日本武道館

2006-11-11 23:57:52 | ・お気に入り空間・街並み
日本武道館を案内していただいた。
1964年、設計は山田守、施工は竹中工務店です。
東京オリンピックの柔道会場です。
内外、カタチは八角形です。
1966年ビートルズがやってきました。
正力松太郎は、「そんな連中に武道館を使わせてたまるか・・」と。

年末から来年にかけて山田守の展覧会があります。
シンポジウムも開催されます。

ある年の瀬、ここはジョーの終焉の地でもある。
「行かないで、矢吹くん・・。」
「リングでよ、世界一の男が俺を待ってる。
 だから行かなきゃな。ありがとう。」
ジョーと葉子の会話が交わされただろう控え室もあった。
ちょっと胸が熱くなった。

竹橋のパレスサイドと近美

2006-11-11 23:49:21 | ・大好き☆建築あれこれ
林昌二さん設計のパレスサイドビルで休憩タイム。
外観を覆う雨樋のデザインが・・・
ところどころ雨がジャブジャブ流れ落ちているのが見える。
今日は雨でラッキー★
ステンの構造体で支えている階段もおもしろい。→

この場所には、アントニン・レーモンド設計の
浮遊するようなリーダーズ・ダイジェストがあった。

谷口吉郎さん設計(千鳥ケ淵戦没者墓苑も)の東京国立近代美術館へ。
1964年→◎マーク東京オリンピックyear その他建築建設ラッシュ。
石橋財団・石橋正二郎の寄付により実現。→玄関プレートに記す。
美術館建設はここ竹橋の地に固執。
京橋旧日活ビル(現・近美フィルムセンター)より移転。
しかし、その後、大胆なリニューアルで空間の特質が変化。
前庭のイサム・ノグチの作品(遺言により外装塗料塗り替え指示あり)も
新しいミュージアム・ショップ併設で台無しの感否めず。

和気清麻呂

2006-11-11 23:44:29 | ・ドキュメンタリー・スポーツ
孝謙天皇(上皇)は聖武天皇と光明皇后の娘なのですが、
僧侶の道鏡がとってもお気に入りでした。
信頼を寄せ、また恋心があったのでしょう。
そこで、764年に挙兵した恵美押勝(藤原仲麻呂)の乱がおこるわけです。
両者の対立が激化してしましたから。
押勝は吉備真備らの軍に琵琶湖の西岸、三尾崎付近で敗れてしまいました。
孝謙上皇は淳仁天皇を淡路に流して退け再び皇位について称徳天皇となるのです。
藤原一族の不満をよそに彼女は道鏡に譲位を考え太政大臣禅師を経て法王とした。
しかーし、天皇家以外の者が帝、皇位についた例はない。
そこで、豊前国(大分県)にある宇佐八幡宮(後の源氏の氏神)にて神のお告げ、
神託で譲位を正当化しようとするのです。

そして、ここで登場するのが和気清麻呂なのです!!
769年、宇佐八幡へ赴き、神のお告げを確かめる、気の重い役目です。
派遣された清麻呂は皇族以外はなれないと上奏、
道に外れた者は早く追い払えと、道鏡の野心を打ち砕いたのです。
そのため、大隅国へ流罪となったのでした。
翌770年、称徳天皇が52歳で崩御、後ろ盾を失った道鏡は、
下野国(栃木)にながされ、2年後にさびしく一生を終えました。
和気清麻呂はめでたく復帰しました。

この銅像は1940年、紀元2600年記念、佐藤朝玄の作です。

お濠端を歩こう2  日本武道をめざして

2006-11-11 23:29:51 | ・おでかけ★イベント
ギャラリーエークワッド(竹中工務店)
→正しい表記はAの4乗なのですが、
変換できないので、ついA4となってしまう。
そしたらギャラリーの川北館長さんが、 
それでも「えーよん」ですって。(さすが関西出身)

5月にお濠端を歩こうパート1が行われ、
リクエストに応えてくださった第2段。
前回は半蔵門からスタートで日比谷の明治生命館が終点ゴールでした。
今回は逆コース、東京駅から北ノ丸へ歩きます。目指すは日本武道館。
あの時も強い雨だった。なんと今日も冷たい雨。
前回同様、ご案内してくださる東京大学文学部の木下直之先生は、
私はあいにくの・・雨だとは思っていません。
建築や都市にとって雨水の流れ方、処理の仕方は大事。
お城など、江戸時代は雨樋がないから、雨をどう処理するかが問題だった。
ということで、雨ならではを楽しむ散策になりました。

東京駅前に皇居向きに、紳士の銅像が建っているのをご存じですか。
ミレナリオの電飾セッティングされる近くです。
あの方、鉄道の父と言われた長州藩主の井上勝さんだそうです。
近寄れば台座にお名前が確かに刻みこまれています。
東京駅は当初のドームを冠した姿にボリュームアップリニューアルされます。
向こう側八重洲の大丸ビルは取り壊すらしい。あれ目障りだったものね。
駅の両サイドには高層のビルが建っています。
存続が危ぶまれている東京中央郵便局は東京駅と地下道で結ばれています。
京都中央郵便局は元々は現在の京都タワーの位置にあったらしい。
丸の内美観論争の前川さんの赤い東京海上ビル、
本来はもっと高層化されるはずだったのにね。
日本工業倶楽部や東京銀行集会所で、歴史的建造物の保存のあり方について考え、
阪神大震災以後の登録文化財システムなどのお話もうかがえました。
将門首塚でお参りをして、次は雄々しい和気清麻呂像とご対面です。

あした・花・ひらく

2006-11-11 21:45:38 | ・花模様
草月展 創流80周年記念  日本橋高島屋
草月のいけばなはクリエイティブでダイナミック。
会場は花がもたらす不思議なエネルギーで満ちあふれていた。
それぞれ主張が強くて、ちょっと酔いそうになった。

勅使河原蒼風は著書『花伝書』のなかで、
「花の前に「いける」があるのだと思う。」 と語っている。

花があって、花をいけられることはしあわせだけれど、
花がなくても、いける、いけたい気持ちのほうが大事なのだ。
これはいけばなだけの世界に限ったことではない。
何事も、まずその気持ちがなければ始まらない。
何かの前に、自分の気持ちを忘れずにいたい。