
それが世界の全てのように思い込み一喜一憂している。
とてもローカルな一種の視野狭窄かもしれない。
だからこそ護られる表現もあるかもしれないが。
自分の知らない沢山の人生があり、
毎日、毎分、毎秒、沢山の命がダイナミックに生まれたり死んだりしている。
こうしている間にも、誰かが絵を描き、歌を歌い、働き、
困難に直面し、泣き、怒り、喜びの声を上げたり、している。
一つの人生は瞬く間に燃え尽きることを思えば
この考え方を共有できる人を全力で探し、出合い、
与えられた能力をできる限りその他者との関係の中で使い果たしたい。
作品を観ていても、私にとってひっかかる表現は
なるべく遠くへ、未知へアクセスしたがっている表現。
あまりにもその願いが強くて「自分」なんてものはもうとっくに捨て去っている次元の、
そんな光速のイメージ。
未知へのアクセス、ワクワクしてしまう。
★亀井三千代個展「カルマフリー」@羽黒洞 は、政府の緊急事態宣言を受けて
5月中旬以降で日程調整中です。決まりましたら改めて告知いたします。
どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
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