長月を顧みて

2006-09-30 23:45:00 | ・今月のまとめ
9月は夏の名残の暑さと涼しげな秋の気配がぶつかって、
なんとも微妙にナイーブな感じが漂う。
昨日は悲しくて泣いたけれど(おかげでイマイチな顔)
でも、今日はとってもイイことがあって、うれしくてほほえんだ。
なのでそれまでをすっかり忘れてしまい元気になった。
このまま今月は終わりよければすべてよしということにしよう。
達彦さんの新アルバム情報もあって少し華やいだ気分。
安倍新総理と達彦さんは大学の同級生なんだよ、どちらも頑張ってね。
いくつか気になる展覧会には足を運べたのでヨカッタ。
段取りよくスケジュールをこなすと満足感や達成感があって落ち着く。
自分と向き合うのは今のところなんとなく拒否、そんな時間はパス。
だからいつまでたってもダメなんでしょうけど。
できれば希望として「東京で死にたい」なんていったら、おこられるかな。
罰が当たって、明日にでも地震が起こってあっけなくおしまいかも。
みなさんは生き延びてください。
だって、この東京でひとりでは生きていけないよ。たぶんむりでしょう。
でも、もう東京の街は好きになってるし、やっぱり離れたくない。
おっとイケナイわ、また暗い迷路にはまりそう。やんぴ。
思春期の多感な頃はやはり漠然とした死へのあこがれなんかあったわ。
遺書にならない遺書を書いたりしたもの。
もう10月、とにかくやりたいことはペンディングしないでしっかりね。
なんだかんだいいながら、予定は満載なんだから。

国際子ども図書館

2006-09-30 23:40:53 | ・講演・セミナー・シンポ
旧帝国図書館建築100周年記念セミナー
見事にスケールアウトな建物
迫力ある全景はカメラに収まりません。

講師は、江戸東京博物館都市歴史研究室・米山勇助教授と
神戸芸術工科大学・坂本克勝比古名誉教授です。
「明治の近代建築の流れ」「上野の杜の文化的ストック」を中心に
話してくださいました。

帝国図書館誕生への歩みの中で、
建設に関わった久留正道と真水英夫が
シカゴ・コロンブス万国博覧会に出張して、 日本館(鳳凰殿風)に携わった。
フランク・ロイド・ライトがそれらの軒の深い庇や壁面いっぱいの窓をみて、
日本建築に興味をおぼえたとのこと。

前身の東京図書館には樋なっちゃんこと樋口一葉が通っていたとのこと。
「男子いと多かれど・・」日記に残っているらしい。
同じ明治24年の春頃に半井桃水と知り合って小説指導も受けていたから、
ひなっちゃんは図書館を訪れて一生懸命頑張っていたのかもしれない。


帝国図書館はアンピールスタイルの建物、その源泉は古代ローマにある。
(ナポレオンが帝位につくと古代ローマの様式を再現しようとする
傾向が強まる)ローマは英知の象徴であり先達の文化・・
古きものの偉大な文化をさらに高めて発展の象徴としてアンビールを採用・・・

その時はなんとなくわかったつもりだったけど、ここにきて???
゛栄光の帝国図書館゛と呼ばれるに至るプロセスが
うまくまとめられない
つまりは理解ができていないということ。私の理解力不足。
ここが最重要ポイント◎なのに。
ここからさらに保存のあり方、新旧の安藤さんまで辿り着かないと・・。
耳を傾けて集中しているとメモの手がとまる。持ち帰れない。
でも一度聞いただけじゃその時に内容を熟知できてないし、
ちゃんと覚えられていない。ナサケナイ。出来の悪い受講者だわ。
でも、また国際子ども図書館がテーマのときがあるだろうから、
長い目で取り組もう。

講師の先生の胸の赤いバラのようなお花リボン(ちょっと大きめ)が
はなやかでお祝いムードを演出していました。
(米山先生お似合いでした。)
→そんなことに気を留めずにちゃんともっと集中しなさいって。

Gメン'75 黒木警視

2006-09-26 23:54:21 | ・ドキュメンタリー・スポーツ
俳優の丹波哲郎さんが亡くなられたんですね。
思い出せば小学生の時、Gメンごっこやったよなぁ~。
ランドセルしょったまま、学校からの帰り道に友だち数人と。
田舎道を横一列に占領して、あの飛行場を闊歩するシーンをマネした。
まわりは田んぼでめったに車が来ないから、アスファルトの道を
気分良くなりきって歩いた。車が来たらちゃんとどいたけど。
藤田美保子とか森マリアとか、私はあの立ち位置ねらいだった。
友だち連中の中で一番の女ボスが、やっぱ黒木警視きどりでね。
あの出で立ち、黒い帽子がよかった。ボスという貫禄だった。
セリフでは「警視庁の小田切だ。」とか、その気になってやってた。
それは中学生になっても続いて、生徒手帳をみせながら。
そこのあてはまる名前は「タチバナだ」とかバリエーションかえるのよ。

若い音楽の女の先生が、岡本富士太のファンで好きだと話していた。
その先生がステキな先生で、二人はお似合いだわと子どもながらに思ってた。
あのなかでは、たしかに髪が少し長くカッコヨカッタな。
カンフーの倉田保昭もワイルドだった。たまに海外ロケ、香港とかあったよね。
あーなつかしいなぁ~。
そう言えば藤木悠さんも亡くなってしまったし。
やっぱりGメン75は思い出深い。土曜日夜に大人の世界を垣間見ていた。
なにせハードボイルドGメン'75だから。ハードボイルド・・・。

丹波さんは、戦後、GHQの通訳も務めたらしい。
そう言えば「007は二度死ぬ」も観ました。若かったですね。
舞台が日本だから、丹下さんの代々木体育館も映り込んでました。
あの子どもの頃の楽しい時間をありがとうございました。さみしいです。
無事に霊界に行かれたかな、ご冥福を心からお祈り申し上げます。

ちなみに「面影」はカラオケでたまに歌うの。→時代が世代がバレる。
♪あーいちどだけ 恋して燃えたぁ~~あーあのときは~もう帰らない。

さわちゃん

2006-09-25 23:56:31 | ・子どもの世界
今日のさわちゃん、
めずらしくミッチにべったりくっついていました。
行くところ行くところ追いかけてきて着いてくる。
さわちゃんは、もうすぐ今月末で学童を退室して一般にかわるのです。
だから、お友達とも遊べなくなるなぁと、少しさみしそうでした。
とにかく活発な女の子でドッジボールにバレーボールとクラブでも大活躍です。
男兄弟に挟まれているせいかしっかりしているし、これからの放課後時間も
ちゃんと充実して過ごせるだろうから、だいじょうぶだね。
              
学童さんでなくなっても、ここはみんなとは同じ学校のなかだから、
これまで通りまた顔も会わせられるし仲良くできるよ。
でも、やっぱりちょっぴりさみしいんだよね。
こうして一緒におやつも食べられないしさ。
そう思ったら、学童さんで過ごす残り時間がすごく大事に思えたみたい。
残りの学童さん生活、楽しく過ごそうね。もちろんミッチとの時間もね。

一房の葡萄

2006-09-25 23:41:38 | ・読書・新聞・メモノート
私が初めて金色の絵の具を使ったのは確か六年生だったと思います。
それまでチューブ絵の具セットには金銀色はまだありませんでした。
(あったのかもしれませんが、私は持っていませんでした。)
一番初めに出会った金色は、学研雑誌か何かの付録で、小さな紙シートに
金箔みたいなものが貼られていて、それを水を含ませた絵筆で写し取って
使うものでした。それを少しずつ大事に使っていました。
やはり金色は特別な色だと言う思いがあって、うれしかった。
絵の上手なクラスの男の子に使わせてほしいと、懇願された記憶があります。

そして、同じくそのころ読んだこのひとつの物語も胸に残っています。

「先生はまっ白なリンネルの着物につつまれたからだを窓からのび出させて、
 葡萄の一房をもぎ取って、まっ白い左の手の上に粉のふいた紫色の
 房を乗せて、細長い銀色のはさみでまん中からぷつりと二つに切って、
 ジムと僕とにくださいました。まっ白い手のひらに紫色の粒が重なって 
 乗っていたその美しさを僕は今でもはっきりと思い出すことができます。

 秋になるといつでも葡萄の房は紫色に色づいて美しく粉をふきますけれども
 それを受けていた大理石のような白い美しい手はどこにも見つかりません。」
 
     (大正九年八月 有島武郎・作「一房の葡萄」)  

リンネル、とにかくこの言葉のもつ不思議な響きにトキメキました。
まっ白なリンネルの着物とは、どんな着物なのかなぁと想像しました。
また、大理石のような白い美しい手という表現も印象的でした。
これは子どもの盗みを扱った少しほろ苦いお話ですが、
葡萄色と白、透きとおるような海の藍色と洋紅色の絵の具。
初めて触れた色鮮やかな横浜山の手の舶来の香り高き物語として、
少女だった私の心にはたいそう美しく残ったのです。

Gold~異空間

2006-09-24 23:55:20 | ・アート・展覧会
Gold~金色(こんじき)の織りなす異空間 大倉集古館

第一部では仏教・神道の美術として、
「平家納経」の模本 があった。
田中親美(しんび)という方の筆で、大正時代のものだそうだ。
使われていた金色が新鮮でとても美しかった。
このような模写したものがあるとそれだけでも理解しやすい。
本物とはまた別の意味でのすばらしさがあると思う。
平清盛が一門の繁栄を願っていたことがまさしく伝わってくる。

「宗教美術における金色は彼岸の光への憧れであった。」

金の彩り、花やぐ意匠と題した第二部では、
香箱や硯箱の精緻な細工の金色がこれまた素晴らしかった。
能装束の「紅地金鱗模様摺箔」も女の心情を表す優れた意匠性であでやかだった。

第三部では金屏風の世界。
「日常の場から隔絶された特別な空間を作り出すハレの場を演出するための
 実際的な装置。」

土佐派の「源氏物語澪標図」や五十四帖のワンシーンが描かれた「源氏物語図」、
ちょっとユニークな構図のほほえましい「桜に杉図」などが展示されていた。

今回の展覧会全体を通して、
金色には華やかさや力強さといった色々な意味も含まれていて、
それぞれの時代と人々にふさわしい描かれ方、使われ方をされたのだと、
その奥深い魅力を放っていることに改めて気づかされた。

ひとつだけ気になったことがある。それは二階の展示の方法。
伊東忠太設計の大倉集古館の建物は横長に長い。
短いサイドのあそこに六曲一双の「扇面流図(伝俵屋宗達筆)」を配置したら、
柱が邪魔(忠太さんゴメン!)で、ひき下がっての全体像がつかみぬくい。
せっかくのダイナミックな流れのある作品だけに惜しいと思った。
もちろん波や扇のひとつひとつの見事さに思わず近づいてしまうのだけれど。
せめてキャプションが左隻側だったらよかったのに。
この展覧会のシブイ魅力に気づいて、一度にたくさんの人が
押し掛けてくる心配はないにしても、あれは少しだけもったいなかった。

国宝・「普賢菩薩騎象像」は手を合わせていらっしゃる菩薩さまの腕のラインが
ことのほか美しくて、お顔と共にうっとりながめてしまった。

黄金好きといえば豊臣秀吉、富や権力の象徴のごとく金色を愛したのか。
大河ドラマの「功名が辻」のオープニング映像も見事に金色だ。
桃山時代、今夜も明るいキンキン金色に輝いていた。

今回の展覧会チラシのデザインが面白い。→↑
Gにアクセスマップ、Oのなかには源氏物語のお姫さまたちがひそんでいる。

金と銀の粋

2006-09-24 14:21:15 | ・アート・展覧会
だから・・・
イメージ的にも、ワタシは金木犀より銀木犀の方がよい。
白い花を咲かせる。
・・・・・

抱一が光琳の金地の屏風の裏に銀を用いた着想は、
(紅白梅図→夏秋草図)
金(京)から銀(江戸)への移行のうちに
江戸の粋を示したもの。

抱一の紅白梅図屏風は金地ではなく銀地なのよ。
めっちゃイイ、シブイ、カッコイイ★
抱一は光琳の、あの紅白梅図屏風をみていなかったらしい。
師匠のそれを、ホンマみせてあげたかったわ。
抱一は光琳のこと、あんなに恋しく想っていたんだものね。
遥かなる時を越えて、ひたすら情熱的に。

ヨコハマ、風は秋色。

2006-09-24 01:25:17 | ・おでかけ★イベント
近代文学館では、「文学の森へ」と題した展覧会もやっていた。
そして、1時間ほど館内のビデオライブラリーを楽しんだ。
セレクトしたのは北村透谷、立原正秋、川端康成、三島由紀夫。
まさしく私好みのラインナップ。★

景色が美しい港がみえる丘公園近く、
どこからからか花の香りがするなぁ~、
これは薔薇じゃないよね、なんて、ふと見上げたら、
オレンジの・・金木犀の巨木が風に揺れていた。
ここが香りの発信源。金木犀の香りには、秋のある日、突然気づくことが多い。
バルコニーの窓を開けたとき、ああ、香っているって。
でも金木犀の香りは、ホントは私ちょっと苦手なんだ。
確かにみえない秋色ファクターだけどね。 そうだ、今日は秋分の日だった。

レーモンドという人。

2006-09-23 23:52:43 | ・講演・セミナー・シンポ
今日は朝から横浜・石川町に向かった。
元町商店街のチャーミングセールの初日とあって、
人気のシッョプにはオープン前から既に列ができていた。
可愛いワンちゃん連れの方も多い。オシャレ感が漂う。
私はその華やかな通りを抜けて右手に曲がる。
小高い坂をのぼっていく。ふり向けばマリンタワーもみえる。
外国人墓地が目に映り、横浜地方気象台を左手にみて、
神奈川近代文学館をめざした。

二階ホールで三沢浩氏のA・レーモンドに関するレクチャーがあった。
三沢さんは、レーモンド建築設計事務所に勤務されていた。
レーモンドに関わるお話とたくさんのスライドをみせてくださった。
移築・復元される前のエリスマン邸には和風の部屋があったこと。
亡くなった女優・夏目雅子さんがレーモンド設計の家に住んでいたこと。
三沢氏はレーモンドのあることに関して、藤森先生と見解の相違があり、
論争を起こしていること。本人に手紙を書いて訴えているらしい。
レーモンドはチェコ人としてのプライドを持っていた。
日本人の住まいの哲学、自然との関わりを大事にした。
レーモンドという人物が浮き上がってくるとても興味深い内容だった。
第二次世界大戦中のアメリカの焼夷弾実験に手を貸した事に関しては、
胸が痛い、そのあたりのことを話すのはツライとおっしゃっていた。
レーモンドは私の師匠なので・・・。

ゆずちゃん

2006-09-22 23:46:26 | ・子どもの世界
今日はゆずちゃんとたっぷり遊びました。
額に汗をいっぱいかきながら、一生懸命あそぶ。
ゆずちゃんはそんな爽やかで可愛い女の子です。
校庭遊びのとき、いつも大好きな一輪車だけれど、
今日はお友達に気持ちよく譲ってくれたのです。
やさしいな。イイ子だな。
ミッチはうれしくて思わず飛びつき抱っこのゆずちゃんを
よしよしなでなでしちゃったよ。カンゲキの大サービス。
ひとりじめしてなかなか交替してくれない子が多いんだ。
一輪車は数も限られているので、みんなで仲良く乗ろうね。

その後、ゆずちゃんが「ひょうたん(瓢箪)がなっているよぉ。」と、
ミッチの手を引っ張っていくので校庭の端っこに行ってみると、
ボールよけのネットにツルが巻いていて、
上の方になんと薄緑色のヒョウタンが見事にぶらさがっている。
あの滑稽なカタチみてたら、なんかのどかな気分になったよ~。

夏休み中に家に持って帰っていた朝顔の植木鉢もまた並んでいる。
みんなの朝顔は紫やピンクの花を咲かしている。
季節が進んで涼しくなり、ちょっと元気がないかな。でもきれいね。

そうそう、ゆずちゃんのパパは落語家さんなのです。
もちろん本物です。
最近、春風亭いっ○○○を襲名したとか。
ずっと前には、分室にも落語を聞かせに来てくれたんだよね。
着物姿がカッコイイ。小咄もとっても面白かったです。
ちゃんとみんなにもわかるオチがあったしね。