Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

大阪個展 始まりました!

2023年12月11日 10時50分44秒 | EXHIBITION

12月8日、大阪での個展が無事に始まりました。
写真は撮りませんでしたが、7日には手持ちで30号(縦90×横60cmを梱包)3点を無事搬入。
「これ、新幹線に乗れるんだ」ということが分かり、搬入の可能性が広がった気がします(笑)。

大阪では以前より使用しているビジネスホテルに泊まりましたが
値段が3倍ほどになっている!驚きです。
街は活気があって、大阪のそこが好き。
海外の観光客は東京よりは少ないように思う。
スマホ歩きの人も東京より少ないけど、その分歩くのが速い!
阪急はクリスマスイルミネーションがはじまっていた。




ワイアートギャラリーさんのオーナーからは「身体の曼荼羅」というキーワードを頂いていた。
どんな展示にしようかずっと練ってきた。実現出来て感無量です。
展示風景





現在、画廊ホームページより全作品をご覧頂くことができます。
宜しければ是非ともご覧ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

宇宙の原形、人体のうちとそとを描く 亀井 三千代 展 - y art gallery (shop-pro.jp)

🔹「宇宙の原形、人体のうちとそとを描く」亀井三千代
ワイアートギャラリー(大阪・梅田)21日(木) 迄 11時-19時 日・月休廊

〒530-0027 大阪市北区堂山町15-17ACT3-1F LinkIconGoogleマップを表示
TEL 06-6311-5380 FAX 06-6311-5388
お問い合わせメール info@yart-gallery.co.jp

次の在廊日を調整中。16日(土)に行きたいと考えていますが…。



■最寄りの駅
◎JR大阪駅、主要各線「梅田駅」から徒歩10分
◎地下鉄谷町線「中崎町駅」3番出口から徒歩3分
■堂山交差点を東へ 一つ目の信号南側(大東洋筋むかい)UCCコーヒービル西隣


亀井三千代個展 ウェブの告知出ました

2023年12月04日 00時16分53秒 | 展覧会予告

宇宙の原形、人体のうちとそとを描く y art gallery (shop-pro.jp)

身体は私自身でありながら自然界の一部でもある、この両義的な身体への興味から解剖学を学びました。
解剖学では、全ての生物の身体は同じ起源を持ち、同じ天体の回転リズムに何億年も共振しながら、
共に進化してきたことを学びました。こうしたミクロコスモスとマクロコスモスの共振の軌跡は、
人体のみならず小さな花の構造にさえも「宇宙の原形イメージ」として刻印されているのではないでしょうか。
この展覧会では「宇宙の原形イメージ」をベースに解剖図(死)と春画(性・生)、さらに植物の形も取り入れ、
命の循環と均衡を願う私なりの身体曼荼羅図を模索しました。
命のさまざまな謎は、描かれることによって顕在化し、見る人にはその儚さよりも命の永遠を感じて欲しいと願っています。亀井三千代 

これは展覧会のプレス用コメントです。
こうしたコメントは突然ふられることが多いので
事前にたたき台を用意しておく必要はあると思います。
結局、常に絵のことばかりを考えているわけですが
視野狭窄になりはしないか、少し不安な時もあります。


ウェブのデザインはとてもカッコよくて私にはとてもできない、感謝しかありません。
もうすぐ大阪入りします。だんだん緊張してきました。

ウェブでは上の3点に加えてこの作品も載っています。

「血と風」水彩・洋紙
これはベランダに咲いたバラのスケッチと解剖した胸部のスケッチ(心臓・肺)
そして自分の足を組み合わせた作品。
他の作品が墨か岩絵の具でゴリゴリに描いているのでその中では異色かもしれません。

ほとんどの作品は既に発送しましたが、
30号の作品3点は手持ちで搬入しようと企んでいます。
大丈夫なのでしょうか私。
エールを送っていただけましたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

🔹「宇宙の原形、人体のうちとそとを描く」亀井三千代展 
ワイアートギャラリー (大阪・堂山)
12月8日(金)~21日(木)11時~19時 日・月休廊
在廊予定日:12/8,9,21 (他の日は検討中)


大阪にて個展「宇宙の原形、人体のうちとそとを描く」亀井三千代展

2023年11月22日 22時59分48秒 | EXHIBITION

あっという間に11月も下旬にさしかかりました。
早かったです、1年が。
制作以外にもやることが多く、
精一杯スケジュールを管理しながらすべきことに取り組んでいるのですが、
いろんなことが抜け落ちて各方面にご迷惑もおかけしています。
母も歳をとり介護の入り口にさしかかりました。
同居は無理なので、自分にできることを模索しています。
今のところは病院に付き添って食事の作り置きをする、それが精一杯。
それでもケアマネさんをはじめ、地域の方々に助けて頂いています。
いつか私も歳をとります。どんな老後なんだろう…。

そんな状況でもやりたいことが多く、水墨画の勉強も始めました。
新しいことを学ぶのはとても楽しいです。

そして今年最後の展示は大阪での個展です。
企画して下さったワイアートギャラリーさんとは2022年からのご縁。個展は2回目。
東京でお世話になっていた画廊・羽黒洞さんが閉廊し
個展ができる画廊がなくなってしまいました。
ですので大阪で個展ができることは本当にありがたく、現状に感謝しています。

この夏、刊行された論文をお送りしたところ、とても魅力的な展覧会タイトルを付けて下さいました。
新作、近作に加えて昨年のパリ個展出展の日本未発表の作品も展示いたします。
身体の曼荼羅世界を画廊の空間いっぱいに展開したいと思います。

 
「血の永遠」41.0×31.8cm 墨、朱墨、和紙 2023 亀井三千代

🔹「宇宙の原形、人体のうちとそとを描く」亀井三千代展 
ワイアートギャラリー (大阪・堂山)
12月8日(金)~21日(木)11時~19時 日・月休廊
在廊予定日:12/8,9,21 (他の日は検討中)


 

大変ご無沙汰をしております…

2023年10月18日 20時25分19秒 | 日記

全然更新していなかったのでブログのテンプレートもおかしくなってしまっていた。
前回、チェコの友人に会ってからいろいろなことがありすぎて矢のように過ぎる日々。
今年はとにかく充電の年なのだと思う。


まず、形の文化会の研究誌『形の文化研究』16号に研究論文を掲載して頂けた。
タイトルは 
<かたち>として解剖画を描く──三木成夫『生命形態の自然誌』とともに

これは昨年の秋から準備を始めたもの。
というか、このための本は2年前から読み始めていたので結局2年以上はかけている。
振り返るのも辛いくらい大変だった。
ただ、これは一人で書いている、といった孤独感は全くなくて
学会の先生方、編集委員の方総出でご指導していただけるので
心強く安心して取り組むことができました。
制作の方がよっぽど孤独だと思った。内容についてはそのうち書きます。

で、その関係で先日卒業以来母校を訪ね、美学会全国大会というのを聴講した。
これについて思ったことがある。
これも次に書きたいと思います。長くなりそうなのですみません。
★ 形の文化会

そして夏から水墨画の勉強も始めました。
水墨関係で論文が書けないだろうか…検討中です。無理かなぁ。。

また現在、実は展覧会に参加しています。

特別企画展《異彩の王道》不忍画廊
以下、画廊のコメントより↓

【異彩】普通とは違う。際立って優れている。 
【王道】優れた王がなすべき方法、ものごとを進めるにあたって正しいと思われる方法のこと。
“異彩”を放ちながら美術の “王道” を突き進む孤高の作家達の選りすぐった作品をご紹介する特別企画展です。
★《異彩の王道》10月14日-28日 12:00-18:00 月・火休廊 不忍画廊 (日本橋高島屋脇)
★亀井在廊日:19日(木), 22(日), 28(土)は14時頃より在廊する予定です。
 


今回は『異彩ドローイングファイル』も作りました(笑)
盛りだくさんな内容ですので是非ともお越し下さいますよう、よろしくお願いいたします!!

縁をつなぐ

2023年07月06日 10時02分07秒 | 日記

チェコから友人作家が一時帰国をしている。
友人、といってもかなり下の世代だ。

その友人とパートナー、そして日チェコ交流に尽力されてきた
書家の先生と4人でランチをした。
画像はチェコのお土産「ビールの石鹸」(?笑)
書家の先生が発行している冊子「ひとしずく」
私からはお二人に、頂き物の古い画宣紙を何枚か差し上げた。

ランチと言ってもその後喫茶店になだれ込み5時間の熱いトークに。
それはあっという間の楽しいひとときだった。
アートのことも、それぞれの人生観も、また人間社会のことも
こんなにざっくばらんに話し、また話を聞いたのは久しぶりだった。
何故久しぶりなのか。
それは私が画廊にしか出入りしていなかったせいだ。



展覧会中の画廊では、それほど好き勝手な会話ができないことを最近になって知った。
何故ならそこに作品があるからだ。
作品を無視して たわいもない会話をすることは、なかなか難しいと感じている。

でも真の交流は雑談にもあることを、昨日改めて思い知った。
とても有意義なひとときだった。
私にはそれが欠けていたな、と思う。

書家の先生は、日本画の作家、故・田中芳さんの繋いでくれたご縁。
チェコの作家さんは今は無き湯島の画廊・羽黒洞さんのご縁。
作家同士が友情を結ぶのはとても難しい。何故ならどこか利害関係がつきまとうから。
そう考えると、繋がる縁というのは貴重な縁だし、それは切れる気がしない。



いつだったか、大先輩作家にこう言われたことがある。
「一緒に展覧会をしたい仲間は必死で探さなくてはいけない」
その時はあまりピンとこなかったけど、今ならその意味がよく分かる。
友情を築くのが難しい世界だから、友は必死で探せよと。

とはいえ節操なく繋がっても疲れるだけだと思っている。
どんな人と繋がりたいか、それは自分がどんな人間か改めて考える機会でもある。
いま、そんな時に来ているように思う。

私は、自分に必要だと思ったことは必死で努力するが
結果おもいがけない「偶然」の出合いがあり、道が開かれることがある。
書家の先生は、それは見方を変えれば「必然」なのだと言い
私はそれを最後まで「偶然」として楽しみたいのだと言った。