先日、
越後妻有トリエンナーレと中之条ビエンナーレを車でめぐる。
越後妻有の方は田中芳さんという日本画家の遺作展が開催されており、
ご家族からご案内をいただいたのがきっかけです。
会場に向かう みちすがら、小雨がぽつぽつ…
田中芳展「けれども、たしかにある光」は
歩くと木造の床がきしむ
旧家の素晴らしい日本家屋を会場に大作が展開。
自然をモチーフにしたミニマルな作品
ミニマルはなんて複雑なんだろう!
執拗に反復される自然界のかたちは「リズム」なんだと、はっとしました。
箔の柔らかい反射は、未だ瞼にうつろいます。
また彼女に出会いたい、素晴らしい展示でした。
*田中芳 アートフロントギャラリー
*越後妻有トリエンナーレ
…
ところで中之条ビエンナーレ
ここでは、座の会で一緒の作家さんが参加しているので応援にきました。
高田研二郎 さん
透けた布に動きのあるモチーフを動きのあるままに描きつけている。
大胆に描けば描くほど繊細さが引き立つ素材は魅力的です。
寄ってみると、絵の具が布に引っかかってできた溜まりがわずかにあって
それを目で追うことによって、描いているときの力加減や躍動感が追体験できる
それは作家にとっての一瞬なのでしょうか。
また、この作品、暗闇で光るんです。
(家の地下、会場にて)
少しだけヒンドゥーの神々を連想してしまった。
モチーフにしている冬虫夏草の話をこの暗闇で聞き、
植物と動物の構造の類似など、解剖学を思い出しました。
ちょうど昨日も、
蛍光塗料で描く別の作家さんに出会い、話を聞くことに。。。
光を変えることによって作品の見え方が激変する、
つまり、光をフラットにしないことは時間の概念を取り込むことで
これは「4次元のアートなのだ」と言っていた。
う~ん確かにね、でもちょっと無理があるなぁと思いつつも(笑)
ものを作る人の頭脳は最高に面白く、話に聞き入ってしまった。
越後妻有トリエンナーレでは
作品もさることながら
地元の方たちの行き届いた対応や
展示場所を知らせる案内板の巧みさにも感心。
町や人が一丸となって取り組んでいるのがよくわかりました。
というか、それがこの大展覧会を成功させているんですね
おもてにあるのは作品かもしれませんが、
それを支えるすべてが見える(なんなら丸見え)
それが地方野外展なんだと知り、とてもよい勉強になりました。
それと…
当たり前かもしれませんが、新潟はお米がむちゃくちゃおいしかった。
宿泊した温泉宿では
朝ご飯三杯おかわりした、
というか、軽く四杯目に突入できると感じたとき、
恐ろしくなって自分をおさえました。
* 中之条ビエンナーレ ~10月12日まで
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