4月を顧みて

2006-04-30 23:55:26 | ・今月のまとめ
2006新年度・新学期がスタートしたので、とりあえず、
お仕事モード中心にスケジュールは組んでいたのですが、
オフの日は、疲れていながらも、やはり出かけずにはいられません。

毎年、この時期になると同じことを感じるのですが、
新一年生はやはり小さいです。まだまだ幼いです。
4月5月は、集団のルールを身につけられることも目標のひとつですが、
なかなかそうすぐ簡単にはいきません。日々の積み重ねの指導が大事です。
まずは子どもたちが楽しくご機嫌に学童に慣れてくれればよいなと思います。

毎日、子どもたちの泣き笑いエピソードにはこと困りません。
この前、ちょっと可笑しかったのは、゛ちょんまげ騒動゛です。
髪を結んでたともちゃんのことをさわちゃんが゛ちょんまげ゛といったことから、
大口喧嘩になり、ともちゃんはよほど悔しかったらしく、
泣き叫びながら言い返していました。最後には私の所で顔をすりつけて大泣き。
オシャレでプライドの高いともちゃんには、許せない一言だったようです。
「ちょんまげ、似合ってるよ、カワイイ。」私も心のなかで思ってましたけど。
子どもの頃、私は、頭のてっぺんを短くゴムで結んでいて、
゛クジラの潮吹き゛と、よく言われてました。
そんなこともなつかしく思い出したりしました。

プライベートのお楽しみは、リフレッシュのためにも必要です。
東大のシンポはさすがにレベルが高かったのですが、私には貴重な時間でした。
雰囲気を味わてよかったな、大学のシンポにはまた参加したいと思います。
だって、面白いんですもの。

本当のことをいうと、ここのところ、ちょっと東京生活に疲れがみえてきた・・
そんな気がするのです。充実した時間は送っているのですが、
なんとなく・・そんな気がするのです。
やはり、都会の東京時間はスピードが速いなぁ。
アップテンポ、時計が早まわりしているみたい。
たぶんそのスピードに乗り遅れたくない自分がいるのでしょう。
自分らしい、時計の、針の、進め方でいいんだけどね。

さぁ、5月、恒例の梅雨前のお掃除強化月間です。がんばって★
クリーニングなど、衣替えもしっかりチェックしてね。
何事にもちゃんとゆとりをもってね。
あなたの好きな季節、爽やかな5月を楽しみましょう♪


根津美本館改築

2006-04-30 23:47:02 | ・大好き☆建築あれこれ
根津美術館は建築家の今井兼次氏が建てました。
それに間違いはないですが、
プレートの説明には、内藤多仲・今井兼次となっていました。
先日の明治生命館でも、岡田信一郎氏だけでなく、
内藤多仲氏も関わっていたので、
東京タワーや通天閣の鉄塔の構造設計のイメージだけではないことを
改めて感じました。考えてみるとあたりまえなのですが。

昭和29年に建てられた天井が高い本館では、
高麗茶碗の名品と李調のやきもの、
そして、良寛の書(次回の美の壺)などが展示されていました。
良寛の書は、応挙の藤花図の枝振りと通じるような、
筆運びのなめらかさが伝わってきました。
力が入った強さというのではなく、おおらかでのびやかな頼もしさです。

美術館は改修ではなく、改築なので、その面影はなくなり、姿が変わります。
吉田五十八氏設計の五島美術館もそうですが、
純粋な日本美術や東洋の古美術などを扱う空間というのは、
独特の落ち着いた雰囲気が味わえて、とても気持ちが和みます。
静かな美と向き合う時間は、何よりも美しい時間です。

3年後に完成する新しい根津美術館は、
はてどのような空間でしょうか。どなたの設計なのでしょう。
とにかくそのお目見えの日を楽しみに完成を待っています。


根津美龍田図

2006-04-30 23:41:06 | ・アート・展覧会
根津美術館 長期休館前の最終展示
燕子花図と藤花図 みてきました。
尾形光琳「燕子花図」は、
昨年の秋に修復されてすぐに足を運んだのですが、
やはりこの初夏の頃、旬の季節そのままに味わうことができるのは、
この上ないよろこびでありしあわせです。気分が盛り上がります。

ところが、うれしいことに今回はこれに双璧をなす作品も登場しています。
それは円山応挙の写生画の「藤花図」です。
私、初めてだったんです。
これまたため息がこぼれるほど素晴らしくて、うっとりしてしまいました。
なんて上品な色香が漂っているのでしょう。
自然界の本物のフジでさえ、この応挙の藤の前では、
参りましたと、はずかしげに笑みをこぼすでしょう。
薄墨でさっと早く描かれた枝ぶりは、軽やかにしなやかで、
藤の花はというと、優雅に気品高く丁寧にさがっています。
六曲一双、見事な屏風でした。
目に焼き付けるようにしっかりとみつめました。
その場から離れたくない、いつまでも眺めていたいほどの
明るい金地に浮かんだ、本当に美しい藤花図でした。
観る人は、しばらく直立不動、自分の立ち位置をキープしたままでした。

吉野龍田図は、左隻のこれでもかと言うほど、
まぶしく輝いているような白い満開の桜と
右隻に燃えるようなあかい紅葉への対比が驚くほどにぱっと潔いよいです。
しかし、それらは実は一瞬にして移り変わったわけではないのです。
木々の中央足下にはゆうゆうと水が流れています。
花びらも、古今集のそれか、短冊も流れています。
二つの季節をつなぐ、時間の流れがそこにはきちんとあるのです。
見える水の流れに対して、見えない時間の流れでしょう。
私も見える流れと見えない流れに身をまかせて、
美しいそれぞれの季節をたっぷり味わった感じがしました。 
あでやかで濃厚な情景です。

根津美術館の美しい庭園をゆっくりと散策しました。
背景の大きな緑にとけこんで、そこには、
フジと、燕子花(おそらく)と、あかく色づいた不思議な木ががありました。
根津美の内と外、まるで響きあっているように思えて感激を覚えました。
目をつぶると、光琳が、応挙が、自然のいのちが、
私のなかに確かに入ってきて、息づいているように思えます。
うれしいです。
しばし都会の喧噪を忘れて、くつろいだ時間を過ごすことができました。


おでかけ小町

2006-04-28 23:18:35 | ・おでかけ★イベント
いよいよゴールデンウィークが始まりますね。
おでかけルンルンの予定はありますか。
お天気まずまず良さそうみたいですよ。
紫外線防止対策はしっかりしなくちゃ。

えーと、わたしは・・・
 ドームでビョンビョンのファンミ
 磯崎新氏のつくばセンタービルと対峙
 江戸博で゛語りあう東京のたてものと住まい゛
 ベルばらオスカルアンドレ編  
とりあえずは そんなところです。

 いつもオシャレなのんびり小町ちゃん
by びゅうJRモデル
春・初夏号は、ジーンズに赤いパンプス(写ってないけど)がキマってるわ。
とにもかくにも楽しい黄金週間を過ごしましょう。

長靴をはいたちびっ子

2006-04-27 22:22:47 | ・子どもの世界
今日は朝のうち雨がふっていたので、
ながぐつをはいて登校した子がいっぱい。
子どものながぐつ姿ってキュート
かわいい
男の子も女の子もね。
ぴっちぴっち ちゃっぷちゃっぷ らんらんらん♪ 
みずたまりだって、へっちゃらだもんね。

雨上がりの午後、ながぐつで駆けまわる。
にぎやかな笑い声が校庭に響く。



明治生命館 ②

2006-04-26 23:31:53 | ・大好き☆建築あれこれ
古典様式の大オーダー、内外とも濃厚な装飾が魅力的だ。
外観がキレイになり、なんとなく白すぎる、
漂白剤につけたみたいだと、少々穿った見方をしてしまう。
過去の映像を通して観た、いくらか黒ずんだ風合いのほうが、
陰翳があって、これまで積み重ねた歴史の趣があるように思える。
だが、均一的な白いまぶしさ、これが竣工当時1934の本来の姿らしい。
なるほど再生なのだから、これでよいのに違いない。
ここからまた再び時間を重ねていくのだ。
岡田信一郎の設計、内藤多仲の構造設計、竹中工務店の施工によって完成した。

岡田信一郎より後の世代で、
それまで、放物線を描いていたモダニズムの山田守は、
晩年、八角形の夢殿モチーフのような日本武道館や
白い蝋燭のような京都タワーで、日本の民族的なものをまるでパロディに使った。
建築界から非難され、議論を呼んだ。この変化はどうしてだろう。

岡田信一郎らの第二世代は「名人」と呼ぶべ建築家の世代で、
様式を駆使する幅の広い面白さがある。
名人は、時と場合に応じて手法を使い分けるとのこと。

明治生命館の前に、この場所に建っていたのは三菱2号館だ。
使いやすく、目立つように角地の隅を入り口とした。
地震や空襲ではなく、自らの手で取り壊した早い例で、
曽禰達蔵は、取り壊している状況をみにきていたらしい。
どんな心境だったろう。
明治生命館は皇居の濠に面した日比谷通りに向けて、正面の顔を向けている。
馬場先通りに沿って延びるそれまでの一丁ロンドンからの脱却である。

この建物には、材料の良さとクラフトマンシップがある。
とにかく石工を怒らすなと言うこと、それから
石が欠けたときにどうするか考えておくことが必要だったそうだ。

◎関連オススメ記事
 ★東京人 2006・5月号 ゛石建築の特集゛ 鈴木博之氏×松山巌氏
 ★東京人 2006・1月号 ゛保存建築゛ 米山 勇氏

保存と再生
明治生命館1934-2006 06/4/21-06/6/9 ギャラリーエークワッド(竹中工務店内)

この展覧会は、とても内容が充実していて素晴らしい。
パネルや展示物、実にわかりやすく有意義にスペースが展開されている。
私は、講演会前の駆け込みで、あまり時間がなく、
ゆっくりじっくりとみることができずに口惜しかったので、
ぜひもう一度足を運びたいと思っている。
当時の建設工事のフィルム映像が流れていたが、当然のごとく、
現在のような大型機器もなく、登場するのは一輪車などだ。
本当にご苦労が忍ばれる。想像以上にタイヘンな作業だと。
建物の完成に至るまでには、
人々の熱い想いと莫大なエネルギーが注ぎ込まれているのだと気づく。
これからも、堂々と時を刻んでいってほしいと思う。
そして、私たちも大切に見守り続けなければならないと感じずにいられない。
次回、お濠端を歩いてみるときは、これまでとは違った気持ちに包まれるだろう。



保存と再生 明治生命館1934-2006

2006-04-26 01:10:35 | ・講演・セミナー・シンポ
GALLERY A4乗(ギャラリーエークワッド)で、開催中の展覧会です。
鈴木博之先生(東京大学教授)の講演がありました。
「名人の時代・明治生命館がうまれた時代」と題し、1時間ほど。
まず、明治生命館の背景についてお話下さいました。

日本近代の建築家のなかで、私がまだ知らない方々がいました。
これは初耳◎要チェックです。

明治以降の時代の流れ順に、
①お雇い外国人→②日本人伝統的建築棟梁→③西欧建築教育を経た日本人建築家→
④◎→数寄者たちの棟梁・建築家→⑤日本人建築家第二世代→
⑥新しい建築運動の影響→⑦戦後の新時代

代表人物
①J.コンドル→②二代目清水喜助→③辰野金吾ら工部大学卒業生→
④◎柏木貨一郎、仰木敬一郎(魯堂)、岡本春道、高橋箒庵
森山松之助、武田五一、松室重光、大江新太郎岡田信一郎
⑥石本喜久治→山田守→⑦前川國男、丹下健三

つづく。

おまけ。
今日のビックリ★ 司会の松隈さん、
あれぇ~、今日の松隈さん、髪型というか、なんか雰囲気が違うわぁ~。
リーフレット、おや、章氏とな、お名前が違う、ええ、違う人なの???
へぇ、そっか、変なのぉ。。と、思っていたら、
なんと後で聞いた話、双子さんですって。もうビックリ。
洋さんと優しげな声が似ていらっしゃる。

ビックリウレシイその2★ 展覧会のリーフレットの最後に、
われらが米山勇先生のお名前を発見★ おもわずうれしくなっちゃいました。
そうそう、私のなかでも、米山先生は、岡田信一郎と結びつく印象が強いです。
講義も私の頭と胸の中によく残っています。明治生命館と鳩山邸です。
だから、゛DVD東京遺産4゛に、ぜひ入れてちょうだいませね、お願いですぅ。


TAKENAKA

2006-04-26 00:58:30 | ・大好き☆建築あれこれ
また竹中に行っちゃいました。
ここのオフィスビルはモダンで素敵★好きなんです。
ファサードの足下、長く道路沿いにピンクや赤のツツジが咲いていました。
とっても美しいです。
そして、その上の窓は、赤や黄色に青色、リズミカルに歌っていて、楽しい。
眺めていて明るい気分になります。

鈴木博之先生は、今日初めてこちらに訪れたとのことです。
先日、美の壺シリーズの『西洋の壺』という番組で、
湯島の゛岩崎邸゛の階段まわりについて、
建築がよくても階段まわりがよいとは限らないけれど、
階段まわりがよければ、その建物もだいたい良いのでは・・などと、
お話しされたそうです。
鈴木先生は、竹中工務店の階段を、
人と出会う、すばらしい階段だとおっしゃっていました。

開放的な吹き抜け階段、めっちゃカッコイイですぅ。
これってどうなっているの? 吊っているのかなぁ、スゴイです。
アート担当のこちらの川北館長さんに、
ぜひ竹中本社そのものの見学会を実施してくださいとお願いしました。


おばあさま

2006-04-25 13:16:35 | ・とにかくラブリ~☆
おひるやすみ・・・
今日、ハイジとクララのところに
おばあさまがやってきた。
やさしくてとっても素敵なおばあさま。
ハイジも大好き。
おばあさまと一緒だとハイジの顔があかるい。

さっきまで外は、雷が鳴って空が暗かったのに、
まぶしいくらいの光が射し込んできた。

私の気持ちも軽くなった。
さぁ、午後からもファイトだ、がんばろう。
今日はちょっとリフレッシュしちゃうぞ。



あすちゃん

2006-04-24 23:51:27 | ・子どもの世界
今年度の目玉タイフーン、あすちゃん。
自分のやりたい放題、とにかく手がかかる。
史上最悪のキョーレツわからんちん。困ったものだ。
逃げ足は素早い、いつも追っかけるのが大変。
いつかちゃんと人のお話が聞けるときがくるのだろうか。
今は、成長したあすちゃんの姿を思い描くことができなくて心配になる。
学校の担任の先生とも「この子は特にと・・」ほとほと話し込んだり。
もちろん子どもの秘めたる力を信じているのだけれど。

自分の一年生の時はどうだったかなぁ。
こんなにひどくなかったはず。
少なくとも先生のお話にはそれなりに耳を傾けていたと思う。


英雄の初恋

2006-04-23 23:36:26 | ・アート・展覧会
私はデジレ・クラリィです。
ナポレオンの初めての婚約者だったのです。
展覧会でお会いできるかしら。
ジェラールに描いてもらいました。
マルセイユの出会い、最初は、相思相愛だったんですよ。
でも、彼ったら、パリの社交界に出入りして、
きらびやかな貴婦人たちと危うげなランデヴーを
楽しんでいるとの噂ばかり。
けっきょくジョゼフィーヌと正式に結婚してしまうのです。
私は別れの手紙を書きました。
「結婚なすったそうですね。
あなたに捧げようと思った私の生涯はこれで終わりです。
せめて幸福に暮らしてくださいね。
私が幸福にしてあげるつもりだったのだけれど・・・。」

でも、彼との恋に破れて、
私、その後、スウェーデン王妃になったんです。
自分の人生、運命のいたずらを感じますわ。


Napoleon Bonaparte

2006-04-23 22:37:28 | ・講演・セミナー・シンポ
江戸東京博物館で開催中
「ナポレオンとヴェルサイユ展」 
関連講座「 ナポレオンの時代:新たな絵画の潮流と肖像画」
講師:大野芳材氏(青山女子短期大学教授)

ナポレオン・ボナパルトは、皇帝即位以前はボナパルト、
 即位後はナポレオンと呼ぶのが慣例。
 18世紀から19世紀初めは、フランス美術は新古典主義から
 ロマン主義へと、大きなうねりが生まれつつある時代。
 ナポレオンはその動きに大きな役割を演じた。」

私はけっこうアングルが好き。『グランドオダリスク』も『泉』も。
彼はダヴィッドの弟子であるが、
アングルはラファエロファンで本当はこちらの弟子になりたかったのよね。
「ラファエロは人間ではなく、地上に落り立った神にほかならない・・」
ラファエロの「小椅子の聖母」がお気に入りで、
さりげなく自分の絵の中に紛れこませるの、オマージュとして。
『玉座の皇帝ナポレオン』 (1806年 パリ・軍事博物館) にも、
王道十二宮の乙女座の変わりに忍ばせている。やっぱりね。

今日は、日曜日とあって、江戸博はにぎわっていた。
展覧会も混んでいそうだったので、お楽しみは次回にした。
少しでもゆっくりみたいんだもの。

→アントワーヌ=ジャン・グロ『アルコル橋のボナパルト将軍』↑
(1796年11月17日)部分