丸山弁護士

2006-11-07 23:52:15 | ・講演・セミナー・シンポ
ワセダ・カルチャートーク2006 WASEDA SPIRTS
法律と人情で世界を駆ける 丸山和也 氏

8号館106教室のキャパは800と聞いたんですが、
さすがにスゴイ人気です。開場時間前には既に長い行列が出来ていました。
私の後ろに並んでいたワセジョがカワイクて、会話もカワイクて、
「若いってスバラシイ。」って、ほほえましく思っちゃいました。
立ち見でも構わないから、とにかく中に入れてほしいと願っていました。
ラッキーなことにギリギリ後ろのほうの端っこに座れました。
歓声があがったと思ったら、すり鉢状のホール後ろから派手な登場の丸山弁護士。
ピンクのシャツが目立っています。壇上にたどりつくまで握手攻めになってます。

「スゴイですね、五万人ぐらいですか。」
つかみの笑いはバッチリOKの丸山弁護士、楽しく和やかな雰囲気。
ユーモアたっぷりに学生時代の思い出話などを聞かせてくださいました。
大学は東京に行きたくて、早稲田の自由と自然と情熱に憧れた。
昭和39年入学、とにかくstrikeやら何やらで、授業にはあまりでなかった。
下宿や図書館でひたすら司法試験の勉強をしていた。
1月1日以外、かじりついて勉強していた。
司法試験に二回すべって、3度目の正直でようやく受かった。
みんな勉強していて大差はない、だんごレース、最後は気合い、気迫。
貧乏学生でアルバイトもやったが家庭教師と東急のビルの清掃、ゴミ出しなど。
友だちになってくれたのはネズミだけ、孤独だった。
だけど、こんなことやってるけど志は高かった。それが青春だった。
エネルギーに溢れていた。内面を見つめる作業で本をたくさん読んだ。
人生とは、生きる目的は何だろう。何のために生きるのか。
学生時代は真剣に考えるchance。
内面を見つめると同時に社会をみつめること。
社会的な問題に関心をもつこと、この2つのpointが大事。
何となくボッーとしているのは損。体当たりに何か打つ込むこと。

35歳の時に本当に弁護士に向いているかと思い、アメリカへ行った。
日本と外国では発想とapproachが違う。価値観の柔軟性。
モノの見方、英語力と国際経験を身につけた。
人間の幅を広くする、それを心がけてきた。
法律もけっきょくは人間関係。法に魂をこめる。
人の心をどうつかむかが大事。正義感を忘れない。
その原点は、早稲田に入ったときと変わっていない。自由・自然・情熱。
現在は自分の体験してきたことを広く活かそうと、
弁護士の仕事(三分の一くらい)の傍ら、テレビ出演や書物の執筆などやっている。
(テレビ出演のきっかけは桜美林大学学長の諸星氏(同級生らしい)の紹介)
気持ちをこめて何かをやる。早稲田で学んだ雰囲気が今もある。
丸山さんは「早稲田だね。」って言われる。ワシントン大学出てるんですよ。
日本人としてのidentityを大事に磨いて、
respectされるglobalな国際人をめざしてもらいたい。

会場の学生からの質問。
「丸山先生は明るいですが、辛いときはどうやって乗り越えてきたのですか。」

生きていくってツライこと、思うようにはならない。苦しみの連続。
作家の五木寛之さんも本のなかでも言ってた。「人生は苦悩だ。」
でも、長くひきづられないように、とらわれないtrainingする。
さっと浮かんで流していくような。気分転換も大事。
僕の場合は、水泳、ジョギング、逆立ち(笑)、座禅、抹茶。
あとは、ステキな人と、心がきれいな人、と、communicationする。
学生時代に好きな女性がいた。これ本邦初公開。女房には言わないで、内緒。
♪京都~大原三千院~ ほんとあの歌の通りだった。
恋することも大事。simpleにひたむきに生きる。

丸山弁護士は、親しみやすく率直にいろいろとお話下さいました。
しぜんと耳が傾きました。そして、胸に入ってきました。
昨年、あの夏の過酷なマラソンにchallengeされたのも、
丸山弁護士なら、なるほどそうするだろうと理解できました。

「今日は母校の講演に呼んでもらってうれしかった。」
謙虚にそうもおっしゃっていました。
早稲田にはさすが良い先輩がいらっしゃるなぁ、と私は思いました。
きっと学生諸君にはとてもいい励みになったことでしょう。
勉学にもいっそう力が入りますね。
最後まで、高らかに手を挙げて拍手が鳴りやみませんでした。
熱気に満ちたとてもイイ感じの余韻が残りました。

私は学生を卒業して一般社会人となり、随分と時間が経ちますが、
それでも、新たに新鮮な気持ちでお話を受け止めることができました。
もういちど自分の人生や日々の生活のなかに、問い直してみたいと思います。
良いお話をお聞かせ頂きました。どうもありがとうございました。


オール早稲田文化週間

2006-11-07 23:46:53 | ・おでかけ★イベント
キャー重信さま右斜め下からパシャ、
さすがにカメラを向けているのは私だけだった。
この重信銅像の足下には学生さんがにぎやかいっぱい。
創立者・大隈重信掲げる「人生125歳説」。
そして、2007年、早稲田大学は創立125周年。

キャンパス2号館・會津八一記念博物館に訪れました。
旧大学図書館は今井兼次さん1925年、三十歳の時の作品です。
建築団体「流星(メテオール)」を結成した翌年です。
正面青銅大扉には八芒星、゛久遠゛を表徴して宇宙を暗示。
二階の内部は、30年後に建てた成城カトリック教会聖堂と、
どことなく同じ空気を感じました。天井が高く、厳かな雰囲気です。